【青森屈指の呑み屋街】人好きな吞兵衛が集まる八戸屋台村「みろく横丁」の魅力とは

Posted by: はなすけ

掲載日: Aug 10th, 2024

新幹線八戸駅開業に伴い、お客様へのおもてなしの目玉として誕生した八戸屋台村「みろく横丁」。中心街に位置する三日町と六日町を貫き、歩行者専用道路を造ったことからその名が付けられました。みろく横丁の代表であり、案内人となってくれた久保さんと一緒に横丁の魅力に迫ります。

みろく横丁

みろく横丁の顔、久保 裕史さん

みろく横丁_久保さん3

今回の案内人は八戸屋台村「みろく横丁」の代表を勤める久保 裕史(くぼ ひろし)さん。お酒と人が大好きで、待ち合わせをした横丁の中心地で明るい時間からレモンサワーを飲んでいらっしゃいました。

屋台村の活性化に日々尽力しており、座っていても歩いていても声を掛けられる、横丁の生き神様のような存在。常連のみで形成され新規客が入りにくい老舗店舗の『卒業』を図り、同時にこれから商売を始めたいと考えている起業家への支援を行っています。

みろく横丁_通路

1店舗の契約期間を最長でも3年として、この期間に顧客獲得やノウハウの習得を行った起業家が市内の空き店舗へ移り独立する。ローリスク・ローコストで新規参入のできる屋台村を、実験店舗のように使ってもらうという主旨があるそうです。直近では2024年4月20日(土)に横丁の大型リニューアルが行われました。

みろく横丁_久保さん

店舗の入れ替わりを実現させることで、横丁全体の新陳代謝をあげ「場のよどんだ空気をなくす」ことが大事だと語る久保さん。

「おすすめの店はありません」直感で決めるのも横丁の醍醐味

みろく横丁_通路2

「おすすめのお店はありますか?」はじめに久保さんに聞いたところ「ないよ」と答えが返ってきました。厳選された店舗のみで形成された横丁内では、おすすめできるお店はないのだそう。食べたいものやその日の気分で「あ、ここに入ってみよう」「今日はここだな」となるのが横丁の醍醐味なんだとか。今回はそんな久保さんの教えにならい、直感で入店した5店舗をご紹介します。

1店舗目『呑み食い処 からり』

みろく横丁_からり

久保さんと待ち合わせた場所の目の前にあったお店です。気温が30度近かったので既に喉はカラカラ。まずは何かシュワッとしたものが飲みたい! とにかく早く飲みたい! の気持ちでここに決めました。外の椅子に座りぐびっと一杯。お通しで出てきたモツ煮もおいしかったです。

呑み食い処 からり
電話:080-2151-4732
営業時間:15:30〜24:00
定休日 日曜日
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/1-7/

2店舗目『おでん いし井』

みろく横丁_おでん

みろく横丁_石井

お次は立ち飲みができる『おでんの石井』。八戸ならではのメニューがそろっており、日本酒をいただくのにぴったりでした。フラッと入店できるコの字カウンターの店内で会話に華を咲かせます。おでん出汁がしみしみになった南部せんべい(税込180円)、イカの青唐みそ(税込380円)が絶品でした。

おでん いし井
電話:080-3191-0141
営業時間:17:00~24:00
定休日:なし(臨時休業あり)
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/2-4/

3店舗目『海鮮処 鮫浦』

みろく横丁_鮫浦2

左:どんこなめろう(税込800円)、右:どんこの刺身(税込750円)

横丁の入口にある『海鮮処 鮫浦』。横丁の中では群を抜いて広いお店です。名前の通り海鮮に特化したメニューで、関東では聞きなれない魚もちらほら見受けられました。脂ののった肝、クセがない白身で上品な味わいの「どんこ」はこれまた日本酒にピッタリな魚です。ぜひ地酒の「八仙」と合わせて食べてみてください。

みろく横丁_鮫浦1
中でも筆者が感動したメニューはカニミソの天ぷら(税込650円)。どんな商品が出てくるのか想像もできずにいたところ、大葉で挟んだカニミソを油でカラッと揚げていました。アツアツの衣のなかにジューシーで濃厚なカニミソ。これはもうお酒が止まりません。予定していた最終の新幹線を諦め、今夜泊まるホテルを予約したのはこのあたりです。

みろく横丁_肉寿司
久保さんのご厚意で鮫浦に配達してもらった近隣店舗『東西創作料理 東西処つなぎ』の肉寿司。酔いが回ってきた段階で食べる炭水化物のおいしさときたらないですよね。お肉が柔らかくてとってもおいしかったです。隣のテーブルの方と仲よくなりわいわいと楽しく会話した記憶があります。

海鮮処 鮫浦
電話:090-2885-6785
営業時間:11:30~23:00
定休日:水曜日
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/sameura/

 

東西処 つなぎ
電話:080-9838-2482
営業時間17:00~24:00
定休日:日曜日・第一月曜日
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/tunagi/

4店舗目『餃子バルMATSUHIRO』

みろく横丁_餃子バル

MATSUHIRO八戸餃子(各3個)税込800円

横丁内の活気もピークに達した21時頃。外から見えるお洒落な店内に惹かれて入店したのは餃子バル。夕方に到着した際とは比べ物にならない程の人、人、人で賑わう様子を横目に、涼しい店内で食べる焼きたての餃子も乙なもの。八戸で獲れた鯖とイカを使用した餃子を、リンゴ酢タレ、味噌タレ、塩辛タレにつけていただきます。ガツンと濃い味にお酒が止まりません。

餃子バル MATUHIRO
電話:070-4432-5130
営業時間:17:00~24:00
定休日:水曜日
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/gyouzabar_matuhiro/

5店舗目『朱雀』

みろく横丁_朱雀2

最後に立ち寄ったのは『朱雀』。青森県産りんごチップで燻したスモーク料理を提供しているお店です。4軒目の静かな店内とは打って変わって、外の席で横丁の活気に包まれるのもまた楽し。頼んだハイボールには、その場で選んだ好みのフレーバーを目の前でスモークしてもらえます。

みろく横丁_朱雀
お通しに「チョコQ助」(南部せんべいにチョコレートをあわせた青森の人気商品)が出てきたのもうれしい。このあたりで眠気に襲われて離脱してしまいましたが、まだまだ夜はこれから! という賑わいを見せるみろく横丁に、後ろ髪を引かれる帰り道となりました。

朱雀
電話:080-3300-4760
営業時間:17:30~24:00
定休日:月曜日
公式サイト:https://36yokocho.com/shop/suzaku/

人好きな吞兵衛が集まる八戸屋台村「みろく横丁」

みろく横丁_人(モザイクあり)

案内人の久保さんをはじめ、店舗のスタッフさん、お客さんの全員が「人好き」であるというみろく横丁。隣に座った人や目の前の店主となんでもない会話ができる、あたたかくて賑やかな空間です。八戸のみろく横丁で、店・人・酒・食との一期一会に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

みろく横丁
住所:青森県八戸市三日町25、六日町10
電話:0178-38-3692
公式サイト:https://36yokocho.com/

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[Photos by Aya Yamaguchi , はなすけ]

PROFILE

はなすけ

hanasuke ライター/古民家宿管理人

東京と石川の二拠点生活を満喫中。好きなものはお酒と猫と小林賢太郎。初恋の相手は「水曜どうでしょう」のミスター。一念発起して契約したフィットネスジムに1年通わなかった実績を持つ。行ってみたい国はメキシコとフィンランド。

東京と石川の二拠点生活を満喫中。好きなものはお酒と猫と小林賢太郎。初恋の相手は「水曜どうでしょう」のミスター。一念発起して契約したフィットネスジムに1年通わなかった実績を持つ。行ってみたい国はメキシコとフィンランド。

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