日本一広い露天風呂
©︎ 福島県観光物産交流協会
全国を旅していると「日本一広い風呂」をうたう温浴施設を時折見かけます。やはり、広いお風呂、例えば、泳げるくらい露天風呂と聞くと、自動的に心がときめいてしまいますよね。
では、実際に日本一広い露天風呂といえば、どこになるのでしょう? 具体的には、どの程度広いのでしょうか?
公的な記録として認められている話に限れば、日本で最も広い露天風呂は、福島県いわき市にあります。福島県いわき市といえば、映画『フラガール』で有名な「スパリゾートハワイアンズ」を思い浮かべる人もいるはず。
まさに、そのスパリゾートハワイアンズに日本一広い露天風呂があります。
「え、だってあそこは、常夏のハワイをイメージしたテーマパークでしょ?」と思うかもしれません。しかし、もともとは、地下の炭層を採掘する際にわき出した温泉を、炭鉱の閉山後に利用した施設「常磐ハワイアンセンター」としてスタートした歴史があります。
その常磐ハワイアンセンターが1990年(平成2年)にリニューアルして現在の名前になり、その施設内に1997年(平成9年)、江戸時代の湯屋をモチーフにした大露天風呂「江戸情話 与市」がオープンしました。
その大露天風呂が現在、日本で最も広い露天風呂といわれているのですね。
体育館を2つ並べたくらい広い露天風呂
江戸情話 与市は、どのくらい広いのでしょう? 公式情報によれば、男女合計で浴槽面積は1,000平方メートルとされています。
どのくらいの大きさかといえば、中学校の体育館を2つ並べたくらいです。それを男女で分けるのですから、単純に言って、体育館1つ分くらいの広さが楽しめる露天風呂ですね。もちろん余裕で泳げる広さです。
現在でこそ、記録更新されているようですが、1998年(平成10年)には、世界一広い露天風呂としてギネス世界記録に登録されたそう。
現在でも、日本記録認定協会が認定する日本記録では「(人によってつくられた)日本最大の露天風呂」として記録を保持しています。
TABIZINEでも過去に、このお風呂の広さを取り上げました。記事を書いたライターは、
<その広さに、どの場所で入ろうか迷ってしまうほど>(TABIZINEより引用)
と表現していましたね。
2020年(令和4年)にはリニューアルオープン、2022年には25周年を迎え、さまざまなイベントが開催されました。
今年のゴールデンウィーク、行く場所がまだ決まっていない人はスパリゾートハワイアンズを訪れ、大型レジャープールに、本格的なフランダンスのショーに加え、50周年に向けて折り返した江戸情話 与市で、日本最大の露天風呂を楽しんでも楽しいかもしれませんね。
[参考]
※ 大辞泉 – 小学館
※ 世界大百科事典 – 平凡社
※ 日本最大の露天風呂 – 日本記録
※ 『昔ながらの日本にタイムスリップ』スパリゾートハワイアンズで世界最大級の露天風呂「江戸情話 与市」25周年 – 中日スポーツ
※ 世界最大級の大露天風呂『江戸情話 与市』
※ 5分でわかる!フラシティいわき – いわき市