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【TABIZINEインタビュー】中条あやみさんがフィンランドで見たこと、感じたこと

Posted by: 渡邊玲子
掲載日: Feb 13th, 2019. 更新日: Apr 5th, 2023

人は誰しも、それぞれの旅の途中・・・。今回は女優・モデルの中条あやみさんにインタビュー。中島美嘉さんの名曲をモチーフに製作された映画『雪の華』で、ヒロイン・美雪役を務めた中条さん。ロケ地となったフィンランドでの撮影秘話から旅の必需品、お土産エピソードまで。

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中条あやみさん✕TABIZINE

中島美嘉さんの名曲をモチーフに製作された映画『雪の華』で、ヒロイン・美雪役を務めた中条さん。ロケ地となったフィンランドでの撮影秘話から、中条さんが目撃した共演者の登坂広臣さんのキュートな一面、さらには中条さんの旅の必需品や定番のお土産にまつわるエピソードまで、たっぷり伺いました。

【ストーリー】
幼い頃から病気がちで、ついに余命1年を宣告された美雪(中条あやみ)。彼女の夢は2つ――1つは両親が出会った〈約束の地〉フィンランドでオーロラをみること。そしてもう1つは、最初で最後の恋をすること。ある日、ひったくりにあった美雪はガラス工芸家をめざす悠輔(登坂広臣)に助けられる。悠輔が男手ひとつで妹弟を育てていること、そして働く店が危機になっていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月、私の恋人になってください」と持ちかける。何も知らないまま“期間限定”の恋に応じる悠輔だったが・・・。かけがえのない出会いが、美雪に一生分の勇気を与え、悠輔の人生を鮮やかに彩っていく。東京とフィンランドを舞台に綴る、初雪の日に出会った2人の1年のラブストーリー。

中条あやみさん、フィンランドロケ


中条あやみ22歳の素顔は?

――本作は中島美嘉さんの大ヒットソング『雪の華』から生まれた映画ですが、この曲にまつわる中条さんの思い出は?

中条:あの曲が世に出た時、私はまだ6歳だったんです。なのでさすがにリアルタイムでの思い出というのはほとんどなかったのですが、毎年冬になると必ず耳にする曲だし、世代や国境を越えて沢山の人に愛されている曲ですよね。普段何気なく聴いていた曲から生まれた映画の登場人物になれるなんて思ってもみなかったので、ものすごく光栄なことだと思います。とはいえ「中島美嘉さんはどんな風にこの映画を観ていらっしゃるんだろう・・・?」というのは、出演者としてはすごく気になるところではありますね。

――ヒロインの美雪を演じるにあたり、どんな風に役作りをされましたか?

中条:美雪は幼い頃から体が弱くて、ずっと自分の人生に希望を抱くことができずにいた女の子なんです。幸せになれるとは思っていなかった美雪が、登坂広臣さん演じる悠輔と出会って恋をすることで、だんだん明るくなっていく。心の中では感情がいろいろと変化していくので、その時々の美雪の心境を(橋本光二郎)監督と話し合いながら撮っていきました。

親しみやすい笑顔が印象的な中条あやみさん

――映画『ニセコイ』で中条さんが演じられた金髪の「飛び蹴りする千棘」とは正反対のイメージですが、中条さんご自身はどちらのキャラクターに近いですか?

中条:初対面だと人見知りする方なので「静かな人」と思われがちなんですが、友達とか自分のことをよく知っている人にはいつも「うるさい」って言われています(笑)。だからどちらかと言うと私自身は『ニセコイ』で演じた千棘の方が近いかもしれないですね。美雪は割とおしとやかな女の子だったので、はかない雰囲気が出せるように心がけました。

悠輔(登坂広臣)との切ないラブストーリー

――余命が短いことを知った美雪が、悠輔に「100万円で私の恋人になってください」と切り出すシーンから、物語が一気に動き出します。中条さんだったら、どんなことにお金を使って、自分のやり残したことを実現しますか?

中条:う~ん。私だったら動物保護団体に寄付するとか、何か世の中のためになる「いいこと」にお金を使いたいかな。「誰かの役に立ってからいなくなりたい」って言う気持ちは強いかもしれないですね。でももし美雪みたいに恋をしたことがなかったら、「全財産を使って恋をしてみたい」って私も思ったかもしれません(笑)。

登坂広臣さんと。動き出すストーリー。

――切ないラブストーリーではありつつも、家族の絆もしっかり描かれるところが、本作の魅力であるとも言えますね。

中条:悠輔が初めて自分の家に招待してくれて、家族みんなでワチャワチャお鍋を食べるシーンが好きなんです。悠輔の優しさも感じられますし、美雪がみんなに受け入れてもらおうと、張り切ってドジなところを見せるのも面白いなと思います。

――『ベルサイユのばら』の作者の池田理代子さんが、『雪の華』の悠輔と美雪をモデルにイラストを描かれたことでも最近話題になっていましたね。

中条:そうなんです。これには本当にビックリしました。漫画原作の実写を演じる事はあっても、自分が漫画化されることは滅多にないので(笑)。しかも、個人的にちょうど池田先生のことを調べていた矢先のことだったんです。先生のご出身が私の地元と同じ大阪の阿倍野で、「こんな接点があったんだ!」と思っていたら、今回のコラボが発表されて驚きました。『ベルばら』の登場人物のように、目がすごく大きく描かれていてうれしかったです。

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美しいフィンランドの風景も映画の魅力

――『雪の華』は、ちょうど1年ほど前にフィンランドで撮影を開始されたそうですね。極寒のフィンランドでの撮影はいかがでした?

中条:フィンランドを訪れたのは、今回の撮影が初めてだったんです。どれぐらい寒いのか分からなかったので、とにかくあったかいものをいっぱいキャリーケースに詰めて行きました。オーロラスポットとして知られるラップランドのレヴィにも行きました。「トナカイファーム」や「サンタクロース村」も訪れたんですが、毎年12月には世界中から子どもたちがその村にやってくるというお話を聞いて、すごく素敵な場所だなと感じましたね。

――フィンランドロケを通じて、登坂さんともすっかり打ち解けられました?

中条:実は、いまだにちょっと人見知りしてるんです(笑)。ヘルシンキ北部のリーヒマキにある「LASISMI」というガラス工房のシーンから撮影が始まったんですが、それまで登坂さんとはお話ししたことがなくて、実はずっと「どうしよう・・・」って戸惑いながら撮っていたんです。「ご飯に誘って距離を縮めていったほうがいいかなぁ」と思っていたら、登坂さんの方から「ご飯一緒に行かない?」って誘ってくださって。みんなでご飯に行って、すごく優しい方なんだなと思いました。カフェでツボの中にスープが入っている料理が出てきたんですが、登坂さんはすごく体も大きいので、それを食べている姿がまるで蜂蜜をなめている熊みたいで、すごく可愛かったです(笑)。

――ヘルシンキ大聖堂やテルヴァサーリ公園など、夏のフィンランドでカラフルな衣装を身にまとった美雪が悠輔とデートするシーンもとても素敵ですよね。

中条:悠輔と美雪がウッランリンナ桟橋の上を走るシーンがあるのですが、その近くには映画『かもめ食堂』でも使われていたカフェがあって。そこでランチしたりもしましたね。映画監督のカウリスマキ兄弟がプロデュースされている「Corona」というビリヤードバーにも行きました。

――映画のなかで二人が泊まる、お城を改装したようなホテルも印象的でした。

中条:映画に出てくるホテルは「GLO ART」というホテルなんですが、撮影中は私たちもあの場所に泊まっていて、ロビーにいる人たちにエキストラとして出演してもらったりもしたんです。いつもフロントで会う人たちの前でお芝居をするのは、さすがにちょっと恥ずかしかったですね。

中条あやみさんにとっての「旅」

――中条さんは旅番組「アナザースカイ」のMCも担当されていますが、ご自身も普段から旅に出ることが多いですか?

中条:父がイギリス人ということもありますが、もともと家族が海外旅行好きだったので、割と小さい頃からアメリカとかタイとかグアムとか、いろいろな国を旅してきました。スカウトされたのもグアムの空港だったので、何かと海外に縁がありますね。「アナザースカイ」でゲストの皆さんのお話を伺っていると、ものすごく旅に出たくなります。

――中条さんの旅の必需品はありますか?

中条:海外に行くと必ず日本食が恋しくなるので、カップラーメンとインスタント味噌汁は絶対に欠かせません! ちゃんとフォークや紙コップも持っていきますよ。あとは梅干しとか酢こんぶなんかも、キャリーケースにいっぱい詰めていきますね。フィンランドでは大抵トナカイ料理かサーモンのどちらかが出てくる感じだったのですが、さすがに途中で飽きてしまって・・・。ホテルの部屋にあるポットでレトルトカレーを温めて、現地調達したご飯と一緒に食べたりもしていました。

――旅のお土産には、どんなものを選びますか?

中条:旅先では、毎回必ずシールを買います。例えばパリだったら、エッフェル塔や国旗の図柄のシールとか。それをキャリーケースに貼るのが楽しみなんです。これまで訪れた国のシールが溜まっていくのを見るのが好きですね。

――ちなみに今回はどんなお土産を買われたんですか?

中条:シールとムーミングッズですね。可愛いものもたくさんあったんですが、個人的にはトナカイの皮がすごく気になりました。でも、さすがに持って帰るのが大変そうだったので、お土産にするのは諦めました(笑)。

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中条さんが取材部屋に現れた瞬間、その“リアル9頭身”ぶりに衝撃を受け、「同じ人間とは思えない・・・」と、しばし絶句してしまった記者。映画『雪の華』には、先日TABIZINEでも特集したフィンランドの魅力が満載。撮影のために冬と夏の2回にわたってフィンランドを訪れたという中条さんのお話を伺い、改めてロケ地巡りをしてみたくなりました。

『雪の華』2月1日(金) 全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画 
(C)2019 映画「雪の華」製作委員会

[All Photos by Masataka Kawamura]
Do not use images without permission.

フィンランドについて詳しくは、以下の記事でもご紹介しています。
『【特集】フィンランド式幸せになるヒントを探して』
『映画の舞台になったヘルシンキの「かもめ食堂」に行ってみた!【フィンランド現地ルポ】』
『世界にたった一つ!フィンランド・タンペレ「ムーミン美術館」へ行ってきた!』

渡邊玲子

REICO WATANABE ライター
映画配給会社、新聞社、WEB編集部勤務を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動中。国内外で活躍するクリエイターや起業家のインタビュー記事を中心に、WEB、雑誌、パンフレットなどで執筆するほか、書家として、映画タイトルや商品ロゴの筆文字デザインを手掛けている。イベントMC、ラジオ出演なども。


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