子どもの頃に好きだったおやつ。大人になってからも時々食べたくなったりしませんか? マカロンや高級チョコレートなど洗練されたイメージの先行するフランスにも、子どもたちが大好きな「おやつ」がいろいろあります。
大人のわたしたちが食べてもおいしい、フランスおやつ。今回ご紹介するのは、ばらまき土産にもぴったりの「CARAMBAR(カランバール)」というチューイングキャンディーです。
さまざまな味が揃うカランバール
元祖フレーバーのココアキャラメル味「CARAMBAR Caramel L’original」を筆頭に、レモンやラズベリーなどのフルーツ味や、ナッツペーストを混ぜ込んだヌガー味、子どもが好きなコーラ味など、さまざまなフレーバーが揃います。イメージ的には、森永製菓の「ハイチュウ」といったところでしょうか。
味はとてもいいのですが、歯にくっつきやすい「ココアキャラメル味」。食べる際には気をつけましょう。
レモン・オレンジ・イチゴ・ラズベリーの4つの味が入った「フルーツ」は、ソフトで優しい味わい。
食べやすい大人味のリッチな「ヌガー」。職場で配るフランス土産にいかがでしょう?
1950年代より国民的おやつとして広く親しまれているカランバール。誕生のきっかけは、なんと機械の操作ミス! もともとはキャラメル&ココア味のハードキャンディーの製造予定が、機械の設定ミスにより、チューイングキャンディーになってしまったのだそう。とはいえ、結果的には大成功!
カランバールの寒い「ジョーク」
カランバールのもうひとつの楽しみは、キャンディーの包み紙に書かれているジョーク。主に背筋が寒くなるようなおやじギャグが多いものの、時には「なるほど!」と感心するものも。カランバールの「blagues(ジョーク)」にはフランス文化に関係するものも多数あるため、筆者のようなフランス語初心者の場合、読んでいると勉強になります。
ジョークの一例をご紹介!
Q:カンガルーが一番困っていることはどんなこと?
A:目の下のくま(目の下のポケット「poches(ポッシェ)」)
Q:イギリスで17時に飲まれている文字は?
A:ティー
Q:ペタンクをする人が一番困ることは?
A:ボールを失くすこと
※ボールを失くすという意味の「perdre la boule」は「頭がおかしくなる」という熟語でもあります。ペタンクは南フランスのスポーツ。
「子どものころジョークに滑ると、友達から『君、カランバールで働いているんだっけ?』と失笑を買うこともあった」とは、フランスの友人の話。子どもたちの生活に浸透していることが伺えるエピソードです。
カランバールはフランス国内のスーパーで購入可能です。一袋2〜3ユーロ程度(約260〜390円)、どのフレーバーを選ぶかにもよりますが、たいてい40本以上入っています。子どもはもちろん、大人も楽しめるカランバール。フランス旅行の際には、手にとってみてはいかがでしょう?
[L’USINENOUVELLE]
[All photos by sweetsholic]