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訂正あり・2024年縮小開催【埼玉県のGWイベント】紅蓮の炎が夜空を染める!古代のロマンが蘇る「さきたま火祭り」|行田市

Posted by: 大林 等
掲載日: Apr 30th, 2024.

【2024年4月30日更新】4月末から5月上旬にかけて休日が並ぶゴールデンウィークには、全国各地で様々なイベントが行われています。埼玉県北東部の行田市では、例年5月4日に「さきたま火祭り」を開催。市の南部の「さきたま古墳公園」は、たいまつの火で照らし出され、古代のロマンに包まれます。(【お詫びと訂正】2024年の「さきたま火祭り」は地元関係者等のみで縮小開催となります。見学自由ではございません。誤解を生む表現がございましたことをお詫びして訂正いたします)

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「さきたま火祭り」の「古代住居炎上」
 

【お詫びと訂正】掲載された本記事におきまして誤解を生む表現がございましたことをお詫びして訂正いたします。本年2024年の「さきたま火祭り」は地元関係者等のみで縮小開催となります。「コロナ禍前の大規模開催かつ催事見学自由」の行事ではございません。読者の皆様ならびに関係各位に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 


埼玉県名発祥の地と言われる埼玉県行田市埼玉

埼玉県名発祥之碑

「さきたま火祭り」の会場となる「さきたま古墳公園」周辺の住所表記は、埼玉県行田市埼玉です。同じ文字が2度登場しますが、読み方は異なり順に、「さいたま」、「さきたま」となります。この地区で荘厳な社殿を構える前玉(さきたま)神社は、古墳時代の創建と伝わります。古代から神社を中心として町が広がり、埼玉県名発祥の地と言われるようになりました。

9基の大型古墳が密集する「さきたま古墳公園」

さきたま古墳公園

前玉神社の北に接するエリアには、5世紀末から7世紀にかけて巨大な古墳が次々にも造営されました。現在でも9基の大型古墳が密集しており、「さきたま古墳公園」として整備されています。園内の「丸墓山古墳」は円墳として日本最大級の規模です。1968年には、古代の歴史研究に大きな意義をもつ国宝の「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が出土しました。約27ヘクタールの広大な敷地に墳丘が並ぶ公園は、2007年に「日本の歴史公園100選」に選定されています。

露店やステージイベントで賑わう「さきたま火祭り」の会場

「さきたま古墳公園」に並ぶ露店

「さきたま古墳公園」は、例年5月4日には一日中、大勢の人々で賑わいます。午前中から芝生広場を取り囲むように、露店が軒を連ねます。

「さきたま火祭り」のステージイベント

芝生広場の中央には特設ステージが設置され、10:00から郷土芸能、舞踊、バンド演奏などのイベントが、途切れなく行われます。

『古事記』を題材とする古代のロマンが物語られる「さきたま火祭り」

篝火がたかれる「さきたま火祭り」の会場

太陽が西に傾く18:55前後には篝火がたかれ、公園内にまつりの雰囲気が漂い始めます。「さきたま火祭り」では、『古事記』を題材とする数々の儀式が演じられていくのです。
 

天照大御神(あまてらすおおかみ)の命によって「木花佐久夜姫(このはなのさくやびめ)」は、天照大御神の孫の「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」と結婚することになりました。「木花佐久夜姫」は、めでたく一夜の契りで身ごもりました。ところが、「瓊瓊杵尊」は姫の不貞を疑ったのです。その疑いを晴らそうと姫は産屋に入り、「身ごもった子が神の御子であれば、たとえ火の中であっても無事に生まれるでしょう」と言って、産屋に火を放ちました。そして、燃え盛る炎の中で、「山幸彦」と「海幸彦」の2柱の神々を出産したと記されています。

舞台の展開は、「修祓の儀」、「たいまつ行列」、「古代住居炎上」、「御神火降り」

「さきたま火祭り」の「修祓の儀」

最初に行われるのは「修祓(しゅうばつ)の儀」です。藁で覆われた産屋の前で祓詞が唱えられ、穢れを祓い浄めます。

「さきたま火祭り」の「たいまつ行列」

「修祓の儀」に続いて、「たいまつ行列」が行われます。300人近くの人が古代の衣装を身にまとい、たいまつを掲げて行列を作ります。

「さきたま火祭り」の「たいまつ行列」

「たいまつ行列」には、「木花佐久夜姫」と「瓊瓊杵尊」が腰をかける輦台も加わります。行列は産屋を中心として円を描き炎の輪を作ります。婚姻の契りを結んだ2人を祝福しているかのようです。

「さきたま火祭り」の「古代住居炎上」

続く「古代住居炎上」では、たいまつの光が照らし出す産屋に「木花佐久夜姫」が火を放ちます。姫の誠実な思いが暗闇を照らし出しているかのようです。

「さきたま火祭り」の「御神火降り」

夜空を焦がす炎に包まれる古代住居には、「御神火降り」が注がれます。産屋を見下ろす稲荷山古墳と丸墓山古墳の墳頂から、御神火の行列が降りてくるのです。200名あまりの従者が掲げるたいまつが炎の帯を作り、流れ落ちる溶岩のように坂道を下ってきます。

「さきたま火祭り」のフィナーレ

2つの墳頂から降りてきた御神火は、産屋を囲んで円周を描きます。御神火の中心で「ヲワケの臣」が、託宣を読み「金錯銘鉄剣」を振り上げ、来場者とともに勝鬨を上げるのです。「山幸彦」と「海幸彦」の2柱の御子の誕生に歓喜の声をあげているのでしょう。これで古代のロマンに満ちあふれたストーリーが完結し、「さきたま火祭り」の儀式の幕が下ります。

古代へのロマンがかき立てられる「さきたま火祭り」

例年5月4日には、埼玉県名発祥の地とされる行田市の「さきたま火祭り」が開催されています。『古事記』を題材とした舞台が展開し、古代へのロマンがかき立てられることでしょう。

【さきたま火祭り】
開催日:例年5月4日(雨天決行)
会場:県立さきたま古墳公園
電話番号:048-559-0047(さきたま火祭り実行委員会事務局)
「行田市」公式サイト

 


 

大林 等

Hitoshi Obayashi ライター
2012年より数々のWebサイト、雑誌、書籍のメディアにおいてトラベルライターとして活動しております。国内では47の都道府県に全て訪問し、海外の渡航国は67カ国に達しました。この経験をもとに、日本全国、世界各国にあふれるユニークな特徴や魅力をご紹介して参ります。


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