国内ではもちろん、海外の人たちにも大人気のお寿司。しかしながら海外で「スシ」というと、奇想天外なものがサーブされることも少なくありません。ヨーロッパの例で言うと、生ハムとチーズを巻いたものをバルサミコ酢でいただくといったものや、シャリにチョコスプレッドを巻き込んだスイーツタイプのものも・・・。
今回は、寿司の概念を超えたオーストラリア発の「ライスキューブ(Rice Cube)」という寿司型をご紹介したいと思います。
巻き寿司を作るよりもはるかに簡単な「ライスキューブ」
みなさんは巻き寿司に挑戦されたことはありますか? シンプルな見た目とは裏腹に、巻き方が甘いと崩れるうえに切るのも意外と難しい・・・。そう、巻き寿司は難易度が高い料理なのです。
はちみつの色の町「コッツウォルズ」で見かけたライスキューブ (C) sweetsholic
海外でも大手スーパーでは巻きすを扱っているところも多いので「巻きすを買って、のり巻きにチャレンジしたことがある」という声もちらほら。海外の人からも巻き寿司はカンタンに見えるようなのですが、作ったことのある人からは「見た目と違って難しい」「作るのに時間がかかる」という声をよく聞きます。
そこで巻き寿司の巻く手間を一切省いたのが、ブロックのようなカラフルな見た目の「ライスキューブ」。立方体の寿司型にシャリとネタをセットして、軽く押すだけで一口サイズのお寿司が作れるというものです。
発想の転換次第で、さまざまなものが作れちゃう
ライスキューブ社のHPには、さまざまなレシピアイディアが掲載されています。キューブ状ののり巻きを筆頭に、「チキン&アボカド」「赤米&チーズボール」「バナナ&カスタード」など、もはやお寿司とは呼べないけれどちょっと美味しそうなラインナップも。
昨年の10月に南仏で行われたフード展示会に立ち寄ったときのこと。フランス人シェフがライスキューブを使った独創的なお寿司をデモンストレーションしている場面に遭遇しました。シャリの代わりにマッシュポテトを、のりの代わりにハーブを、さらには高級食材「トリュフ」をあしらったりと、これはもうお寿司じゃなくてフランス料理なのでは!? と思いつつも、想像力の豊かさに感激しました。
国内では未発売のようですが、オーストラリアやフランス、イギリスなど海外の雑貨店などで取り扱っているほか、海外の通販サイトからも購入できます。
海外旅行に出かけた際には、各国の「スシ事情」にも注目してみてはいかがでしょう? 突っ込みどころ満載ながら、豊かな発想にワクワクしてしまうはず!
[ricecube]