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【実は日本が世界一】海抜マイナス140m!「最も深い駅」は青森の海底にあった

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Mar 8th, 2023.

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、世界で最も地中深い場所にある駅は日本の青森に存在した、そんな話を紹介します。

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青函トンネル記念館もぐら号
 


 


海抜140mにある「体験坑道駅」


体験坑道駅から見た線路の様子 Ippukucho, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

東京に暮らす皆さんは、都営地下鉄大江戸線の「六本木駅」が、すごく深い場所にあるとご存じだと思います。同駅の1番線ホームまでの深さは、地上から見て42.3mです。

もちろん世界には、もっと深い場所につくられた地下鉄駅が存在します。ウクライナの首都キエフにある「アルセナーリナ駅」は、地上から105.5mの深さにあります。中国にもあって、世界遺産に登録される万里の長城の直下102mの深さに駅が存在します。

どれも、すさまじい深さですよね。しかし、日本の青森には、これらの駅よりももっと深い場所に駅が存在します。

その深さは、海抜マイナス140mに達します。駅名は、「体験坑道駅」(青森県東津軽郡外ヶ浜町)で、青函トンネル記念館駅から下った地中(駅自体は海底)にあり、「世界一低い(深い)場所にある駅」ともいわれています。

世界一深い場所にある駅


体験坑道駅。青函トンネル内の体験坑道の様子 Ippukucho, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

体験坑道駅とは、どんな駅なのでしょうか? そもそもこの駅は、ケーブルカー(鋼索鉄道)の停車駅です。「青函トンネル竜飛斜坑線」として青函トンネル記念館駅から運行する路線で、青函トンネル工事の際には作業員の移動や物資の輸送に使われました。

青函トンネルが完成後は、観光用(もしくはトンネル非常脱出用)の路線に転用されます。全長778mの距離を、斜度14度のケーブルカー「もぐら号」が往復するので、観光客は体験坑道駅までの片道約7分のケーブルカー移動と、体験坑道の散策を楽しめるようになっています。

青函トンネル竜飛斜坑線は、鉄道免許が必要な鋼索(こうさく)鉄道で、体験坑道駅も立派な駅に数えられるため、世界一低い(深い)場所にある駅といっても問題ないのですね。


青函トンネル記念館駅停車中の「もぐら号」 khoshi3, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ただし、この竜飛斜坑線「もぐら号」は現在、厳しい状況に置かれています。

コロナ禍による観光客の減少、記録的な大雨によるJR津軽線(アクセス手段)の不通もあり、収入が激減して、運航継続に必要な整備費が工面できなくなってしまっているのだとか。

現在、存続のためのクラウドファンディングが開催されています(支援募集は2023年3月21日(火)午後11:00まで)。

旅を愛するTABIZINE読者の皆さんの中で、このユニークな特徴を持つ路線の存続をサポートしたいと思う方がいれば、クラウドファンディングのページも併せてチェックしてみてくださいね。

青函トンネル見学に必要な「竜飛斜坑線もぐら号」の運行継続にご支援を – READY FOR

[参考]
青函トンネル記念館
青函トンネル見学に必要な「竜飛斜坑線もぐら号」の運行継続にご支援を – READY FOR
コロナ禍、津軽線不通で苦境の「もぐら号」救え! – 読売新聞
中国で最も深い所にある重慶の地下鉄駅 その深さは地下31階に相当 – 人民網
Beneath the Great Wall of China lies the world’s deepest high-speed railway station – CNN
Deepest Metro Stations In The World – World Atlas
地下100メートルの北朝鮮――女性写真家が見た「世界で最も謎めいた地下鉄」 – CNN
不通の津軽線“復旧工事行うか検討会議見て判断”JR盛岡支社 – NHK

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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