西新宿に誕生した、新生「FISH」
新宿から歩くこと7分ほど、小滝橋通り沿いの雑居ビルの2階に「FISH 新宿」はあります。
カレーファンならご存知かもしれませんが、同店の前身は、赤坂アークヒルズでおよそ30年間、絶大な人気を誇った「FISH」。店主の高齢化により、2017年6月末に惜しまれつつ閉店したものの、ファンの1人であった現在のオーナー、斉藤さんが「味を引き継ぎたい」と直訴。多くの飲食店を立ち上げてきた経験も手伝って、屋号やレシピをそのまま引き継ぐことになったそう。
アークヒルズ店の閉店後、およそ1年間の準備期間を経て、西新宿に新生「FISH」がオープン。厨房は六本木時代と同じインド人料理長・ディパックさんが取り仕切ります。店内は天井が高く、壁一面が鮮やかなミントグリーン。なんともエキゾチックな色彩で、インドの街角の食堂にいるかのよう。
ディナー、ランチともにキーマやチキン、白身魚など6つのカレーを用意。単品から、2種や3種のコンボスタイルも可能です。トッピングも多彩で、サバフライをはじめとする揚げ物やスクランブルエッグと個性あふれる顔ぶれ。ランチにはサラダセット(+200円)とサラダ・ラッシーセット(+400円)を販売していて、お得感も満点です。
赤坂から新宿に受け継がれた、珠玉のカレー
ランチタイムの1番人気は「3種盛り」。この日は「ポーク、キーマ、MIX豆」(1200円)に、サラダ・ラッシーセット(400円)、スタッフおすすめの「スパイシーフライドチキン」(330円)を追加トッピングしてオーダーしました。
玉ねぎのアチャール、ゆで卵、マッシュポテト、パッパル(豆のせんべい)などカレーを彩る名脇役もしっかり配置。パクチーはこの量なら無料というのもうれしいポイントです。
「ポークカレー」はトマトの甘味と酸味がストレートに感じられる一品。じっくり煮込まれた豚肉は口の中でほろりと溶けるような柔らかさ。フライドチキンは肉の中までスパイスが効いていて、カレーに負けないくらいの存在感を放ちます。 外側の香ばしさ、中のジューシーさのバランスも絶妙。
アークヒルズ店の定番で、常連さんは必ず注文するという「キーマカレー」。鶏肉のコクが溶け出し、濃厚ながら、ふわりとした口当たりが印象的です。清涼感あるカルダモンのパンチも効いていて、30年以上愛されてきたことに納得してしまうおいしさ。
「MIX豆カレー」は豆のほくほく感がなんとも美味。一見マイルドそうに見えながら、スパイスがしっかり効いていて、お隣のカレーと混ぜれば新たな味わいに。日本米とジャスミンを配合したご飯ともうれしいくらいよく合います。
巧みなスパイス使いによる珠玉のカレー。一口食べれば、「味を引き継ぎたい」と現オーナーが志願したのも、よくわかることでしょう。次の新宿ランチは名店のDNAを継承した、新生の味を堪能してみてはいかがでしょうか?
住所 東京都新宿区西新宿7丁目5−6 新宿ダイカンプラザ756 2F
TEL 03-5937-6322
営業時間 月~金 11:30~15:00(L.O14:30)17:00~22:00(L.O21:00)、土日祝 11:30~22:00(L.O21:00)
定休日 12月31日~1月3日
http://tarutarujapan.com
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