7:00 電車で市街へGO!
フィンエアーを日本各地(東京、名古屋、関西)から発着利用する場合、往路では早朝ヘルシンキ着、復路では夕方18時ごろヘルシンキを出発することになります。たとえば乗り継ぎでヘルシンキに到着して、次の目的地へのフライトが夕方だったら? 空港にもいろいろお店があり楽しいとはいえ、さすがに10時間など長い待ち時間があるなら街へ出てみるのもおすすめです。
まずは空港からダウンタウンのヘルシンキ中央駅へ。乗り換えもなく、約30分と楽々です。タクシーでも30分程度で料金は€50~60ほどですが、乗り継ぎなら大きなスーツケースは空港に預けたままで身軽なので電車がおすすめ。
早朝に着いたなら、カフェへ。「世界一コーヒーの消費が多い」といわれるフィンランドゆえ、朝7時を過ぎるとオープンするカフェが増えてきます。仕事の前にのんびりコーヒータイムをとる人も多く、朝からとてもにぎわっているので、カフェに立ち寄るのもフィンランド体験のひとつといえるでしょう。特に中央駅は駅構内や周辺にたくさんのカフェがあって便利です。
ヘルシンキはとてもコンパクトな町なのでどこでも徒歩で行けますが、中央駅からちょっと遠めのフィンランディアホールやシベリウス公園などまで足を延ばしたい場合は空港までも含む公共の交通機関に乗り放題の1日乗車券を買いましょう。ゾーン制で行動範囲に応じて料金が異なりますが、空港を含むZoneABCなら€12ですので、空港の単純往復が€8.80であることを考えるとだいぶお得感があります。
チケットはすべてのキオスクで購入可能なほか、スマートフォンでも購入できます。フィンランドでは駅などに特に改札口があるわけではないので、乗車券も車掌さんの求めに応じて見せるシステム。最初に乗るときに車内のカードリーダーにかざして使用を開始。1日乗車券は24時間有効なので、たとえば朝の7時から使い始めた場合は翌朝の6時59分まで使えるということです。
ダウンタウンにはトラムが縦横無尽に走っていて、どこへ行くにも便利。観光名所は中心部に集中しているので、天気がよければ歩いても。

中央駅からも徒歩で行ける「元老院広場」とヘルシンキ大聖堂はヘルシンキの“顔”的存在。御影石が敷き詰められた広場は市民の憩いの場でもある
カフェではペストリーやパンが充実。フィンランドの朝ごはんの定番「カルヤランピーラッカ(Karjalanpiirakka)」はミルク粥をライムギの生地で包んで焼いたもの。見つけたら食べてみて。
10:00 ちょっと豪華なサウナ体験
フィンランドといえばサウナ。かつてはどの家にもあったというくらい、フィンランドのライフスタイルには欠かせない存在です。公共のサウナはどこにでもあり、日本と異なり男女共用なので水着を着て入ります。いろいろなサウナがありますが、ちょい旅におすすめなのは『The Hotel Maria』のスパハウスのサウナ。
ビジター利用が可能で、シャワールームにはシャンプーなども一通りそろっています。サウナのあとにはフルーツなどの軽食もサーブされ、なかなか豪華。のんびりまったりすることで旅の疲れを一気に癒やしてくれることは請け合いです。2時間制で予約が必要ですので、出かける前にウェブサイトなどで空きがあるかチェックしましょう。

完全に屋内なので、フィンランドらしい海や湖に飛び込んでクールダウンという体験はできないものの、季節や天候を問わずに楽しめる

温室のようなサロンでサウナ後のひとやすみ。シャンパンやサンドウィッチなどの追加注文(別料金)も可能
住所:Mariankatu 23, 00170 Helsinki
受付時間:
月曜日~木曜日 & 日曜日 AM8:00 – PM8:00
金曜日 & 土曜日 AM8:00 – PM9:00
電話番号:+358 9 8860 0177
e-mail:spa@hotelmaria.fi
https://www.hotelmaria.fi
14:00 アフタヌーンティーで優雅なひととき
街歩きの途中、ちょっと小腹が空いたら立ち寄りたいのが、エレガントなファインダイニング『Salutorget』。歴史地区の中心、ハーバーに面した由緒あるビルの1階にあり、夜はちょっと敷居が高いけれどランチやアフタヌーンティーならその雰囲気を堪能しながら気軽に楽しむことができます。特にアフタヌーンティーは、セイボリーかスイーツかを選べるので、甘いものが苦手な人と一緒でも大丈夫。ただし、どちらも魅力的な内容なので迷うこと必至です。
さらにお茶の種類が豊富なので、ここでもひとしきり楽しく悩むことに。窓際の席を希望すれば、港の様子を眺めながらの至福のひと時になること請け合いです。

量が多すぎないところもいい! セイボリーのほうはトナカイバーガーやホワイトフィッシュなどフィンランドらしい食材が使われている
住所:Pohjoisesplanadi 15, 00170 Helsinki
アフタヌーンティー
月曜日~金曜日 PM2:00 – PM6:00
土曜日 PM2:00 – PM6:00
定休日:日曜日
予約サイト
16:00 ムーミンを探してみよう
空港にもムーミンショップやカフェがあったり、ムーミンの塗装機があったりして到着した瞬間からムーミンにワクドキしちゃうヘルシンキ。残念ながら世界唯一のムーミン美術館はヘルシンキから電車で2時間ちょっとのタンペレという街にあり、ちょっと時間が足りないかも?
とはいえ、ヘルシンキ市立美術館(HAM)にもムーミン作者のトーベ・ヤンソンの作品が数点展示されているので、そちらに行ってみても。彼女は作品のどこかに気まぐれにムーミントロールの絵を紛れ込ませる遊び心でも知られているので、ちょっと探してみては。
また、スーパーマーケットなどをのぞいてみると、ムーミンのイラストがプリントされたお菓子や雑貨がたくさん。グミキャンディやキシリトールのタブレット、ペーパーナプキンなどはかさばらないのでお土産にもよさそうです。また、スーパーのエコバッグにもムーミン柄のものがあり、どれも可愛いので自分用に買い占めたくなるかも?
今年はムーミンの小説出版80周年。HAMのミュージアムショップで記念グッズを発見。お土産ショップなどにもあるはずなので、探してみて。
住所:Eteläinen Rautatiekatu 8, 00100 Helsinki
開館時間:火曜日 AM10:00 – PM5:00
水曜日~金曜日 AM11:00 – PM7:00
土曜日、日曜日 AM11:00 – PM5:00
定休日:日曜日
https://www.hamhelsinki.fi/en/
17:00 北欧雑貨ショッピングはマスト!
見どころが集中しておりどこでも歩いて行けるヘルシンキですが、中心部にはおしゃれなショップも集中しています。マリメッコやイッタラといった有名どころもいいですが、ぜひ立ち寄りたいのはフィンランドをはじめとする北欧の作家によるデザイン雑貨店。
「デザイン ディストリクト」のウェブサイトをチェックしておけば、どこにどんなお店があるのかマップ入りで紹介されているので要領よくお気に入りを見つけられるはず。スーツケースに少し余裕をもっておきたいですね。
筆者のお気に入りはここ、『momono』。北欧のデザイナーの雑貨のほか、アンティーク食器の取り扱いもあり、一期一会に出合えるお店。
住所:Yrjönkatu 1, 00120 Helsinki
営業時間:月曜日~金曜日 AM11:00 – PM6:00
土曜日 PM12:00 – PM4:00
定休日:日曜日
https://momono.fi
楽しすぎるヘルシンキ、いかがでしたか? 時間を忘れて次のフライトに乗り遅れないよう、気をつけて!
©︎Shie Iwasa