暖かく過ごしやすい日が増えてきたとはいえ、まだ寒い日も残る3月。来るお花見の時期を楽しく過ごすためにも、風邪をひかないようにしたいですよね。
風邪をこじらせないためには、ひきはじめに徹底して治すことが肝心です。フランスには、風邪のひきはじめに飲むと効果的と言われる「grog(グロッグ)」というホットドリンクがあります。ラム酒を買い足す必要があるかもしれませんが、それ以外はキッチンにある材料で気軽に作れるのが魅力。3分で作れる「グロッグ」の基本レシピをご紹介しましょう。温かいうちに召し上がれ!
【材料】(マグカップ1杯分)
1. 水で作る場合:ハチミツ、レモンの絞り汁、ラム酒(それぞれ量はお好みで)
2. 牛乳で作る場合:ハチミツ、ラム酒(それぞれ量はお好みで)
【作り方】
1. 水で作る場合:マグカップにハチミツとレモンの絞り汁、ラム酒を入れて、沸騰した水を注いでよく混ぜる。
2. 牛乳で作る場合:マグカップにハチミツとラム酒を入れて、温めた牛乳を加えてよく混ぜる。
分量が決まったスタンダードなレシピというものはないようで、ラム酒の量もさまざま。30ccぐらいが大まかな目安ですが、レシピによっては1人分250cc(!)というものも。これでは風邪どころか、二日酔いになってしまいそう・・・。
実際に試して「これなら風邪のときにも飲めそう」と感じたラム酒の分量は、マグカップ200ccの水または牛乳に対して大さじ1(15cc)程度でした。
グロッグはフランス版の甘酒?
栄養価が高く、殺菌作用や消炎作用のあるハチミツと、体を温めてくれるラム酒の相乗効果により「寒気がする」「体が少しだるい」と感じたときには、ピッタリのドリンクです。シナモンやカルダモンなどのスパイスを加えたりするなど、地域や家庭ごとにグロッグのレシピは少し異なりますが、現地の友人の話では「各家庭にはおばあちゃんの代から伝わるグロッグの秘伝レシピがある」とのこと。
その話を聞いたときに、風邪のひきはじめに母が作ってくれた甘酒を思い出しました。甘酒もショウガを入れたり、甘味料を変えたりと、各家庭によってさまざまなレシピがありますよね。グロッグは甘酒のようなイメージなのかも。
個人的には、風邪だけでなく手足が冷えるときや、なかなか眠りにつけない時にも効果があるように感じています。体調やお好みに合わせてラム酒の量を調節しながら、グロッグで体を温めてみてはいかがでしょう?
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