【実は日本が世界一】通巻6,000号突破!世界最多の発行点数を誇る旅行ガイドとは?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Apr 26th, 2023

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、旅行の情報発信に関する世界一を紹介します。

ガイドブックを手に旅行する人のイメージ
©︎ Shutterstock.com
 


 

世界一の旅行雑誌

ガイドを見ながら旅行する人たち
©︎ Shutterstock.com

今でこそ「インターネット」があり「スマートフォン」があるので、旅行に出かけるときの情報源は、ネット上で探す人がほとんどだと思います。しかし、ネットとスマホが今ほど普及する前は、かなりの人が旅の情報源を、旅行雑誌やガイドブックから得ていたのではないでしょうか?

筆者も一緒です。海外旅行であれば『地球の歩き方』(地球の歩き方)、国内旅行であれば『るるぶ』(JTBパブリッシング)や『まっぷる』(昭文社)、『ことりっぷ』(昭文社)といった旅行雑誌やガイドブックを読んでいました。

今回の世界一は、これら旅行雑誌の話。今、名前を挙げた媒体の中に、ギネス世界記録を持つ媒体があるのですが、どれかわかりますでしょうか?

答えは『るるぶ』です。一体何が世界一なのでしょうか?

通巻6,000号突破で間もなく50周年

「るるぶ」情報版通巻6000号『るるぶホノルル』
「るるぶ」情報版通巻6000号『るるぶホノルル』(2022年)

ギネス世界記録をチェックしてみましょう。公式サイトには「Longest book series – travel guides(発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ)」と書かれています。

2010年(平成22年)11月2日の記録認定の時点で、3,791種類のシリーズが出版されていたとの話。『るるぶ』の最初の出版は1984年(昭和59年)ですから、そろそろ50周年を迎える計算になります。

公式ホームページによると、1984年(昭和59年)に出版された第1号は『るるぶ京都』だったそうです。その3年後には、初の県別るるぶ情報版と、初の海外版が出ています。ちなみに、初の海外版は『るるぶ香港 マカオ 広州 桂林』でした。

通巻1,000号は、1995年(平成7年)の発行で『るるぶ伊豆 箱根』です。ギネス世界記録に認定された2010年(平成22年)には『るるぶ沖縄』が発行されています。

『るるぶ宇宙』(2021年)
『るるぶ宇宙』(2021年)

知りませんでしたが、直近の2021年(令和3年)には『るるぶ宇宙』も発行しているとの話。昨年の2022年(令和4年)には通巻6,000号に達しています。

日本人からすると、本屋やコンビニエンスストアの本棚に『るるぶ』がたくさん並んでいる光景を当たり前に思ってしまいますが、その歩みは世界一レベルだったのですね。

最近は、なかなか紙の旅行ガイドを手に取る機会が減ってしまいましたが、なんだか久々に開いてみたくなりました。この連休中には皆さんも『るるぶ』や『まっぷる』などを情報源に、旅行の予定を組み立ててみてはいかがですか?

[参考]
Longest book series – travel guides – Guinness World Records
国内グループ企業 – 株式会社JTBパブリッシング
沿革 – JTBパブリッシング
 

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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