津軽圏域14市町村がもつ観光における課題とは

日産自動車と、青森県津軽圏域14市町村を束ねる地域連携DMO 一般社団法人 Clan PEONY 津軽（クランピオニー つがる）、日産サティオ弘前の三者にて津軽圏域14市町村での日産キャラバン（車中泊車両）を活用した「津軽圏域14市町村の観光推進に向けた連携に関する」協定が締結されました。（※DMOはDestination Management Organization の略称）

津軽圏域14市町村では、弘前駅・市街地から広範囲にわたる観光スポットを観光客が効率的に移動できないといった2次交通の問題や、目的地各地での宿泊施設の不足など、観光事業の活性化に課題があります。そこで、観光客が行きたい場所にすぐ移動できて、駐車スペースさえあればそのまま宿泊できる「車中泊」に着目。泊まれる2次交通という観光プランの発案と実施に至りました。

対象となる津軽圏域14市町村は、岩木山、ねぶた祭り、世界遺産として有名な「白神山地」、文豪 太宰治ゆかりの地などの名所旧跡があり、リンゴをはじめとした津軽地域ならではの農産品が豊富な地域です。

日産キャラバンは、ここ数年のアウトドアブームとコロナ禍でのアウトドア需要の拡大で商用のみならずプライベートでのニーズも増加。車中泊が可能なクルマを取り入れることで、2次交通や宿泊施設不足の課題解決に取り組みたい考えです。

「日産キャラバン マルチベッド」には、車中泊用のマルチベットの純正オプションが用意されていて、快適な車中泊が叶います。キャンピングカーとは異なり、車体も一般的な乗用車サイズなので、幅広い人々が安心して運転できる点も安心。災害や緊急時には、一時避難や応急処置などのスペースとしても活用できます。

津軽圏域14市町村をめぐる6つのツアープラン

今回の実証実験では、テーマ別で津軽圏域14市町村の各地をめぐる6つのツアープラン（1泊2日コースと2泊3日コース各3つ）が用意されています。各地域の観光スポットへの訪問や、観光体験などを織り混ぜ、各地のオートキャンプ場やアウトドア宿泊施設などで車中泊するプランです。

小説「津軽」をめぐる（2泊3日）

「津軽の旅行は5、6月に限る」と、太宰は小説「津軽」に記しています。小説「津軽」執筆のために津軽を旅した、太宰の気持ちを想像しながらゆかりの地を訪れるツアーです。

津軽の歴史探訪（2泊3日）

弥生時代の稲作の遺構や、江戸時代のお城、神社仏閣、昭和のカフェまで、津軽の歴史を凝縮したツアー。

津軽のアートにふれる（2泊3日）

現代アートや工芸体験、田んぼアートに立佞武多（たちねぷた）まで津軽のアートを心行くまで満喫できるツアーです。

津軽の農業・漁業体験（1泊2日）

しじみ漁にメバルの網外し体験や野菜の収穫など、津軽の農業や漁業体験で楽しく食料を確保できるツアー。

津軽「鬼コ」をめぐる（1泊2日）

水害が多かった岩木川流域を中心に、「鳥居の鬼コ」が鎮座する神社を巡る旅。両肩で鳥居を支えながら災いが集落に入り込まないよう、しっかりと睨みをきかせた鬼コは見ごたえ抜群です。

白神山地を堪能する（1泊2日）

2023年、世界自然遺産登録30周年を迎える白神山地。アウトドアアクティビティや十二湖散策など、全身でマイナスイオンを浴びる白神山地満喫ツアーです。

実証実験ツアーについて

今回の実証実験は6月2日（金）から7月2日（日）までの間で、18組36名限定で実施されます。参加者は体験後にアンケート・ヒアリングに回答。応募者データやアンケート回答で得た情報は、今後の取り組みの推進に活用され、さらなる可能性を探ります。

TABIZINE編集部

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