昨年有楽町にオープンした、パン好き御用達・VIRONの食パン専門店「セントル ザ・ベーカリー」。いまだ行列のできるこのお店に、バタートースト評論家の梶田香織さんと行って参りました!
午前中のイートインは狙い目
開店5分前から人が並び始め、開店時は10数名ほどの行列が。ほとんどは食パンのテイクアウトで、イートインの利用者はわずかです。前日までに電話で席予約をすることも可能。
おしゃれな店内。手前はおひとり様も気軽に利用できそうなカジュアルな雰囲気です。
奥は書斎のような落ち着いたインテリア。じっくりと食べ比べを満喫できそう。
お目当ては「バター食べ比べセット」!
今回のお目当てはもちろん、「バター食べ比べセット」。食パン2種にバター3種、北海道美瑛放牧酪農場産の牛乳が一杯付きます。
パンは3種の中から2種を選ぶのですが、105円追加して3種盛りにしてもらいました(ジャム付きのセットは210円追加)。
好みのトースターを選ぶのも醍醐味のひとつ
次はトースター選びです。イタリアのデロンギ、イギリスのラッセルホブスやデュアリット、フランスのティファールなど見た目も可愛い優秀トースターが10数台並び、わくわくしてしまいます。
各トースターにはメモが。焼き色の美しさ、両面焼きもできる、など機能面も含めてチョイス。店内の炭火で焼くこともできますよ。
まずは日本に数台しかないという、貴重なフランスのマジミックスで。席に運ぶと、スタッフさんが使い方を説明してくれます。中の焼き具合が見えるところが人気だそうです。
さらにガラスがスタイリッシュなラッセルホブス、両面焼きもできるローレットも試してみました。
ほとんどのトースターにあるこの雪マーク、なんだと思いますか? なんと、冷凍したパンをおいしく焼くときのボタンなんです。さすが! の機能に期待が高まります!!
トーストする前に、生の食パンのお味も検証します
さあ、パンが運ばれてきました。梶田さん、焼く前のお味はいかがでしょうか?
右の国産小麦の角食パン
「やわらかさのなかにも湯種特有の弾力が感じられ、歯がトランポリンをしているよう。素材の持つかすかな甘み、特にミミの部分はカラメルのような奥行きのある香ばしさも感じられます。バターの味の違いもうんと楽しめるパンです。」
中央の北米産小麦の角食パン
「手でちぎろうとするとクチャン、と生地がつぶれそうなほどのやわらかさ。でも口の中でお団子状にまとまってしまうわけではなく、しっかりとした小麦の味がします。焼くとさらに本領発揮しそうです!」
左の山型食パン
「色合いや、ちぎったときの生地のやわらかさは中央のパンとよく似ていますが、山型な分ふわふわっとした感じ。ほんのり小麦の風味がありますが、かんでいるうちに口の中でお団子状になるのが気になります。まさしくトースト向きです。」
いよいよバタートーストを実食!
右側だけバターを塗って試食してみます
右の国産小麦の角食パン
「生で食べるのがおすすめだそうですが、トースト好きの私はもちろん焼きます(笑)。一口目はサクッ、噛んでいるともっちり! バターと生地のハーモニーが広がります。おすすめバターは奥行きのある上品な塩味のエシレ。パンのコクを上手に引き出してくれます。おやつタイムには、まろやかなよつ葉バターもよいかも。」 (バタートースト評論家 梶田さん)
中央の北米産小麦の角食パン
「香ばしさや、ザクッとした食感、”あ、私今トーストを味わっているのね!”という幸せ感が味わえます。味の濃い美瑛のバターと相性がよく、2日目のカレーのように濃厚なバタートーストは、冷めてもとってもおいしい!」 (バタートースト評論家 梶田さん)
左の山型食パン
「小麦の焼ける良~い香りが堪能できました。味はとても軽やか。生地の引きは3種の中で最も強いですね。バターは塩味の立つエシレが合いましたが、冷めると味がちょっとぼやけちゃいます。」 (バタートースト評論家 梶田さん)
トースターの重要性を実感
「しっかりした耳は、焼くとすばらしく大変身! ゴーフルを少しだけ硬くしたような、サックサクのお菓子のように食べられます。これこそが、焼きあがって間もない食パンと、パンにくっつかんばかりの距離で焼くポップアップトースターだからこそ味わえるおいしさ。炊飯器によって炊きあがるごはんの味が変わるように、トースターによってトーストの味も変わるんですね。」 (バタートースト評論家 梶田さん)
こだわりの食パンだけでなく、おいしく焼けるトースターも欲しくなってしまいますね・・・。
住所 東京都中央区銀座1-2-1
電話 03-3567-3106
営業時間 10:00~19:00(トーストセットは〜16:00)※火曜定休
[All Photos by Aya Yamaguchi]