スタージャンムーンの由来や意味は?
8月の満月が北米の先住民族から「スタージャンムーン」と呼ばれているのは、 8月は五大湖周辺でチョウザメ漁が最盛期を迎えるからだそうです。かつて北米の先住民族や入植者にとって、チョウザメは重要な主食だったとか。
なお、チョウザメは「サメ」という名前がついているにもかかわらず、サメではありません。サメとは異なる、一般の魚と同じ硬骨魚類に分類されます。しかし、蝶のようなウロコを持っており、口が下のほうにあること、尾ビレの形が上下非対称でサメに似ていることから「チョウザメ」と名付けられたそうです。
また、カナダ北部と東部で暮らすクリー族は、この時期に幼鳥が飛ぶことを学ぶため「フライング・アップ・ムーン」と呼んでいるといいます。
スタージャンムーンが見える時間は?
スタージャンムーンとなる月が満月を迎えるのは2024年8月20日(火)3時26分ごろ。
この満月はいつもより大きく見えるため、8月19日(月)〜8月21日(水)の日没後も満月のように見えます。月が地球に最も近づく軌道上のポイントで満月になる現象のことを「スーパームーン」といいますが、8月の満月は今年4回続くスーパームーンの1回目となるのです。
ぜひ日没後に空を見上げて、満月鑑賞を楽しんでくださいね!
見るだけで幸運が訪れる!? 2024年8月20日の満月はブルームーンでもある
「ブルームーン」は、青い色の月ではなく、カレンダー上でのひと月の間に現れる2回目の満月のことを指します。しかし、天文学で正式に使われることはありません。
なぜブルームーンと呼ばれるようになったかは、英語の慣用句「ごくまれに」を意味する「once in a blue moon」が由来という説など、諸説あります。
ブルームーンは平均すると2〜3年に1度しか見られない珍しいものであることから、世界では「ブルームーンを見ると幸運が訪れる」といわれているそうですよ。
また7月に引き続き、夏の大三角を形成する「デネブ」「ベガ」「アルタイル」が日没後すぐに空の高い位置に見えますので、満月とあわせて鑑賞してみてくださいね。
[参考]
When Is the Next Full Moon?|Farmers’ Almanac
サメなのにサメじゃない?! チョウザメのヒミツ|日欧商事株式会社
Star Walk 2
国立天文台
NASA
今日は今年最大の満月「スーパームーン」&8月2回目の満月「ブルームーン」|ウェザーニュース
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