マレーシアの治安って本当にいいの?現地在住の日本人に聞いてみた

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jan 10th, 2016

海外に行くとなると、やはり気になるのがその地域の治安。ガイドブックに書いてある情報は一般論として確かに役立ちますが、肌感覚としてどうなのかも、ちょっと気になりますよね。

現地在住者にも聞いた!クアラルンプールなどマレーシアの治安

そこで今回は、仕事でマレーシアを都心部から田舎まで回った筆者が実際に感じた、同国の治安についてまとめてみたいと思います。

マレーシアの治安は日本と大差ない!?

現地在住者にも聞いた!クアラルンプールなどマレーシアの治安

マレーシアの治安は、基本的に有名なガイドブックでも、

≪比較的治安がいい≫(地球の歩き方より引用)

と紹介されています。

外務省の海外安全ホームページを見ると、スール海に面したカリマンタン(ボルネオ)島東部には、誘拐などのリスクがあるために渡航中止勧告が出ていますが、それ以外は特に問題がないとされています。

たまたま首都クアラルンプールにあるスーパーマーケットのレジで、前後に並んだ日本人と話す機会がありました。母子2人でマレーシアに移住してきた方だと言いますが、治安について聞いてみると、「夜の一人歩きはちょっと怖いですけど、それ以外は何も問題はありません」と教えてくれました。

実際にクアラルンプールの繁華街やナイトクラブに出掛けてみると、やはりどこの国の盛り場にも共通して(東京の六本木でも)感じる「ちょっと怖いな」という雰囲気はありました。一般論として、女性の一人歩きは避けた方が無難かもしれません。

ただ、あくまでも個人的な感想と体験の限りで言えば、治安の悪い国で感じる身の危険、生命の危機は感じませんでした。ボーッと一人で歩いていても、誰かに詰め寄られたり、酔っ払いが絡んできたりするような話もありません。

イスラム教徒の多い国です。ナイトクラブに遊びに来ていても、宗教上の理由からお酒を飲まない人がほとんどのよう。「お酒を飲んでいるお客は外国人旅行者ばかりだ」と、クラブのスタッフやソファ席で隣り合った地元の中華系の青年が言っていました。

ただ、女性の一人旅や女性同士の場合は、できれば夜はホテルでゆっくりとすごした方がいいかもしれませんね。

クアラルンプール以外の治安は?

現地在住者にも聞いた!クアラルンプールなどマレーシアの治安

農村部はどうなのでしょうか? 今回の旅行ではマレーシア北部を回りましたが、夜に繁華街に出掛けても、特に危険な目には遭いませんでした。

夜遅くのコンビニエンスストアで20歳前後の若くてきれいな女性が普通に働いている姿を見ても、それほど心配する必要はないのかもしれません。

ただ、首都のクアラルンプールと違って、夜の繁華街を外国人が歩いているケースは少ないと考えられます。実際に歩いてみると、地元住人の食い入るような視線を感じます(笑)。いくら目立たないようにしても、服装や言葉、歩き方で目立ってしまうのですね。

少し開放的な気分になってはめを外したくなるかもしれませんが、夜は外出しない方が無難です。どうしても出掛けたいときは、地元のガイドや信頼できる現地の人と一緒に出た方がいいかもしれません。

以上、マレーシアの治安についてまとめてみました。補足ですが、首都であろうと地方都市であろうと、宿泊施設に置いておいた荷物がスタッフに荒らされたといったトラブルはありませんでした。その意味で、基本的な用心をしておけば、信頼できる安心な国と言えます。参考にしてみてください。

[All photos by Masayoshi Sakamoto]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

SHARE

  • Facebook