熊本観光の拠点にも「OMO5熊本 by 星野リゾート」
今年オープンしたばかりの「OMO5熊本 by 星野リゾート」。「下通・上通商店街」で賑わう熊本の一等地のど真ん中に位置しています。(ちなみに、地元の皆さんは「しもとおり・かみとおり」と呼んでいて「どおり」というように濁らないそうです)
OMOブランドのコンセプトは「テンションあがる新感覚の『街ナカ』ホテル」。「OMO1」、「OMO3」、「OMO5」、「OMO7」と数字が大きい方がサービスの幅が広いことを表しています。
OMO5は「ブティックホテル」のサービスということで、お部屋が広めで、カフェを併設しているのが特徴。ローカルのアクティビティや、近隣の情報を提供するご近所マップなども楽しめます。
熊本城が観光の目玉。でもそれだけじゃない!
熊本市内の観光の目玉はご存知「熊本城」。勇壮な城でその規模にも驚かされますが、街の真ん中の緑の丘の上に建つ姿は美しく、繁華街のすぐそばにあるので親近感も感じてしまいます。
上の写真はOMO5熊本の目の前の路面電車の停留所。ここにも緑が敷かれて、通りの奥には熊本城がキリっとそびえています。
でも、熊本観光は熊本城だけじゃないんです。
さぁ、OMO5熊本をベースに、熊本でディープな体験を楽しみたいと思います。まずはOMO5熊本のご紹介。そして夜のアクティビティ、昼のアクティビティと続きます。
まずはOMO ベースで作戦を練る!
OMO5熊本があるのは、熊本の中心の商店街や熊本一の百貨店「鶴屋百貨店」のすぐそば。もともとはファッションビルのパルコが建っていた場所で、若い人たちの流行発信の地でした。そこに新しく登場したOMO5熊本。1階と2階には新しいカフェやレストランが入っているビルの3階がホテルのレセプションになります。
OMOといえばどのホテルにもあるのが「ご近所マップ」。ホテルから500m、約7分程度で出かけられる範囲のいろんな「ご近所」のおでかけマップが、レセプションのすぐ奥に広がるOMOベースにありました。
ホテルのスタッフがご近所の情報を集めて掲載していて、ホテル周辺の観光スポットをはじめ、さまざまなお店を知ることができます。ガイドブックには載っていない、とっておきの情報が見つかるそうですよ。
OMOベース内には「Food」、「Culture」、「Travel」、「Nature」のジャンルの本がおかれていて、誰でも自由に読むことができます。宿泊者は部屋に持ち込んでもOKです。
OMOベースの屋内にもテーブルスペースがありますが、圧巻なのが「凸凹(でこぼこ)テラス」です。街の気配を存分に感じながらカフェメニューを楽しむこともできます。
凸凹テラスから熊本城のほうを見たのがこちらの写真。テラスの緑がお城を囲む緑に連なっているように感じられて気持ちいい!
OMO ベースのカフェで熊本の食を感じる
OMO ベース内のカフェでは、カフェメニューと朝食が用意されていて、熊本名物を使ったおいしいものが楽しめます。
「まぜまジェラート」もその一つ。バニラ、チョコレート、ピスタチオの3つのフレーバーに、「生スイートポテト」や「肥後太鼓」(地元の米菓)といったご当地ものを含めた9つのトッピングから2つを選んだら混ぜまぜしてくれます。
バニラのフレーバーに、生スイートポテトと肥後太鼓のトッピングでいただきました。すっきりした甘さのバニラのジェラートに、さつまいものほっくりしたおいしさがプラスされて、肥後太鼓のおせんべいの食感と醤油味がアクセントになっていました。
宿泊していてもいなくても、カフェを利用することができて、もちろん朝食もいただけます。今回は朝のメニューから「ホワイトシチューのキューブトースト れんこんマスタード」をセレクト。熊本の郷土料理「からし蓮根」から思いついたメニューだそうです。スープ、3種のドリンクはセルフでサーブします。
カリッと揚がったレンコンチップスが香ばしく、優しいおいしさのホワイトシチューはキューブトーストに浸みてまたまたおいしい。朝からしっかりとエネルギーをチャージできます。
どれに泊まる?全8タイプある特徴がある客室
OMO5熊本には8タイプ全160の客室があるということで、旅の目的や、一緒に行く人や人数に合わせて選ぶことができます。
こちらが今回宿泊した「やぐらルーム」。畳張りの床にカジュアルなソファ。やぐらを上がるとベッドがあります。
2名でゆったり眠れる広さ。天井が迫っていて、なんだか秘密基地のような雰囲気もあります。
やぐらの下部分はベッドにもなるスペースがあります。上から見下ろした部分にはソファとテーブルがあって、これはくつろげますね。この部屋の定員は4名です。
こちらは「えんたくルーム」。二つのシングルのベッドの間に円卓をイメージしたテーブルがあります。一般的なホテルツインの部屋だとベッドが並んでいるだけのことが多いですが、これなら適度な距離は保ちつつ、一緒に資料などを確認したりもできるので、なかなか機能的なデザインです。
「うつわルーム」は、器の縁のように、客室の壁に沿って、ぐるりとテーブルがあるのが特徴。 入り口側はデスクとして仕えて、寝室側ではローテーブルとして使えます。畳の上にベッドが置いてあるので、ちょっと旅館ぽい感じもします。
熊本の夜は「グルメ」と「バー」で盛り上がる!
旅の醍醐味の一つと言えばおいしいもの、「グルメ」です。ご近所マップでおいしいお店を探してみます。今回は地元の味をゆっくりと楽しみたいということで「熊本地酒と旬のお料理 城屋」さんを選びました。OMO5熊本から歩いてすぐです。
おいしいものはいろいろありますが、ご近所マップにも書かれていた目玉メニューは「氷トマト」。あご出汁のかき氷がトマトの上にのっています。
氷を崩していくとトマトが出てきました。ご主人が凍らせてしまったあご出汁をかき氷にして使ってみたらおいしい! ということで生まれたメニューだそうです。
壁にはたくさんメニューが貼られていて目移りしますが、「赤牛の炭火焼」を食べてみました。味は絶品! イタリアンで腕を磨いたご主人が、赤身の旨さを徹底的に引き出すように焼いてくれます。付け合わせには4日間かけて仕込む輪切りの自家製フライドポテト。ホックホクです。
さて、熊本はバーのメッカともいわれているそうでバーの数が多く、それぞれに個性もあるようです。とはいえ、知らない土地でいきなりバーに入るのって敷居が高いですよね。でもご安心を。夕方になるとOMO ベースには「くまもとGo-KINJO BAR」のカウンターが出て、お客さんそれぞれにあったバーを提案してくれます。
例えばこんな風に、「Yes/No」で進んでいくとその日の自分に合ったバーに行きつくことができるチャートも用意されていました。
この日の気分でチャートに導かれたのが「Bar Ladybird」でした。テントウムシという意味ですね。夕食後にのんびり歩いて出かけてみるとちょっと入りにくいドアだったのですが、事前におすすめしてもらっているので安心です。入ってみると非日常のバー空間でした。
マスターに今日の気分などを少しお話してあとはおまかせ。そのカクテルは宝箱に入ってカウンターに置かれました。シャインマスカットがのったカクテルに真っ赤な薔薇。熊本はフルーツ王国。季節の新鮮なフルーツを堪能できるカクテルって贅沢です。
というわけでご当地グルメと初めてのバーを楽しんで、熊本の夜は更けたのでした。
チェックアウトしてから街歩きに出かけよう!
ホテルってチェックアウトしたらさようならというのが通常ですが、OMO5熊本では毎日11時から「城下マチさるく」という「ご近所アクティビティ」が開催されています。
「さるく」とは熊本の言葉で「歩く」という意味。街を愛するご近所ガイド「OMO レンジャー」(ホテルのスタッフのかた)が、街にある新しいものと、昔ながらのものを徒歩で紹介してくれます。ホテルを出てから帰るまでが約1時間です。
この日は書店に隠された秘密とか、カフェの庭にある豊かな水の証拠とか、おいしい地元グルメのお店とかを教えてもらいながらゆっくりと歩きました。
城下マチさるくが終わってから、教えてもらった熊本ラーメンのお店「赤組」へ出かけました。
こってりとしたスープといった印象が強い熊本ラーメンですがこちらはすっきりとした仕上がりになっていて、女性にも人気だそうです。トッピングをすべてのせたものをいただきました。ボリュームたっぷりです。
中庭もあって開放的なカフェ「オモケンパーク」でしばしまったり。ハンドドリップのコーヒーにフィナンシェがよく合います。カウンターに並ぶ本を選んでさっと読んだりして、ゆっくりと時間が過ぎました。
OMO5熊本をベースにしたディープな熊本体験は1泊2日じゃ足りないかも。街をリゾートとして楽しむヒントがいっぱいで、それを手助けしてくれるスタッフのみなさんもみんな親切で魅力的な方々でした。
OMO5熊本 by 星野リゾート
住所:熊本県熊本市中央区手取本町5-1
電話:050-3134-8095(OMO予約センター)
料金:1泊 18,000円~
アクセス:阿蘇くまもと空港よりリムジンバスにて約40分、「通町筋」下車後徒歩約1分
熊本駅より路面電車にて約17分「通町筋」下車後徒歩約1分、熊本駅より車にて約15分
>>アメニティ・設備はこちら
公式サイト:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kumamoto/
[All photos by Atsushi Ishiguro]