東京から石垣島まで!?1,965kmを1カ月で走ったランナーが新潟にいた【旅に関する面白いギネス記録】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Apr 8th, 2023

1955年に書籍から始まった「ギネス世界記録」。人間が達成した記録や、自然界で起きた「世界一」など、さまざまな世界記録を認定・登録しています。その中から、旅行に関するギネス世界記録を紹介していきます。今回は、移動に関するギネス世界記録を紹介。移動といっても、飛行機でも電車でも自動車でもなく「走り(ラン)」のギネス世界記録です。

ランニング中、休憩して時計を見る人
 


 

毎日フルマラソンよりも長い距離を走る人

ランニングする女性
突然ですが皆さん、どのくらいの距離を毎日歩いている・走っていますか? 1日2,000歩歩く人は、1.4kmくらいの距離を1日で歩いている計算になるそうです。5,000歩で3.5km。8,000歩で5.6km。

走りについてはどうでしょう。複数の調査によると、ランニングやジョギングの習慣がある人は全体の2割に満たず、習慣がある人でも、1カ月に走る距離の平均は124kmとされています。1日にならすと4kmちょっとといった感じ。

江戸時代は、普通の人でも1日に40kmくらい歩いていたという情報もあります。しかし、各種の交通手段が発達した現代人において、毎日継続して数km歩いている・走っているだけでもすごい気がしませんか?

とはいえ、ギネス世界記録保持者になるとやはり、1日に走る距離はけた違いになります。1人の人間が、1カ月で走った総距離を競うギネス世界記録の保持者は、30日間で1,965kmを走っています。1日当たりの数字にすると65.5km。

要は、フルマラソンよりも長い距離を毎日走る人が存在するのですね。この記録保持者は日本人です。どんな人なのでしょう。

1日当たり走った距離は65.5km

高橋富夫・著『酒好きフツーのサラリーマンでもできるギネス世界記録達成」(文芸社)
高橋富夫・著『酒好きフツーのサラリーマンでもできるギネス世界記録達成』(文芸社)

記録保持者は、新潟県在住の高橋富夫さんです。記録を達成した当時、会社員として働きながら高橋さんは走り続けました。記録達成時の年齢は60歳です。

2013年(平成25年)の10月18日から11月16日までの1カ月間で合計1,965kmを走り、1日当たりの距離が65.5kmに達して、ギネス世界記録を更新したのですね。

1,965kmとはどのくらいかといえば、東京⇔石垣島(沖縄県)の距離とほぼ一緒です。言い換えると高橋さんは、1カ月毎日コツコツ走り続けて、同等の距離を走破したと同じなのですね。

普段からウォーキングやランニングをする人は、同じように1カ月の移動距離を正確に集計してみてはいかがでしょうか(ランナーの場合はすでに、記録している人もたくさんいると思いますが)。

さすがに、高橋さんほどには達しないかもしれませんが、合計の距離がわかれば、どのくらい自分が歩いて(走って)移動したか、より具体的に想像できると思います。

そうなると、1カ月で自分が成し遂げた行動の偉大さに感動できるはず。そのうち、健脚に自身のある人は、高橋さんの記録に挑戦してみてもいいかもしれませんね。

[参考]
Greatest average mileage run daily (month) – Guinness World Records
驚きの数字、1日に走った最長の平均走行距離!! – Guinness World Records
なぜ江戸時代の人は1日40キロ歩けた? 古き日本人の動きに隠された秘密 – AERA
大昔の通信手段・飛脚は速かったの? 東京から大阪まで飛脚になって手紙を届ける – KDDI
理想の歩数は1日何歩?健康維持や脂肪燃焼に必要な歩数についても解説 – セゾンのくらし大研究
マラソンブームっていうけど…どれくらい走れる? 日本人の「ランニング力」を調査 – at home VOX
ランニング状況 – ランナー世論調査2018

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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