ホームステイ先で驚いた、他の国とは違うイギリス流チーズの楽しみ方

Posted by: sweetsholic

掲載日: Feb 6th, 2016

先日、イギリスの歴史ある学園都市・オックスフォードで暮らす、イギリス人のご家庭にホームステイする機会がありました。食事をひととおり終えたあと、「さぁ、これからチーズをいただきましょうか」と笑顔のホストマザー。「チョコレートムースのあとにチーズですか!?」と驚いたのは言うまでもありません。

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方

今回は、ホームステイの際に学習した「イギリス流チーズの楽しみ方」をお伝えします。まずはイギリスを代表する「チェダーチーズ」と「スティルトン」の歴史からスタートすることにしましょう!

イギリス生まれの「チェダー」と「スティルトン」

世界一の生産量を誇る「チェダーチーズ」。12世紀後半から食べられているチーズで、イギリス南西部にあるサマセット州にあるチェダー町に由来するそうです。イギリス人は移民先のオーストラリアやニュージーランドなどでも積極的にチェダーを作ってきたこともあり、世界中で広く食べられているチーズのひとつ。プロセスタイプになりますが、ハンバーガーのチーズとしてもお馴染みですよね。

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方

ナチュラルタイプのチェダーは、ナッツのようなコクとクリーミーな味わいです。熟成期間により、芳醇な香りと味わいに変化するのも魅力的。

続いてイタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォールと共に世界三大ブルーチーズのひとつに数えらる「スティルトン」。誕生秘話には諸説ありますが、18世紀の初頭にスティルトン村の「The Bell Inn Hotel Stilton」という宿泊施設が販売し始めたというのが有力のよう。ちなみにこのホテルは今でも健在です。

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方

スティルトンは青カビ独特のピリッとした刺激が柔らかく、濃厚ながらも優しい味です。ポートワインと一緒に頂くのが、本来の食べ方なのだそうですよ。

チーズにはセロリとグレープが欠かせない!?

イギリスでは、チーズの盛り合わせにはセロリとグレープを合わせることが多いそうです。ホストマザーによれば「セロリの爽快な後味が、チーズの脂っこさを和らげてくれる」とのこと。そういえば、オーストラリアで暮らしていたときにも、チーズとグレープの組み合わせはよく見かけた気がします。でもセロリは初耳!

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方

チーズを食べるタイミングは「食後」

さて、前述の食後にチーズという話に戻しましょう。イギリスの正式な食事の際には、チーズで締めくくるのが一般的です。フランスやイタリアではデザート前にチーズを頂くのが通例なので、驚かれませんよう・・・。

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方
ホームステイ先で食後に供されたチーズの盛り合わせ (C) sweetsholic

ちなみにスティルトンを楽しむときはポートワインと共に、イギリスではチーズのお供にはパンではなく「クラッカー」を添えていただきます。そのためか、イギリスはクラッカーの種類がとても豊富。

フランスやイタリアとは違う、イギリス流チーズの楽しみ方

食後にせよデザート前にせよ、洋風料理をたっぷり食べた後のチーズは正直キツイ気がしませんか? 特に和食を食べ慣れているわたしたちにとっては・・・! ヨーロッパ旅行の際にはチーズをおいしく頂けるよう、食事全体の量を控えめにするのが賢明と言えそうです。

[britishcheese.com]
[stiltoncheese.co.uk]
[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

sweetsholic

sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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