現在パリのファーストフード事情は変化しています。身体に不健康なファーストフードが一部ではお洒落で健康的なイメージを持つようになりました。
今パリジャンたちは身体に優しいファーストフードを求めているのです。そんなパリのファーストフードの中でも、コンセプトファーストフード店BOCO(ボコ)は最先端をいくお店のひとつ。BOCOでは良い素材を使い、星付きレストランシェフたちによるレシピで作られたイートイン・テイクアウトの総菜を提供しています。星付きレストランのシェフたちはどんなファーストフードを生み出しているのでしょうか、現地からレポートします。
BOCOのコンセプト
「美味しくて健康的なメニューを多くの人と共有したい!」という目的のもと、フェルニオ兄弟(Frères Ferniot)がファーストフード店BOCOを立ち上げました。コンセプトに共感した有名レストランのシェフたちが次々とBOCOにレシピの提供をおこない、瞬く間にヘルシー志向のパリジャンたちの話題に。BOCOの総菜はすべてオーガニックのものを使用しています。ファーストフードでありながら、美味しくて健康的なメニューはパリジャンの胃袋をつかみ、パリに8店舗も展開するほど人気のお店になりました。
BOCOにメニューを提供しているシェフたち
エマニュエル・ルノー(Emmanuel Renaut)レジス・ マルコン(Régis Marcon)ジル・グジョン(Gilles Goujon)など、フランスの3つ星レストランのシェフの名前が並びます。デザートは、ラ・パティスリー・デ・レーヴのフィリップ・コンティシーニ(Philippe Conticini)や5つ星ホテル「プラザ・アテネ」のクリストフ・ミシャラク(Christophe Michalak)等、フランスのパティスリー界のTOPたちの顔ぶれが揃っています。
BOCOのお惣菜とは?
BOCOの店内には、前菜(Entrée)、メイン(Plat)、デザート(Dessert)などお惣菜がずらりと並んでいます。
前菜は「ポーチドエッグとベーコンのかぼちゃムース」や「鴨とフルーツのシリアルサラダ」など、メインは「牛肉の蒸し煮とじゃがいものピュレ」や「プロヴァンス風牛肉の蒸し煮とニョッキ」「カレームースとキャベツとりんごの蒸しボラック」など、どれも星付きレストランに出てくるような創造的なメニューばかり。デザートはモンブランとカシスのマーマレードやバニラ風味のりんごのコンポートなどがあります。お味はファーストフードのものとは思えないほど完成度が高く、どのお惣菜も格別な味なのです。
BOCOの各総菜の容器にはシェフの名前が記されています。どのシェフがどんな総菜のレシピを提供しているのか、じっくりと見ながら選びましょう。こうしてフランスのグルメ界を担うシェフたちのメニューが簡単に味わえるのは嬉しいですね。
[BOCO]