©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
浸かるだけじゃない!飲んで食べて楽しむ温泉
2023年7月21日にリニューアルオープンした「猿投温泉 癒しの宿 金泉閣」は、愛知高原国定公園内の山の中に1軒しかない隠れ宿。日本では7%しか湧出していない、貴重な天然ラドン温泉が楽しめます。
飲泉もできるこちらのお宿では、地下1,200mから湧き上がる源泉水を直接採水した「温泉ドリンクスパ」があり、蛇口をひねると温泉水が出てきて滞在中はまさに飲み放題。ラドン温泉水は、日本人が好む軟水で、口当たりも柔らかくまろやかなのが特徴です。
そのまま飲むのはもちろん、お米を炊くときや、料理に使うとおいしくなるということで、金泉閣ではすべての料理に温泉水が使われています。さらに、1階のショップではペットボトルになった温泉水も販売。
すぐ近くにある「日帰り温泉 岩風呂 金泉の湯」もラドン温泉が楽しめるとあって人気。580円のペットボトルを購入すれば、5リットルまで温泉水を持ち帰れるとあって、近隣に住む人たちにも好評なのだそう。
入泉料:1,580円
入浴時間:月~金9:30~23:00(最終受付22:30)※土日祝日は8:00~
「医学の湯」と呼ばれるほど療養効果も高い温泉を、浸かるだけでなく飲泉でも取り入れられて、まさに湯治にもぴったり。車で約15分の場所には、2022年にオープンしたジブリパークもあるので、ジブリパークと温泉の両方を楽しむ旅というのもいいですね。
宿泊客は貸切露天風呂を1回無料で楽しめる
今回リニューアルオープンする「猿投温泉 癒しの宿 金泉閣」の魅力の一つが、屋上に新設された貸切露天風呂「ほしみの湯」。異なる趣の露天風呂は全部で3つ備えられ、宿泊客は1回50分を無料で利用できます(2回目利用からは3,000円)。
天気のよい日には星空を見上げながら湯浴みが楽しめる、とても贅沢な空間。山々に囲まれた、さわやかな空気のなか楽しむ朝風呂もまた格別です。せっかくなので、朝晩両方楽しみたいですし、貸切露天風呂3つすべてを制覇したいところ。
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
こちらは、貸切露天風呂「アルタイル」。浴槽の形が角型で、寝湯付きのお風呂です。
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
大型丸形の貸切露天風呂「シリウス」。
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
数百万の気泡が全身をもみほぐしてくれる、美泡壺湯の貸切露天風呂「ジェミニ」。陶磁器製の壷湯独特の保温効果があり、天然ラドン温泉と合わせて身体を芯から温めてくれます。
貸切露天風呂は客室のテレビから好きな時間(15:30から翌9:00までの間)を選んで予約ができます。先着順になるので、チェックインしたら早めの予約がおすすめ。利用時間の5分前にフロントで鍵を受け取ります。
貸切露天風呂に行く際は、お部屋からタオルを持参するのを忘れずに。シャワーが備えられた洗い場があり、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンド&フェイスソープが用意されています。
湯かごや浴衣は各客室にありますが、1階に好きな柄の色浴衣を選べる、無料の浴衣コーナーがあるのでぜひ利用を。男女ともに用意があり、サイズもSS、S、M、L、LLとそろっています。
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
貸切露天風呂とは別に、大浴場もあります。こちらは入れ替え制になっていて、それぞれにセルフ「ラドンロウリュ」ができる、コンパクトなサウナも備えられています。大浴場には、クレンジングから乳液までスキンケアが一式そろっているので持参しなくてもOK。用意されているスキンケアが雪肌精なのもうれしい! クレンジングは脱衣所の洗面にあります。
- フェイスタオル
- バスタオル
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- 雪肌精 クレンジングオイル
- 雪肌精 化粧水
- 雪肌精 乳液
- POLA クレンジングウォッシュ
- POLA フェイス&ハンドソープ&シェービング泡ソープ
- 綿棒
- ヘアブラシ
- シャワーキャップ
- カミソリ
- コットンセット
- ヘアゴム
- ドライヤー
どの部屋を選ぶか迷う!バラエティ豊かな客室
「猿投温泉 癒しの宿 金泉閣」は、全14室。今回のリニューアルで新設されたのが半露天風呂付の客室・「スイート」1室と、テーマ性があって楽しい客室「ラグジュアリー」3室、「デラックス」5室です。その他は、リノベーションされた「スタンダート」1室と「カジュアル」4室があります。
筆者が今回宿泊したのは、4名まで宿泊可能なデラックスルーム。段差がないバリアフリー仕様になっていて、広々と開放感がある和モダンなインテリアが落ち着くお部屋です。
客室の中央には仕切りのような役目も果たすテーブルが配され、ポットや食器などが置かれています。1脚の椅子が置いてあるので、ここで軽くPC作業などできるのもとても便利。
障子を開ければ美しい緑が見え、季節の移ろいを感じられます。客室によっては、シダの群生地が見えたり、春には桜、秋には紅葉と、四季に合わせて眺めを楽しめるのも滞在の醍醐味です。
どのお部屋も魅力的「ラグジュアリールーム」3室を紹介
今回のリニューアルで新設された「ラグジュアリー」ルームは、それぞれテーマ性があって旅のテンションを上げてくれる客室です。
ラグジュアリーA 「千」
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
とある映画に出てくるような湯屋を思わせる、朱色をアクセントにした客室。物語の世界に入り込んだような空間で、素敵な時間が過ごせそうです。天井まで可愛いなんてずるい。
ラグジュアリーB 「城」
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
西洋のお城をモチーフにした華やかな客室。ヘッドボードには魔術書が並ぶ本棚のデザインが施されています。
ラグジュアリーC 「楽」
©SANAGE-ONSEN KINSENKAKU
アンティークな雰囲気が素敵な、居心地のよさを感じる客室。角部屋ならではの開放感と明るさも魅力的です。お部屋のアートワークや置物を眺めれば、とある物語の世界に没入できるかも。
ラグジュアリールーム「千」と「城」はそれぞれ4名まで、「楽」は3名まで宿泊できます。
「猿投温泉 癒しの宿 金泉閣」では現在、期間限定のリニューアルプランとして1泊2名2食付で21,560円~(2名1室の1名利用時・平日の最低料金)宿泊できます。加えて、豊田市宿泊施設に適用される「とよた宿割」でさらにお得に。先述の料金より30%オフとなりクーポン券も付いてきます。
すべての料理に温泉水を使用!その味わいは?
夕食
夕食は、食前酒の梅酒と、箱を左右に開けると現れる、小鉢が詰まった前菜からスタート。先にも触れましたが、料理の仕込みには温泉水が使われているそう。
地元の旬の食材をふんだんに使った創作会席料理ということで、こちらの料理に使われている鮎ももちろん豊田産。田楽味噌と塩焼き葱酢の2つの味が楽しめます。
三河湾で獲れた新鮮な魚を刺身にした、お造り盛り合わせ。
玉子豆腐の上に枝豆饅頭がのり、じゅんさいがあしらわれた椀物は、盛り付けも美しい一品でした。
焼き物は「太刀魚柚庵焼き」、揚げ物は鱧と季節の野菜の天ぷら。旬のものをおいしくいただくと身体も喜ぶような気がします。
台の物は「豊田産 三州豚の温泉蒸し」。別名ひまわりポークといわれる三州豚は、豊田市の花ひまわりを飼料に入れて育てた豚です。
甘みのある豚肉と温野菜を、トリュフ薫るレモン風味のたれと薬味醤油のたれの2種類の味で楽しめます。
シメのごはんのお米も豊田産「みねあさひ」。流通量の少なさから幻のお米と称されます。やや小粒のつやつやとしたお米は、甘みと旨みをしっかりと感じられるお味。温泉水で炊くことによってさらに旨みがアップしているのだとか。
最後にデザートをいただいて夕食は終了。地元の旬の食材を余すところなくいただき、心もお腹も満たされました。
朝食
夕食と同様に、朝食も温泉水がたっぷりと使われています。朝食のメインは「温泉湯豆腐」。
豆腐の表面がとろりとしてきたら食べごろだそう。かどが取れたまろやかな味わいがなんとも言えずおいしい! お腹にやさしいものを食べたい朝にも、うれしいですね。
客室のアメニティは?無料で利用できるドリンクバーもある
客室のグレードやプランに関わらず、客室にはビール、ミネラルウォーター、温泉水の3種類が一人1本ずつ用意されています。ビールもついているのはお酒好きにはうれしいポイントですね。その他、ドリップコーヒーやティーバッグ、お茶もあります。
1階のドリンクバーにも滞在中楽しめる飲みものがそろっています。先ほど紹介した温泉水のほか、ブレンドコーヒーやアメリカン、エスプレッソ、紅茶、ハーブティー9種類とバラエティ豊か。
歯ブラシやヘアブラシなどは、環境に配慮した素材で作られたもの。
大浴場と同様に、スキンケア用品やアメニティ類もそろっているので、自宅から持参せずとも快適に過ごせます。
- 雪肌精 クレンジングオイル
- 雪肌精 化粧水
- 雪肌精 乳液
- POLA クレンジングウォッシュ
- POLA フェイス&ハンドソープ&シェービング泡ソープ
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- 浴衣
- 湯かご
- タオル
- 靴下
- 室内用スリッパ
- 館内用スリッパ
- ヘアブラシ
- 歯ブラシ
- コットン
- 綿棒
- 風呂敷
- ドライヤー
- 冷蔵庫
- 無料ドリンク(ビール・ミネラルウォーター・温泉水)
- ウェルカムスイーツ
- ドリップパックコーヒー
- 紅茶
- お茶
- 湯沸かしケトル
- 茶器
- 加湿器
- TV
- 金庫
- Wi-Fi
季節の移り変わりを満喫できる自然豊かな温泉宿
お宿のすぐ近くには、鈴ヶ滝と不動明王社があるのでぜひ訪れてみてください。滝の音や流れる様子を眺めているだけで、涼を感じられる癒しのスポットです。
「猿投温泉 癒しの宿 金泉閣」は、自然豊かな山の中にあり、貴重なラドン温泉に恵まれた温泉宿。飲んで食べて浸かれる温泉を満喫すれば、日頃の疲れも癒されて心身ともにリフレッシュできそうです。
住所:愛知県豊田市加納町馬道通21
電話番号:0565-45-8522(受付時間10:00~17:00)
アクセス:名古屋から車で約40分/豊田市駅から一般道で約40分/ジブリパークから車で約15分
チェックイン 15:00 / チェックアウト 11:00
宿泊料金:2名1室1泊2食付き 1名30,800円~
※お得なプランもあるので公式サイトをご確認ください
公式サイト:https://kinsenkaku-sanageonsen.com/
[Photos by Chika]