映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』について

荒木飛呂彦先生の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』。2023年9月現在、『第9部 The JOJOLands』が連載中ですが、今回の映画は『第4部 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物である漫画家・岸辺露伴を主人公にしたスピンオフ作品を映画化しています。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込める“ヘブンズ・ドアー”という特殊能力をもつ岸辺露伴が奇怪な出来事と遭遇する物語。

2020年に、岸辺露伴役を高橋一生さん、露伴の担当編集者・泉京香役を飯豊まりえさんが演じてNHKで実写ドラマ化され大反響を呼びました（2022年までに第3期まで放送）。

2023年5月26日(金)に公開された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』（渡辺一貴監督）。青年時代に淡い思いを抱いた女性から「最も黒い絵」の噂を聞き、所蔵されているフランス・ルーヴル美術館を訪れた露伴が、その「この世で最も黒く、邪悪な絵」に宿る謎や、自身の過去にも迫っています。

東京・大阪・福岡で開催！体験イベント

そんな映画の世界を体感できる入場無料イベント「岸辺露伴 ルーヴルへ行く 体験型イベント〜ようこそ、岸辺露伴の世界へ〜」。東京・2023年9月8日（金）～2023年10月22日（日）、大阪・2023年10月28日（土）～2023年11月26日（日）、福岡・2023年12月2日（土）～2024年1月8日（月祝）と、順次開催中です。

東京会場を体験

東京・池袋の商業施設「サンシャインシティ」の3階にある「バンダイナムコ Cross Store 東京」を訪問。広いアミューズメントフロアの奥にイベント会場を設置しています。

入口では来場者を迎えるように、映画で岸辺露伴と泉京香さんが着ていた衣装を展示。映画のシーンのパネル展示やグッズ販売、体験もののアトラクションやミニゲームとあり、ボリューミーな内容です。

岸辺露伴が少年ジャンボで連載中の架空の漫画『ピンクダークの少年』のスケッチなども展示しており、映画の世界を訪れたように胸が高まります！

ショーケースには、映画の登場人物たちの“ヘブンズ・ドアーの本”がずらり。人物によって、本の形も筆跡も異なって、じっくりと人物の内側を読んでしまいます。

会場の奥はフォトスポットになっていて、撮影アイテムを利用して撮影OK！

露伴先生の両手、額縁、ペン、スケッチブックのアイテムを手にしてパチリと記念撮影を。

2つの体験ゲーム

「アトラクション」と「ミニゲーム」という2つのワクワクする体験も（別途料金）あり。体験希望者は、会場入口の券売機で券を購入してレッツトライ！

ぜひ体験してほしいのは、アトラクション「ヘブンズ・ドアー〜今、あなたの心の扉は開かれる〜」（1回880円）。自分のオリジナル「ヘブンズ・ドアー」の記事を作成できるアトラクションです。

体験時間は5〜7分ほど。待っている間に、名前や好きな食べ物・作品など、記事にする10項目の質問に答えておきます。パッパッと直観で質問に答えていくと、一層心の中を晒している感じがしてきます。その後、自分で回答をパソコンに入力。入力には時間制限があり、入力ミスをしても後には戻れないので、気をつけて打ち込みましょう！

「新聞風・雑誌風・美術館風・日記風」の4種のデザインから1種を選んで印刷されます。読み応えがあるのは「新聞風・日記風」ということで、筆者は「日記風」をチョイス。

アトラクションには「岸辺露伴の名前入りクリアステッカー」の参加特典付き。回答した10項目がうまく文章に綴られて、自分の人生も願望も含めて心の中を覗かれたようで、クスッと笑えました。友達同士で読み合うと、意外な一面を知ってしまうかもしれませんね…！

ミニゲーム「〜決して見てはいけない！〜 この世で最も黒く、邪悪な絵」（1回660円）は、絵筆でタッチして画面のキャンバス3枚を選ぶゲームです。“最も黒く邪悪な「黒い絵」”が出ないようにタッチ！ 筆者、3枚目で「黒い絵」がビャッと出てきてクリアならず…！

「黒い絵」がでなければA賞「アクリルボード」（全2種）、「黒い絵」でたらB賞「56mmマット缶バッジ」（全8種）の景品をランダムでプレゼント。どれが当たってもうれしい。「ナムコパークス オンラインストア」でもミニゲームを体験して景品をゲットできます！

黒がお洒落なオリジナルグッズ

イベント限定オリジナルグッズは、シックで日常使いにもできるものがそろっています。

人気の「アクリルスタンド」（税込1,800円）（右）。露伴先生のトレードマーク「ヘアバンド」（税込3,300円）（左）は初日から大好評。バンドも調整可能です！

仕事や勉強もがんばれそうな「ペン＆ペンケースセット」（税込3,000円）（手前）、部屋が美術館になりそうな「キャンバスボード」（税込5,600円）（奥中央）。

お土産用に購入されている意外な人気商品は「この世で「最も黒いカレー」」（税込800円）。2023年9月27日時点で、オンラインでも完売するほどの大好評！

一筆したためたくなる「ミニ原稿封筒（メモ用紙＆ステッカー入り）」（税込880円）（手前）、モノトーンが素敵な「トートバッグ」（税込2,500円）（左）。

美の殿堂・ルーヴル美術館の雰囲気漂う「Tシャツ」（税込4,500円）。

他にも、アクリルチャームやリボンスカーフなど、さりげなく身に着けられる落ち着いた色合いのグッズたち。この日はありませんでしたが、9月16日（土）からは、露伴先生のモチーフでデザインした「エコバッグ」も東京会場で登場しています。

可動フィギュアブランド「S.H.Figuarts」の「S.H.Figuarts 岸辺露伴（映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』）」のサンプルの展示も見所です。高橋一生さんの全身をデジタルスキャンし、ご本人と映画スタッフの監修のもと約15㎝の大きさでフィギュア化。

近くでよく見ると、端正なお顔がそっくりすぎてビックリ仰天！ 表情のパーツを取り替えることができて、手足も動かせて、映画のシーンも再現できます。会場販売はなく、オンライン限定販売（フィギュア1体／税込9,900円・送料手数料別）。

グッズとフィギュアは、2023年10月23日（月）まで「ナムコパークスオンラインストア」でも販売中なので、会場に行けない方はお早めにチェックを！

東京限定コラボメニュー＆3か所共通ドリンク

フロアの反対側に位置する“カフェエリア”では、作品をモチーフにした東京会場限定のコラボデザートとフード、3か所共通のドリンクも登場しています。カフェエリアは、テーブル席が多く広々としているのでゆっくりと過ごせます。

東京限定コラボメニュー

東京会場限定メニュー1点の注文ごとに、露伴先生のイラストシート（全3種）がランダムで1枚ついてきます。

（左から）「黒く邪悪なカレー」（税込1,500円）、「スパゲティ・ア・ランクル・ド・セイシュ –Spaghettis à l’encre de seiche-」（税込1,500円）、「ヘブンズ・ドアーパフェ」（税込1,200円）、「ルーヴルに隠された“黒”のソーダ」（税込800円）という、4つの漆黒メニュー。カレーは、グッズ販売のレトルトカレーとはレシピが違うようなので食べ比べもアリですね！

真っ黒な「スパゲティ・ア・ランクル・ド・セイシュ 」。細いもの、太いもの、丸いものと、何の具材が入っているのか不思議な黒一色！ しかし、食べたら本格的なイカ墨パスタ！ 2種のパスタを使っていて、イカもコリコリで歯ごたえがあり具沢山。口にするまで具材がわからない、謎解きのようなドキドキ感も楽しめます。

「ヘブンズ・ドアーパフェ」は、ヘブンズ・ドアーの本と、チョコレートのクッキーやアイスにブルーベリーをちょんとのせた、見た目通りのチョコスイーツ。

グラスの中には、チョコレートクリームやチョコパフ、コーヒーゼリーと豪華に重ねて、甘すぎなくて満足感があります。おやつや食後のデザートにもちょうどいいミニサイズで、この日も男女問わずお客さんに人気のメニューのようでした！

3か所共通ドリンク

最後は、東京・大阪・福岡の3か所共通のドリンクもご紹介。

ロゴマークや台詞など8種類のデザインの中から好きな1つをプリントできる「フォーチューンラテ」（税込各690円）。ドリンクは「カフェラテ・抹茶ラテ・ココア」（HOT・ICE）から選択。

コーヒーや紅茶など好きなドリンクにアクリルコースター（全3種）がランダムで1枚付く「アクリルコースター付きソフトドリンク」（税込980円）。

＊「ルーヴルに隠された“黒”のソーダ」「アクリルコースター付きソフトドリンク」「フォーチューンラテ」にはイラストシートは付いていません。

今後の展開にも期待

好奇心が露伴先生の漫画を誕生させるように、見て食し体験してと、この秋冬にかけて“行く必要がある”イベント。NHKのドラマ放送を機に、ファンの男女・年齢層は広がって、今回のイベントでも10代〜60代まで幅広く来場しているようです。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、2023年9月22日（金）からは、Amazon Prime Video（アマゾンプライムビデオ）にて独占配信がスタート。イベントを訪れる前に、そして訪れた後に、今一度、観る必要がありますね！

©2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
©Bandai Namco Amusement Inc.

［all photos by kurisencho］

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kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。