原生林に囲まれた、美しい日本最大のカルデラ湖
屈斜路湖(くっしゃろこ)は、周囲57km、最深125mを誇る日本最大のカルデラ湖です。淡水湖内では日本一大きい中島を有します。屈斜路の語源は、アイヌ語で湖や沼の出口を意味する「クッチャロ(のど元)」に由来。また、火山活動から生まれた湖であることから、湖畔には多くの温泉が湧出しており、野趣あふれる天然温泉が点在しています。
さらに水源の8割が湧き水であるといわれ、水が美しいのも特徴のひとつです。夏にはキャンプやカヌーといったアクティビティを楽しむ人たちが集まり、冬にはシベリアから多くの白鳥が飛来してきます。
1973年に初めて目撃された「クッシー」
※画像はイメージです ©️Shutterstock.com
屈斜路湖には怪獣「クッシー」がいるとされています。この噂の発端となったのは、1973年に排水工事をしていた作業員数名が、岸辺を泳ぐ巨大な2体の物体を目撃したこと。
その後も多くの目撃情報が寄せられ、テレビ取材や調査班が屈斜路湖を訪れ、クッシーフィーバーに!
目撃されたのは、主に穏やかな水面を泳ぐ体長5〜30mの黒い物体だといいます。
さらに1978年には、九州最大のカルデラ湖「池田湖」で、怪獣「イッシー」が目撃されて話題になりました。
しかし、屈斜路湖での目撃情報は、一時期に比べ減少。とはいえ、今でも時折、「クッシー」と思われる生き物(!?)は、目撃されているそうですよ。
「クッシー」「イッシー」ともに、いまだに正体はわかっていませんが、何だかロマンを感じますよね。
果たしてその正体は、恐竜の生き残りなのか? 新種の巨大生物なのか? 地底から来た生き物なのか? 妄想が尽きません。
大きな架空の生物や山男の伝説が残る、屈斜路湖ミステリー
神秘的な屈斜路湖の雲海
自然豊かな屈斜路湖には数々の伝説や、興味深いスポットが残っています。その一部をご紹介します。
- 湖に暴れ者の大アメマスが棲んでいて、アイヌの英雄オタシトンクルが退治した際に、暴れる大アメマスを近くの山に縛りつけたら、山が抜けて湖にくずれ、それが中島になった
- 屈斜路湖畔のクトゥンヌプリという山には、昔から大きな山犬を一匹連れた山男が住んでいるという言い伝えがある。山男に会ったら煙草をあげるとニコニコして、何でも持っているものをくれるが、煙草をあげないと害を加えてくるそう
- 湖のほとりに水を飲みに天から降りてきた龍のように見える木と祠がある
また、1930年前後に屈斜路湖のpHが下がり、ほとんどの魚が死滅。とはいえ、近年では、放流もありアメマス、ニジマスなどが増えているそうです。
白煙が立ち上る光景は迫力満点!「硫黄山(アトサヌプリ)」
屈斜路湖とあわせて訪れたいのが「硫黄山(アトサヌプリ)」です。アイヌ語でアトサヌプリ=裸の山と呼ばれるこの山は、川湯温泉の南側に位置する標高512mの活火山。
山肌には無数の噴気孔があり、硫黄分を含んだ白煙が立ち上がる光景は迫力満点です。噴気孔のすぐ近くまで行くことができるため、ダイナミックな自然の息吹を感じることができます。川湯温泉の街から硫黄山までは徒歩での散策が可能な「つつじヶ原自然探勝路」が整備されていて、気軽に訪れやすいのもポイントです。
6月~7月にかけてはエゾイソツツジの大群生が純白の花を咲かせた見事な景色を、秋には紅葉の絨毯を、冬には雪化粧した硫黄山を楽しめますよ。
硫黄山のソウルフード「温泉蒸したまご」や、硫黄山特製シャーベットバニラソフトを使用した「硫黄山温玉ソフト」もぜひ味わいたいですね。
[Photos by 公益社団法人北海道観光振興機構]
Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。
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