市の数ランキングトップ10
- 1位 埼玉県 40
- 2位 愛知県 38
- 3位 千葉県 37
- 4位 北海道 35
- 5位 大阪府 33
- 6位 茨城県 32
- 7位 兵庫県 29
- 7位 福岡県 29
- 9位 東京都 26
- 10位 静岡県 23
市の数ランキングの第1位は埼玉県でした。埼玉県が「市の数が最多の都道府県」となったのは2012年。それまでは39市でしたが、同年10月に旧白岡町が白岡市となったことで、40市に増えました。
「日本一小さい市」は市の数が最も多い埼玉県の「蕨市」
40ある埼玉県の市の中で、最も小さいのが「蕨市」。面積は5.11平方キロメートルで、埼玉県で最小というだけでなく、日本国内で最も小さい市なのです。ちなみに人口は7万5,533人(2023年11月1日現在)。
埼玉県の南部に位置し、さいたま市、川口市、戸田市に隣接しています。東京都心から約20kmで、東京駅へ25分、新宿駅へ22分とアクセスも便利です。
中山道の宿場町や機織りのまちとして栄え、その歴史や文化を現代に伝える「中仙道武州蕨宿宿場まつり」や「わらび機まつり」には、市外からも多くの人が訪れます。
蕨市の見どころ
恋愛成就のパワーストーンもある「塚越稲荷神社」
— 塚越稲荷神社 (@tsukagoshiinari) April 11, 2020
塚越3鎮守の1つで、「東の稲荷」とも呼ばれる「塚越稲荷神社」は、明応年間(1492-1501)の創建といわれています。玄快という廻国の沙門(出家僧)が伏見稲荷に参籠の折、お告げにより当地に法華経一万部を埋納した経塚を築いたと伝えられ、この塚が「塚腰(塚越)」の地名の由来となったそうです。
境内には、蕨の織物業を発展させた高橋新五郎と妻いせを祀った「機(はた)神社」があり、毎年8月に「機まつり」の祭典が行われています。
また、最近では「いと恋石」というハート型の石が恋愛成就のパワーストーンとして人気だとか。
狩野派の人気絵師の作品を展示「河鍋暁斎記念美術館」
幕末から明治にかけて活躍した狩野派の人気絵師「河鍋暁斎」。その曾孫にあたる河鍋楠美氏が自宅を改装して開館した「河鍋暁斎記念美術館」は、肉筆、版画など完成作品のほか、下絵、原稿など3,000点余を所蔵し、常時40点ほど展示しています。
日本一早く実がなる、蕨市生まれの「わらびりんご」
日本一早く実がなる「わらびりんご」は、蕨市のリンゴ作出家・故吉澤正一氏が「リンゴがない季節、病人や子どもに、新鮮なリンゴを食べさせたい」と考え、20年かけて研究開発したもの。
果汁が少なく酸味が強いのが特徴で、「わらびりんごサイダー」や「わらびりんごシャーベット」、発泡酒「わらびりんごサワーエール」などが製造販売されています。
[参考]
・市区町村数を調べる|政府統計の総合窓口(2023年11月19日時点)
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