小江戸川越のパワースポット「川越氷川神社」
“蔵造りの町並み”で知られる、「小江戸」の古きよき町並みが残る人気の観光地、埼玉県川越市。
そんな川越の総鎮守「川越氷川神社」の創建は今から約1,500年前の古墳時代! 特に室町時代に川越城が築かれて以降は、歴代の城主から篤い崇敬を受けてきました。
祀られているのは、素盞嗚尊(すさのおのみこと)をはじめ、五柱の神様。
これらの祭神が家族であることから、家庭・夫婦の円満や良縁祈願にゆかりのある神社として知られ、最近では縁結びのパワースポットとしても有名なんです。
数々の風鈴に彩られる特別な光景
夏季限定の「縁むすび風鈴」が開催中
川越氷川神社では、2024年7月6日~9月8日の期間中、「縁むすび風鈴」が開催されています。
2024年で11年目となった縁むすび風鈴。期間中の境内には約1,500個の風鈴が飾られるほか、期間限定の授与品もいただけます。
今回は実際に、縁むすび風鈴が開催中の川越氷川神社へ参拝してきました!
約1,500個の風鈴が飾る境内へ
JR川越線・東武東上線の川越駅、西武新宿線の本川越駅からバスで15分ほどの、川越氷川神社。“蔵造りの町並み”で知られる「小江戸川越一番街」からも近くです。
境内に足を踏み入れると、たくさんのカラフルな風鈴が出迎え。鳥居付近の木組みのアーチのほか、社務所の軒下などにも飾られていて、境内を鮮やかに彩ります。
これらは、ガラス製の「江戸風鈴」。川越氷川神社のための特注の風鈴は1つ1つが職人さんによる手作りで、色や形、音まで異なり、個性があるのだそう。
色とりどりの風鈴に埋め尽くされる「風鈴回廊」
まずは参拝をして、縁むすび風鈴の1番の見どころである「風鈴回廊」へ。
本殿の東側を通って伸びる木組みの回廊は、色とりどりの風鈴に埋め尽くされていて壮観! 木々の緑と青空を背景に揺れる風鈴は、まさに夏らしい光景です。
風が吹けばチリンと鳴る音色も素敵。なのですが、筆者訪問時には風が弱くてほとんど音が聞こえず……!
少し残念でしたが、カラフルな風鈴に囲まれる光景だけでも目に涼やかでした。
雲海に包まれる大鳥居
本殿に向かって東側に位置する、高さ15mの「大鳥居」も見るどころ。木製の鳥居としては日本で最大級を誇ります。また、掲げられる扁額の文字は勝海舟の筆なのだそう。
しばらくすると、大鳥居の左右からモクモクと雲が現れ、辺りは一面真っ白に! こちらは出雲にもゆかりがあるという、川越氷川神社の5柱の祭神にあやかった雲と、暑さ対策のミストをかけたもの。
天候により雲の量や流れは変化するそうですが、写真撮影時には雲海さながらの光景でした。1時間に5~6回行われているとのことです。
また、大鳥居の前の参道には、朱色・水色・ベージュ色の3色のかざぐるまが飾られています。それぞれの色は、大鳥居・空の色・土の色を表しているそうですよ。
風鈴と共に、本来は目には見えない風の姿を楽しむことができました。
夜も絶景・ライトアップも見逃せない
昼とは違う表情に!幻想的な光景
日没後にはライトアップも行われる縁むすび風鈴。色とりどりのガラスが光を反射して輝き、幻想的な光景が広がります。
暖色の光に照らされる風鈴回廊はきらびやかで、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
境内の各所にみられる、球体の竹細工に囲まれた「竹毬風鈴」は、夜空に浮き上がっているかのよう。
風鈴回廊の反対、本殿の西側に位置する絵馬のトンネルも照明に照らされ、こちらもフォトジェニックでした。
神社創建に由来する「光る川」
入間川の川底が毎夜光り、その光をたどった場所で氷川神との縁起を持ち、創建されたという川越氷川神社。
川と光にゆかりのあるエピソードにちなみ、縁むすび風鈴の期間中、境内に流れる小川もライトアップされています。
青白く浮かび上がる川底とミストは、七夕の時期とも重なり、地上の天の川のようにも見えてとても美麗。多くの方が写真を撮影していました。
光る川の実施は19:00から20:00までとなっています。
おみくじや限定の授与品にも注目
釣り竿でゲット!?大人気の「鯛みくじ」
ユニークなおみくじも、川越氷川神社の魅力の1つ。中でも、縁起のよい鯛の形のおみくじを釣り竿を使ってゲットする「鯛みくじ」は大人気なんです!
運勢なら赤色の「一年安”鯛”」、良縁祈願ならピンク色の「あい”鯛”」と、なかなか上手いネーミング。おみくじを釣り上げるのは初めての体験でしたが、これが意外に難しくて楽しい!
可愛くもユーモラスな張り子作りの鯛や、”釣り”の様子は、写真・動画映えもばっちりです。境内には、鯛みくじのフォトスポットもありますよ。
また、夏季限定で、水色の「あい鯛」おみくじも登場中。ほかにも、名産のサツマイモの形の「川越いもみくじ」といった、川越ならではの運試しもありました。
縁むすび風鈴期間には限定の授与品も登場
縁結びのパワースポットとして、普段からお守り等も多く頒布している川越氷川神社。加えて縁むすび風鈴の期間中には、期間限定の授与品も多く登場しています。
風鈴をモチーフにした、縁むすび風鈴守り(初穂料:600円)は、丸いフォルムが何とも可愛らしいです! 柄や色などのデザインは、期間中入れ替わりながら登場するとのこと。
木の短冊も販売中(初穂料:300円)。こちらに願い事をしたためて、境内の好きな風鈴を選んでかけることができます。
また、実際に飾られるものと同じ、職人さん手作りの江戸風鈴を購入することも可能(初穂料:3,000円)。涼を感じる音色を、家でも楽しむことができますよ!
バリエーションは「赤」「青」「緑」「黄」「薄青」「薄緑」「恋色」「水色」「紫」の計九色ですが、状況により取り扱いのある色が変わるそう。頒布中の種類は社務所の軒先にかけられている風鈴と同じになっているほか、縁むすび風鈴の公式サイトでもお知らせされています。
川越氷川神社ではお守りや風鈴など授与品の郵送は行っていないとのことで、縁むすび風鈴の期間中に直接参拝した方の限定品! ぜひチェックしてみてくださいね。
神社に隣接する広場では、土・日・祝を中心にキッチンカーの出店も。そちらでは風鈴をイメージした丸いボトルのお水も販売されているとのことです。
参拝時の注意点や人出など
個人利用での写真撮影は自由ですが、風鈴が飾られているのは神社の敷地内。公式サイトに記載の諸注意も確認して、マナーと節度を守った楽しみ方を心がけましょう。
特に三脚・脚立・レフ板を用いての撮影、長時間特定の場所を占有しての撮影はお控えくださいね。
筆者訪問時は3連休明けの平日でしたが、多くの方が参拝されていました。お伺いしたところ、夏休みの時期にはさらに人出が見込まれるとのこと!
風鈴回廊は混雑する時間帯もあったので、ゆっくり写真撮影をしたい方は夜に訪れるのもおすすめかもしれません。なお神社に駐車場はありませんので、公共交通機関や近隣のコインパーキングなどをご利用ください。
夏を感じる「縁むすび風鈴」ぜひ訪れてみて!
カラフルな風鈴で涼を感じられる美しい光景は、夏の川越観光なら必見です。
2024年の「川越氷川神社 縁むすび風鈴」は7月6日~9月8日までの開催。いつも以上にご利益を感じるパワースポットを、この機会にぜひ訪れてみてくださいね。
所在地:埼玉県川越市宮下町2-11-3
電話番号:049-224-0589
公式サイト:https://www.kawagoehikawa.jp/
縁むすび風鈴
開催期間:2024年7月6日~9月8日
開催時間:8:00~20:00
※お守りやおみくじなどの授与業務は、平日:19時まで/土日祝日:19:30まで
[Photos by ぶんめい]
※価格・初穂料はすべて税込です
※時期により頒布品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※最新情報をご確認ください。