日越外交関係樹立50周年記念 駐日ベトナム大使館で記者会見
埼玉でのベトナムフェス開催に先立ち、先日、東京・代々木の駐日ベトナム大使館にて記者会見が行われ、ファム・クアン・ヒエウ駐日ベトナム特命全権大使や、シンチャオさいたま実行委員会委員長のボー・コン・タイン氏らが登壇。イベント概要説明のほか、ベトナム伝統踊りのパフォーマンスや、伝統衣装の展示、ベトナム料理の試食会なども実施され、ベトナムフェスへの期待が一気に高まりました。
ベトナムフェス自体はこれまでも日本各地で開催されてきましたが、2023年は日本・ベトナム外交関係樹立50周年にあたり、記念すべき節目の年。実は、埼玉県には現在、国籍別で2番目に多い、3万4,000人のベトナム人が暮らしているという縁もあり、2020年11月から実行委員会が準備を開始。ベトナム人には馴染み深い伝統的なお祭り「中秋節」に合わせて、初の埼玉でのフェス開催が実現したのだそう。
ハノイの「中秋節」を、さいたまスーパーアリーナ前の広場で再現
旧暦の8月15日に行われる「中秋節」とは、日本でいう「十五夜」にあたり、お月見や豊作に感謝する、ベトナムの伝統的な風習なのだそう。星形ランタンを作ったり、パレードをしたり、月餅を食べたりする習慣があるそうで、ベトナムの子どもたちはとても楽しみにしている行事なのだとか。これまで日本では一度も再現されたことのない本場ベトナムの「中秋節」を、「日本で暮らすベトナム人の子どもたち、そして多くの日本人のみなさんにもぜひ体験してもらいたい!」との思いで今回のベトナムフェスのテーマが「中秋節」に決まったと、実行委員会のメンバーであるメイ・フォンさんは語ります。
ベトナムフェス当日は、色とりどりの灯篭を会場に飾り付け、「中秋節」のベトナム・ハノイの街並みを再現。星形ランタンを制作するワークショップや月餅の試食・販売のほか、ベトナム伝統の揚げ&生春巻きや、バインセオ、バインミー、フォー、ブンボーフエ、チェー、シントーなど、本場の味を堪能できる飲食ブースも多数出店し、お祭りを大いに盛り上げます。試食会でいただいたフォーや生春巻きも本格的で絶品でした!
ベトナムから“紅白歌合戦級”の有名アーティスト&DIVAも来日
また、日本の路上ライブにあたる「バスキングショー」も開催。ベトナム人の若手の歌手や日本発のベトナム人ロックバンドも参加するほか、屋内ステージで行われる「さいたまコンサート」には、総勢6組の大物アーティストが出演予定。ベトナムに4人しかいないDIVAと呼ばれる歌姫のうちの一人、ホン・ニュンさんと、ベトナムトップ歌手のクアン・ズンさんも来日するなど、ベトナムの“紅白歌合戦級”の有名アーティストと在日アーティストによる日越混合コンサートも予定されているんです。
ベトナムの国民的スポーツ=サッカー+バドミントン!?
さらに、会場内ではベトナムの国民的スポーツである「ダーカウ」の選手権も開催。ダーカウとは、手以外の足や膝などで錘のついたカラフルな羽を蹴る、サッカーとバドミントンを掛け合わせたかのようなスポーツ。リフティングしながらトリッキーな技を繰り出すパフォーマンスと、ネットを張って対戦する正式な競技との2種類があるそうですが、ベトナムではみんな街中で気軽に楽しんでいるんだとか。ダーカウの体験コーナーも設けられる予定なので、興味を持った方は、ぜひこの機会にお試しを!
ステージでは、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されたベトナムの伝統的信仰「三府の聖母崇拝」の行事で歌われる民謡「チャウバン」が披露されるほか、ベトナムの竹打楽器「トルン」演奏家の小栗久美子さんによる演奏も。さらに、「日越タレントコンテスト」(なんと賞金合計30万円!)も開催予定というから、新しい才能にいち早く出会える機会にもなりそうです。
賑やかな「中秋節」のお祭り一色に染まる「シンチャオ!さいたま」ベトナムフェスを訪れたら、日本にいながらにして、現地旅行しているかのような気分に浸れること請け合い。ぜひ足を運んでみては?
開催日時:2023年9月1日(金)~9月3日(日)※雨天時決行、荒天中止
9月1日15:00〜21:30、9月2日10:00〜21:30、9月3日10:00〜19:30
会場:さいたまスーパーアリーナけやきひろば
(埼玉県さいたま市中央区新都心10)
※最寄り駅:JRさいたま新都心駅、北与野駅
主催:シンチャオさいたま実行委員会
公式サイト:https://xinchaosaitama.com/