人々の生活に欠かせなかった薬草
岐阜県揖斐川町の春日地区では、古くから薬草の栽培が行われ、薬草茶を飲んだり、薬草を入れたお風呂に入ったり、薬草を天ぷらにしていただいたりと、人々の生活と密接なつながりがありました。特に伊吹山は薬草の宝庫で、約1,300種の植物のうち薬草は300種ほどあるのだとか。
ここからは、気軽に薬草に触れられるスポットを紹介していきますね。
薬草風呂や薬草御膳も楽しめる「かすがモリモリ村リフレッシュ館」
薬草風呂や薬膳料理が楽しめるレストランがあります。薬草風呂は地元で採れる薬草がふんだんに使用されており、料金は大人は500円、子ども(3歳以上12歳未満)は250円。
「伊吹の湯」と本格的岩風呂「八千代の湯」の2つの風呂、サウナがあり、男女入れ替え制となっています。
レストラン「なごみの森」では、薬膳定食(税込1,680円)、薬膳冷麺(税込880円)、薬膳ラーメン(税込880円)、薬膳カレー(税込880円)など、薬草を使った食事メニューが充実。ほかにも、丼物や定食、うどんなどもあります。
春日村で採れた野菜や特産品、薬草茶、入浴剤などが買えるショップもあります。
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合3429
電話番号:0585-58-0001
営業時間:10:00~21:00(最終受付 20:30)
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝日の際は翌日)
公式サイト:https://morimorimura.com/
[Instagram]
薬草茶のブレンド体験も「はるひの案内所」
薬草文化や地域の情報に触れられる案内所。薬草茶やクラフトコーラ、雑貨なども販売されているほか、ワークショップや体験会、直売会も開催されています。
ズラッと並んだ薬草の中から、好きなものを選んで作れる薬草茶ブレンド体験も(3,300円)。今回は、在来秋番茶に、用意された8種類の薬草の中から、スギナ、ナギナタコウジュ、クロモジを選んでブレンドしてみました。
どの薬草、何種類をブレンドするかは自由。ブレンドしたお茶は、自宅に持ち帰れます。ホットとアイスで味の印象も全く違うので、それぞれ試してみるのも楽しいですよ。
薬草茶と聞くと、苦そうというイメージをもつ人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。今回ブレンドしたお茶も、すっきりとさわやかな味わいでした。
薬草を使ったお菓子もあり「揖斐菓匠庵 みわ屋」
明治22年からお店を構える「揖斐菓匠庵 みわ屋」では、地元・揖斐の素材を活かして作られた和菓子・洋菓子が買うことができます。
薬草を使って作られたお菓子がこちら。
写真下部に並ぶ和ハーブクッキー(各税込150円)は、ヨモギ、クロモジ、トウキ、イブキジャコウソウ、春日ほうじ茶などなど……、ラインナップが豊富。パッケージもおしゃれで味もおいしく、お土産にも買いやすいのがうれしいです。
5種類(クロモジ、トウキ、イブキジャコウソウ、ヨモギ、ほうじ茶)の味が楽しめる箱入りもあります(税込880円)。
常連さんの人気ナンバーワンは、ヨモギとクロモジを使った「信長の草餅」(税込150円)。一般的な草餅に比べると、ヨモギの味がめちゃくちゃ濃いです!
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪925-9
電話番号:0585-22-0305
営業時間:9:00~18:00
定休日:木曜定休(祝・祭日は除く)
駐車場:店前に4台、お店の北50m先に第二駐車場あり
公式サイト:https://ibi-miwaya.jp/
[Instagram]
薬草文化は生活の知恵
揖斐川町に古くから根付く薬草文化には、受け継がれてきた生活の知恵も感じ取ることができます。今回薬草に触れられるスポットを巡ったことで、薬草茶や入浴剤など、まずは手軽なものから自分の生活に取り入れてみたいなと感じました。
[All Photos by Chika]