食×アート「TREE by NAKED yoyogi park」

1997年に設立されたクリエイティブカンパニー「ネイキッド（NAKED, INC.）」。東京駅プロジェクションマッピング、京都・二条城、東京・新宿御苑の桜のイベントなど、バーチャルとリアルを融合して文化とアートの体験ができるさまざまなプロジェクトを国内外で展開しています。

今回訪問したのは、代々木公園を目の前に佇む食×アートの体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park（ツリーバイネイキッド ヨヨギパーク）」。ペット同伴も可能な1階のカウンター席と2階のカフェを利用できるほか、テイクアウトもOK。地下1階ではランチコース（要予約）もいただけます。

サラダや特製カレーなどのお食事系、パンケーキやカヌレのスイーツやスムージーなど、動物性不使用のヴィーガンメニューを含んだラインナップで、季節でメニューも入れ替わります。ヴィーガンがメインになりすぎないように食のバランスを大切にして、いろんな人たちが楽しめるメニューを開発しているとのこと。

季節に合わせて店内は花や美術品で装飾、壁や床にはプロジェクションマッピングの映像を投影し、ネイキッドの非日常の空間を演出。ヴィーガン、ヘルシー志向、運動をする人たちだけでなく、アートの撮影も楽しめるので、自分の好きなものを応援する“推し活”で訪れる人も増えています。

平日と、土日のオープン直後が比較的ゆとりがあるそうです。筆者が訪問した時は、海外の方が多く、可愛らしい服装のお客さんがアートに溶けこみ撮影を満喫していました。

9月中旬まで！夏季限定3種のかき氷

2023年7月1日（土）～2023年9月中旬（予定）の夏季限定で、昨年好評だった自家製シロップの3種類のかき氷「キウイフルーツ・フルーツトマト・マンゴー＆パッションフルーツ」が登場しています。

今夏1番チェックしてほしいのは「キウイフルーツのヴィーガンかき氷」（税込1,210円）。グリーンキウイをメインにした砂糖不使用のヘルシーかき氷。昨年は8月だけの“超”期間限定でしたが、今年は期間中登場しているので、昨年食べ損ねた方には試してほしい一品。

（©naked inc.）

「フルーツトマトのヴィーガンかき氷」（税込1,320円）。長野県産「アメーラトマト」を煮込んで作った自家製シロップをたっぷりかけた真っ赤なかき氷。与える水の量をギリギリまで抑えた独自栽培で甘味・酸味・うま味が凝縮、料理人の中でも甘いトマトといえば「アメーラトマト」といわれるほど高糖度とのこと。

（©naked inc.）

「マンゴーとパッションフルーツ、マスカルポーネのかき氷」（税込1,210円）。マンゴーの果肉とパッションフルーツの食感も楽しめるフルーティーなかき氷。イタリア産マスカルポーネチーズクリーム・生クリーム・ヨーグルトを合わせた自家製クリームをトッピングしているので、甘酸っぱいソースと濃厚なクリームを味わえます（ヴィーガンではありません）。

幻の「キウイのかき氷」実食

昨年は8月限定の登場だったため“幻のかき氷”ともいえる「キウイフルーツのヴィーガンかき氷」を実食しました。抹茶とは異なる涼しい緑色のかき氷です。

キウイフルーツをゴロゴロとのせて、食用のお花もトッピング。栄養価の高いとされるココナッツウォーターをベースに、グリーンキウイ、パイナップル、イエルバブエナ（ミントの品種）を合わせた自家製シロップをかけています。

不純物が少なく、キラッと透明な「純氷」を使って、シャリっとした氷にキウイフルーツの果肉がプリっとみずみずしく弾けます！ 自家製シロップは、キウイとパイナップルのフルーティーな甘酸っぱさがあり、ミントでスッキリ感をプラス。

別添のシロップで、“追いシロップ”をして、とことん味わってほしいものです。サラサラのシロップではなく、ソースのようなペースト状で、砂糖不使用なので、全部かけてもフルーツの甘みで罪悪感もなし！ 夏バテ対策にも、サラダ感覚でも食べられるヘルシーなかき氷。

「キウイフルーツ」「フルーツトマト」の2品には、「マンゴー＆パッションフルーツ」にのせてある「マスカルポーネのクリーム」を別添でトッピングも可能（追加220円）。クリームを付けるとヴィーガンにはなりませんが、クリーミーでほんのり甘く、スイーツ感覚にアレンジできるのもうれしい！

夏のヴィーガン＆ヘルシーメニュー

2023年9月中旬までの、ほかの夏季限定メニューも気になるものばかりです！

（©naked inc.）

2023年1月に登場して以来人気のヴィーガンパンケーキも、夏限定は「マンゴーとパイナップルのソース＆ココナッツクリーム」の南国風に。定番のミルフィーユの夏限定は、キウイクリームで仕上げた「シャインマスカットのミルフィーユ」に。

ほかにも、「ヴィーガンタコライス」や「白桃とジャスミンのスムージー」など、お食事やドリンク、カクテル系も夏メニューがいろいろと登場しています。

食材のロス対策や夕食に立ち寄りたいという方のため、2023年7月18日（火）までの期間は、通常18時閉店のところ、期間限定で20時まで営業時間を延長しています。昼間に余った食材でオリジナルメニューを創作。その日によって内容が変わるお楽しみ感があり、“もったいない精神”にも通じる初の試み。

明治公園そばに2号店オープン

最後に紹介するのは、2023年4月末に、明治公園そばにオープンした2号店の「TREE by NAKED meiji park（ツリーバイネイキッド メイジパーク）」。代々木公園のお店と同じくヴィーガンやグルテンフリーのメニューが充実し、自宅でも使えるオーガニックの調味料などを数多く販売しています。

（©naked inc.）

9時〜11時限定で「モーニングセット」もスタート。王様のアボカドをのせたトーストまたはシナモンバナナトーストのハーフサイズに、コーヒーまたは紅茶が付き、ヴィーガンのチャウダースープやスムージーボウルのミニサイズも追加OK。

（©naked inc.）

「TREEナチュラルワイン」をはじめとするアルコールや、「福寿園の抹茶ラテ」といったカジュアルなドリンクに、「和牛ローストビーフ、トマトとザクロのサラダ」などおつまみ系の新メニューも続々登場しています。

7月からは、金曜・土曜のバータイム（17時〜22時）も始まり、犬用イートイン限定「ヤギミルク」までありペット同伴も可能。1人でもグループでも、お散歩の合間にワンちゃんとも一緒に憩える、日常に寄り添ったパークサイドカフェです。

都心の雑踏から離れて代々木公園や明治公園を眺めながら、ヴィーガンもノンヴィーガンの人もみんなで、食・アート・自然の融合を楽しんでほしいものです。

［photos by kurisencho］

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。