2025年5月30日(金)オープン!道の駅おがわまち
東京・池袋駅から東武東上線に乗り、約70分で到着する緑豊かな埼玉県小川町。一級河川・槻川(つきがわ)の清らかな水を利用して伝統産業「小川和紙」が発展してきたこの町に、食と工芸を楽しめる「道の駅おがわまち」がリニューアルオープンしました。
地元の農産物・お食事処・お土産・スイーツ・ベーカリーという“食”を楽しめる「産業地域振興施設」、小川和紙の販売や手漉き(すき)体験の“工芸”に触れられる「伝統工芸施設」が並ぶ体験型パークの道の駅。車でも電車でも行きやすい新スポットのおすすめを紹介します!
物販・食エリア「産業地域振興施設」
産直野菜や加工品
「産業地域振興施設」には、小川町や埼玉県の生産者さんが大切に育てた野菜や果物などの農産物、地元の食材を活かしたお弁当やお惣菜、調味料系の加工品やお土産が所狭しと並んでいます。商品によっては試食もOK。開店からすでに多くの人で賑わっています!
名産の「深谷ねぎ」。力強く育っていて、焼いても煮てもおいしい万能食材!
キャベツ、黒にんにく、じゃがいも、にんじん、ズッキーニ、卵、地粉うどんなど、特産品は種類豊富。
店先では「つぼ焼き芋」(税込/400円、170g以下の小サイズ300円)を販売しています。紅はるかを壺で約2時間をかけて焼き上げて、自然の甘みを引き出しています。スプーンですくって食べられるほどやわらかいのだそう。
農産物を使った加工食品もバラエティ豊か。「深谷ねぎぎょうざ」(税込1,491円)は、餃子ブームの今チェックしておきたい一品。
埼玉県の老舗・新井武平商店の秩父味噌をはじめ、漬物、深谷ねぎを使ったポタージュなど、毎日の食卓で欠かせない商品もずらり。
新井武平商店の味噌を使った「お味噌汁の素(金目鯛・蟹)」(税込1,188円)。味噌汁1杯に大さじ1杯加えて旨味ある味噌汁が作れるという便利なものまで。
埼玉県の老舗・ヤマキ醸造の味噌や深谷ねぎを使った調味料系も数多く並んでいます。
川越しぼり、たまごかけごはん専用の醤油、ドレッシングなど。各棚では食べ方やアレンジ方法をポップで紹介しているので、どれも試したくなりますね!
秩父山系のお水を使った酒造りの町でもある小川町。地酒に大人たちは興味津々のご様子でした。
地元感あふれるお土産菓子
「道の駅おがわまち」と「道の駅べに花の郷おけがわ」限定販売の「埼玉ねぎのチーズパリ」(税込/8枚入864円、16枚入1,512円)。埼玉県産のネギパウダーを使ったパリッとした煎餅で、クリーミーなチーズクリームをはさんでいます。ネギとチーズのハーモニーがお酒にもぴったり。自分用にゲットする方が多い人気商品です。
埼玉県のご当地チップス「葱っぷす」(税込562円)。深谷ねぎの旨味と塩加減がヤミツキになるスナック。
おすすめの和菓子「埼玉味噌まんじゅう」(税込843円)。新井武平商店の米味噌と、埼玉の伝統食品の田舎麦味噌を合わせたしっとり生地で白餡を包んだお饅頭。
道の駅おがわまち限定「醤油みたらしロールケーキ(冷凍)」(税込1,815円)。甘じょっぱいみたらしを隠し味にしたクリームを巻いたレアなスイーツです。
大正14年創業の坂巻醤油店が作った「みたらしバウム」(税込1,498円)。外はサクッと中はモッチリ、甘露醤油を使った香ばしいみたらし風味のバウムクーヘン。ギフトにも最適です。
特産品の「芋」を使ったお土産の中でおすすめは「埼玉豊作すいーとぽてと」(税込/1個281円、4個入1,350円、6個入1,944円)。冷やしてもおいしいようです!
干し芋、お芋のチップ、芋餡の饅頭、お芋の生チョコクッキー、プチケーキなど気になる芋スイーツが満載!お土産用のお菓子は単品のバラ売りも多いので、いろんな種類を試せるのもうれしいですね。
小川町の老舗豆腐店・三代目清水屋が手作りしている「おからドーナツ」(税込163円〜)。ヘルシー志向のおやつで、「ニッポン全国おやつランキング全国第6位」にもなっています。
ほかにも、煎餅、おかき、埼玉県産の小麦粉を使った酵母パン、お弁当、海鮮丼、お団子、赤飯など、地元ならではの手作りの温かみのある商品もたくさん。お昼過ぎには、残り数点だったり、完売しているほど盛況でした!
お食事処・里山ごはん食堂
新鮮な野菜、深谷ねぎ、発酵食品など地元食材を味わえるお食事処「里山ごはん食堂」。定食、丼物、麺類、デカ盛り、1品料理、デザートを座っていただけます。
カラフルな野菜のデリ惣菜、三代目清水屋の豆腐、野菜スープ、主食(自家製パンまたはごはん)がセットになった「里山農園プレート」。地元を味わい尽くせる定食で、メインは「武州和牛のデミグラスハンバーグ」(税込2,620円)、「シーフードグラタン」(税込2,585円)から選べます。
1本のネギをまるごと豚肉で巻いたうどん、深谷ねぎのポタージュうどん、海鮮丼、無添加の野菜カレーなど、満腹メニューから小盛りのミニサイズまで多種多様(税込550円〜)。
みたらし団子串やプリンなど、デザート系もリッチ(税込385円〜)。
店内とテラスには約140席を設け、テラス席では施設内で購入したおやつやベーカリーをいただけます。休憩おやつにもぴったりですね。
テイクアウトスイーツ・けんぴとみたらし おがわ庵
テイクアウトスイーツ店「けんぴとみたらし おがわ庵」では、ヤマキ醸造の「国産特別栽培醤油 蔵造り」を使ったお団子など、できたてを販売しています。
名物は、埼玉県産のお芋を3㎜角切りにして店内の工房で揚げたポリポリ食感の「極細おいものけんぴ」(税込630円)。その極細の芋けんぴに御用蔵しょうゆと根昆布の出汁入りのみたらし蜜をかけた「極細みたらしけんぴ」(税込680円)。
「9時、10時30分、11時、12時30分、13時30分、14時30分、15時30分、16時(土日のみ)」の時間帯に出来上がりが登場します!
おすすめは「こがしみたらし団子串1本竹筒」(税込/1本180円、5本880円、10本1,660円)。だんごに醤油を塗って香ばしく焦がした後にアツアツの特製みたらしをくぐらせた特製品。筒の中にはタレがたっぷり!
お土産用の「みたらしとろだんご」(税込1,200円)。特製みたらしに大ぶりのお団子をひたひたに浸した、タレ好きにはたまらないお土産ですね!
(左から)特製みたらしだんごに海苔と天かすをのせた「みたらし磯部だんご串海苔まみれ」(税込230円)、「あんこのせ草だんご串」(税込180円)、「玄米みそだんご串」(税込180円)と3種あり、お得な「3本セット(各種1本入)」(税込590円)もあります。お団子系は人気すぎて、午後には完売になることも!
ほかにも、とろ〜っと甘めのみたらしソースを絡めたお団子風味が新しい「みたらしプリン」(税込400円)、埼玉県産のさつまいもから作った「こんがりすいーとぽてと」(税込350円)といった和スイーツもあります。
テイクアウトスイーツ・オガワソフト
施設の外で購入できる「オガワソフト」。埼玉県産牛乳やいちごを使ったり、「けんぴとみたらし おがわ庵」ともコラボしたソフトクリームやシェイクを販売しています。
道の駅と言えば欠かせないソフトクリーム! 大玉のだんご、長さ約50cmのみたらしだんご、大粒の串だんご(税込600円〜)もあり。全ラインナップがインパクト大ですね!
おすすめは「ミニみたらしだんごソフト」(税込450円)。小川町を流れる清らかな「槻川」をイメージしたまっしろなソフトクリームに、細長い形のみたらしだんごを2本添えています。
ソフトクリームはミルクが濃厚で、濃密な食感も特徴的。甘じょっぱいみたらしのタレがソフトクリームに絡んで、最後までリッチな味わい! リピートしたくなるひんやりスイーツです。
テイクアウトパン・ベーカリーおがわっ子
一際大賑わいの「ベーカリーおがわっ子」。2025年5月30日現在、1日の販売開始時間は「11時、13時、15時」の3回で、販売開始前からお店の外にまで長蛇の列ができていました。
大多数のお客さんのお目当ては看板商品の「和紙あんぱん」(税込380円)。埼玉県産小麦粉、米粉、卵を使った和紙のように薄い生地で老舗の餡子を包みこんだ逸品です。
ふわふわの生地で餡やバターが飛び出るくらい挟んだ「あんバターパン」「ほうじ茶あんバターパン」「おいもあんバターパン」「ずんだあんぱん」(税込各280円)。みたらしだんごを閉じ込めた新食感ののび〜るパン「みたらし団子パン」(税込300円)も好評!
「バタークリームあんぱん」「ホイップあんぱん」(税込320円)は、シンプルな見た目ですが、和紙あんぱんと同じ餡子とクリームをぎっしり閉じ込めています。
こちらは「ホイップあんぱん」。生乳感あるホイップクリーム、絶品のほっくりした餡子。パンの中は隙間がなく、一口ごとにクリームが溢れて幸せな気持ちになります!
通常のあんぱんの約10倍はありそうな「ビッグあんぱん」(税込3,000円)。パーティーでプレゼントしたら注目を浴びそうです!
深谷ねぎパウダーを練り込んだ生地で深谷ねぎをくるみ、地元の味噌で甘辛く味付けしたご当地パン「ねぎぱん」(税込330円)。ねぎを1本丸々使ったロングサイズの「一本ねぎぱん」(税込1,500円)もあります!
「昨日買っておいしかったから、今日も来ちゃった」というお客さんもいるほど大人気。1人の購入数の制限はないため、販売開始から1時間もせず即完売していました。確実に全種類をゲットするには、販売予定時間の30分〜1時間前には並んでおいた方がよいでしょう!
和紙の体験・物販エリア「伝統工芸施設」
「伝統工芸施設」では、1,300年の伝統を誇る「小川和紙」について学べ、誰でも手漉き体験ができ、和紙製品も販売しています。館内には、キッズスペース・授乳室を完備されていて、家族連れでもゆっくりできる施設です。
和紙製品の物販エリア
西暦610年に高句麗の僧によって日本列島に伝わり、江戸時代に栄え、戦時中を経て世界に誇る伝統産業となった「小川和紙」。楮の木(こうぞ・小川地方では「かず」と呼びます)を原料とした「流し漉き」、パルプなども合わせて仕上げる「溜め(ため)漉き」、大量に和紙を製造する「機械漉き」、強靭で光沢のある「細川紙」など、使用目的によって様々な紙が生み出されています。
その中でも、国産の楮のみを使って流し漉きで漉く「細川紙」の技術は国の重要無形文化財に指定され、さらに、島根県「石州半紙」と岐阜県「本美濃紙」と合わせ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
物販エリアには、最高品質の細川紙のほか、便箋、はがき、行燈、折り紙など様々な小川和紙の製品が並んでいます。
和紙製品以外にも、張子や鬼瓦などの可愛らしい商品も。御利益がありそうでお土産にしたくなりますね!
紙漉き体験ができる和紙工房
物販エリアの隣には、紙漉き体験ができる「和紙工房」を併設。体験プログラムは3コースあり、当日の申し込みが可能で、年齢制限もなし。団体は事前に予約しましょう。
「模様入りコース」は「流し(A3サイズ)1枚・はがき8枚・色紙2枚・タペストリー2枚・よくばりセット」の5つの中から選べます(税込1,320円/30分〜)。
「流し漉き」に色染めをする「うちわ作り」(税込2,750円/60分〜)、「行燈作り」(税込3,850円/60分〜)の全3コース。
「模様入りコース」は比較的厚い紙なので、乾燥に時間がかかり後日郵送となります。色紙・コースター・はがき・しおりを作れる「よくばりセット」が人気だそう。
「流し漉きコース(うちわ・行燈)」は、色染めまで体験できます。和紙が早く乾くコースなので、当日中に作品を持ち帰れます。
歴史を学べる展示室
常設の展示室では、和紙の製造工程や和紙の歴史、「小川和紙」と「細川紙」の違いについて、実物や解説パネルで分かりやすく展示しています。
紙を漉く前段階の、和紙作りの原料である楮の状態から学べます。楮を90cmほどの長さに切り、蒸して表皮をむき取り、釜で煮てアクを抜き、ちりと取り、さらに繊維をほぐすため楮打ち棒で叩くという大仕事。
最後に、伝統工芸施設の入口で記念にスタンプをポン! 改めて紙の貴重さを感じ、伝統を継承されてきた方々への尊敬の念が湧いてきました。
小川町周辺も散策してみよう
酒造や紙工房の伝統産業や、ハイキングを楽しめる小川町周辺。産業地域振興施設の裏手にある関連施設では、遊具などを設置した「ふれあい広場」を設け、電動アシスト自転車・電動キックボード・電動トゥクトゥクのレンタルがOK。道の駅と槻川を結ぶ遊歩道を整備して、今後も人が集う場所となりそうですね。
・電動アシスト自転車:1日1,320円、午後半日990円
・電動キックボード:1時間・アプリ利用1,000円〜
・電動トゥクトゥク:近日中に開始
*ふれあい広場で受付中
町の新拠点となった「道の駅おがわまち」。人々が紡いできた伝統産業や美味な食など、多くの町の魅力と出会えることでしょう。
住所:埼玉県比企郡小川町大字小川1220-1
TEL:代表0493-72-1220/産業地域振興施設0493-81-5655/伝統工芸施設0493-72-1220
営業時間:道の駅9:00〜17:00/伝統工芸施設9:30~17:00
*各店舗営業時間:里山ごはん食堂10:00〜15:30(LO15:00)/けんぴとみたらしおがわ庵9:00~17:00/オガワソフト10:00~16:00/ベーカリーおがわっ子9:00〜17:00
*季節や時期によって異なる場合あり
定休日:年中無休/伝統工芸施設の和紙工房のみ・月曜日(月曜祝日の場合は開館)
交通:東武東上線「小川町駅」から徒歩約30分/東武東上線「小川町駅」から小川パークヒル線のバス乗車「伝統工芸会館前」下車徒歩約1分
駐車場:普通車186台
公式サイト:https://michinoeki-ogawamachi.com/
公式Instagram:@michinoeki.ogawatown
[all photos by kurisencho]