アルザス
アルザス地方のワインはドイツのワインに近いことで有名。ストラスブールから数キロの所にアルザスワイン街道があります。
アルザスのワインの特徴はとにかくフルーティ。食前酒なんかにぴったりのワインです。ワインがちょっと苦手という方にも飲みやすいのが、白ワインのPino Gris(ピノグリ)です。Riesling(リースリング)やGewuztraminer(ケヴュルツトラミネール)なども有名です。
またアルザスワインの中でもGrand Cru(グランクリュ)は腐らす直前まで放っておいたぶどうで作られる希少価値のあるワイン。お味は甘くてまったりとコクがあって、ぶどうの深みが口いっぱいに広がります。白ワインのグランクリュはフランスではよくフォアグラを食べるときに飲むワインです。
ヴァル・ド・ロワール
ロワール地方のワインは一括りにすることができないほど、各地域それぞれ特徴があります。フランス在住の筆者が日本へお土産でよく喜ばれるのが、Sancerre(サンセール)とPouilly Fumé(ポイリーフュウメ)の白ワインです。この二つの地域のワインはフルーティーで、しっかりと記憶に残る美味しさのワインです。決して大きな生産地でないため大量生産されていません。以前、ポイリーフュウメの白ワインの生産者とお話をする機会があった時、日本にも輸出をし始めたとのこと、評判はなかなか良いと話されていました。次に日本で人気となるワインかもしれませんね。
コート・デュ・ローヌ
アヴィニヨンの上の地域コート・デュ・ローヌは赤ワインが有名です。あまり日本では馴染みのない地域のワインですが、フランスではこの地域のChâteau neuf de Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)やSaint Joseph(サンジョゼフ)は高級ワインとして人気があります。奥行きがあるしっかりとした味わいで、肉料理によく合うワインです。
またコート・デュ・ローヌの赤ワインはお値段も手軽なので、テーブルワインとしてフランスではよく飲まれます。
プロヴァンス
プロヴァンスの地方のワインはとにかくロゼワインが人気です。比較的軽めのロゼワインで口当たりが良いのが特徴です。フランスでは夏場によく飲まれるワインです。1970年代からプロヴァンスでは赤ワインも生産されるようになりました。当初は質も良くなかったプロヴァンスの赤ワインも現在は改良され、質の高い赤ワインが生産されているようです。
筆者が日本に帰国した時に、販売されているフランスワインの種類の多さとお値段のお手頃さに驚きました。輸入業者の方が大変な努力をしていると聞いています。これら紹介したワインは日本でも購入することができますよ。
フランスワインはイメージしているよりも種類が豊富に合って、知れば知るほど奥が深い世界です。フランスのボルドーやブルゴーニュとは違ったワインがワインが飲みたい方、ぜひこれらのワインを試してみて下さいね。
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