日本が世界に誇る食文化のひとつ「お弁当」。その歴史は古く、なんと奈良時代にまで遡るのだとか! 屋台文化が根付いているマレーシアやタイなどでは食べ物を携帯する習慣はないし、パン食の欧米だと昼食はサンドイッチにポテトチップスまたはキャンディーバーのお弁当が定番です。世界にもお弁当の習慣がある国はあるけれど、おかずとご飯をバランスよく詰めた栄養価の高いものは日本独自と言えるかも。
さて、バランスよく仕上げたお弁当の中身と同じぐらい気を遣いたいのがお弁当箱選びです。毎日持ち運ぶものだから、なるべく自分や食べてくれる相手の好みに合ったものを選びたいですよね。つい最近、フランスの雑貨店へ足を運んだ際にシンプルながら色使いがキレイなお弁当箱を見つけました。フランスはお弁当とは無縁に思えるけれど・・・?
見かけた弁当箱はフランス人女性のエミリー・クルジューさんが立ち上げた「monbento(モンベント)」と呼ばれるブランドのもの。エミリーさんはもともとは理学療法士として働いていたそうで、健康的で環境にもお財布にも優しい食事法を探していたといいます。ある時、日本の弁当箱に出合ったのがきっかけでオンラインショップを設立。もともとは日本の弁当箱の輸入販売を手がけていましたが、現在はオリジナルブランド「monbento」の商品も多数扱っています。
容器と蓋に加え、なんと中敷まで約10種類のカラーバリエーションから選ぶことができるお弁当箱、シンプルで使いやすいデザインのカトラリー(フォーク、スプーン、ナイフ)セット、シックな印象のお弁当バッグなど、さまざまなお弁当グッズを展開中。限定的になりますが、日本へも逆輸入という形で入ってきており、通販サイトなどで購入することができます。
それにしてもフランス人はどんなおかずを詰めているのでしょう? パテにチーズに惣菜にフランスパン? 機会があればお弁当箱の中身を覗いてみたいものです。