日本の治安のよさは世界で9番目
安全な国といえば、どこを思い浮かべるでしょうか。
世界の地理や国々、文化、経済に関する広範な情報を提供するウェブサイト「WorldAtlas(ワールドアトラス)」の調査によれば、世界で安全な国の最新ランキングTOP10に以下の国がランクインしています。
- 1 アイスランド
- 2 デンマーク
- 3 アイルランド
- 4 ニュージーランド
- 5 オーストリア
- 6 シンガポール
- 7 ポルトガル
- 8 スロベニア
- 9 日本
- 10 スイス
治安のよさでは、日本は現在9位。1〜8位の国々のうち、日本よりも物価が安い国はあるのでしょうか?
次に、生活費指数の高い国を調べてみました。世界中の国の生活情報を収集しているデータベースサイト「NUMBEO(ナムベオ)」によれば、上位10カ国・地域は以下になります。(2024年3月22日時点)
- 1 バミューダ諸島(英)
- 2 スイス
- 3 ケイマン諸島(英)
- 4 アメリカ領ヴァージン諸島
- 5 バハマ
- 6 アイスランド
- 7 シンガポール
- 8 バルバドス
- 9 ノルウェー
- 10 デンマーク
日本はTOP10入りしていません。あれだけ海外の物価高のニュースが流れていたら仕方がない気もします。治安のよい国としてTOP10にランクインしているスイス、アイスランド、シンガポール、デンマークは「日本よりも治安がよくて物価が高い国」になります。
治安ランキングで上位にランクインしている他の国の生活費指数の順位はこちら。
オーストリア 19位
アイルランド 20位
日本 47位
スロベニア 50位
ポルトガル 60位
なんと、日本は47位です。ちなみに2018年の同ランキングでは、日本は9位でした。
いくら他国の物価が上がっているとはいえ、日本の順位がこんなに下だったことには驚きを隠せません。街中で多くの外国人観光客を見かけるのも納得です。
というわけで、現在「日本よりも治安がよくて物価が安い国」はスロベニアとポルトガルになりますね。そこで、この2つの国の物価事情をもう少し詳しく調べてみました。
旅行の出費は日本の生活と大差ない?スロベニアの物価事情
イタリアの東でオーストリアの南に位置するスロベニア。四国と同じくらいの小国でありながら、豊かな自然に恵まれています。山や洞窟、湖、ビーチといった多彩な自然風景と、中世の面影を残すメルヘンチックな街が魅力的です。
生活費指数ランキングを算出しているNUMBEOでは、食事や交通費、家賃など、生活にかかる具体的な項目の金額も調べることができます。そのなかでも、旅行者に関連する食事やサービスの値段を比べてみました。価格はあくまで国の平均値です。(2024年3月21日時点・1ユーロ164円で換算)
・食事、安いレストラン: 11.00ユーロ (約1,804円)
・2名様のお食事、中級レストラン、3コース: 50.00ユーロ (約8,200円)
・カプチーノ(レギュラー): 1.89ユーロ (約310円)
【食料品】
・牛乳(普通)(1リットル): 1.25ユーロ (約205円)
・焼きたて食パン(500g): 1.77ユーロ (約290円)
・卵(レギュラー) (12): 3.21ユーロ (約526円)
・水(1.5リットルボトル): 0.75ユーロ (約123円)
【交通費】
・片道チケット(現地交通機関): 1.30ユーロ (約213円)
・マンスリーパス(通常価格): 37.00ユーロ (約6,068円)
・タクシースタート(通常料金): 2.00ユーロ (約328円)
・タクシー 1km(通常料金): 1.09ユーロ (約179円)
【家賃】
シティセンターのアパートメント (1ベッドルーム): 683.58ユーロ (約11万2,107円)
外食は日本よりも高くなりそうです。食料品は日本とあまり変わらない様子。交通費は日本よりも安いですね。食事はテイクアウトを多めにして、公共交通機関を利用すれば出費を抑えられそうです。
食料品は日本より安いかも!ポルトガルの物価事情
旅行および観光業界の卓越性を表彰する「World Travel Awards(ワールド・トラベル・アワード)」にノミネートされたこともあるポルトガル。世界有数の観光立国の1つで、ユーラシア大陸の最西端に位置しています。大航海時代の歴史と文化、温暖な気候、美食とワインなど、多くの観光資源があり、現在も多くの旅行者を魅了しています。
ポルトガルの食事やサービスの価格は以下のようになりました。(2024年3月21日時点・1ユーロ164円で換算)
・食事、安いレストラン: 10.00ユーロ (約1,640円)
・2名様のお食事、中級レストラン、3コース: 40.00ユーロ (約6,560円)
・カプチーノ(レギュラー): 1.76ユーロ (約289円)
【食料品】
・牛乳(普通)(1リットル): 0.92ユーロ →(約151円)
・焼きたて食パン(500g): 1.37ユーロ (約225円)
・卵(レギュラー) (12): 2.75ユーロ →(約451円)
・水(1.5リットルボトル): 0.68ユーロ (約112円)
【交通費】
・片道チケット(現地交通機関): 2.00ユーロ (約328円)
・マンスリーパス(通常価格): 40.00ユーロ (約6,560円)
・タクシースタート(通常料金): 3.50ユーロ (約574円)
・タクシー 1km(通常料金): 0.80ユーロ (約131円)
【家賃】
・シティセンターのアパートメント (1ベッドルーム): 937.86ユーロ (約15万3,809円)
交通費は若干割高な気もしますが、食料品は全体的に日本よりも安価です。外食もスロベニアほど高くはありません。気になるのは家賃でしょうか。旅先にもよりますが、宿泊費は日本の宿よりも高くつきそうです。
いかがでしたか? 旅行しようと思った旅先の物価の高さに二の足を踏んでしまう時や、限られた予算でも旅に出たい時の参考になりましたら幸いです。
[Vision of Humanity / World Pieace Index]
[The 25 Safest Countries In The World]
[NUMBEO / Cost of Living]
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