彼岸花とは
別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)といい、その妖艶な美しさで人々を魅了しています。秋の彼岸の季節に見ごろを迎えるため、彼岸花と呼ばれています。
曼珠沙華は、サンスクリット語で”manjusaka”と書き、天界に咲く花という意味があります。怖いイメージのある彼岸花ですが、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典が由来で、彼岸花自体に怖い花言葉もありません。
真っ赤で毒のある彼岸花は、不吉なイメージを持たれがちですが、一面に咲く彼岸花は息を飲むほど美しいので、ぜひ見てみてくださいね。
巾着田の彼岸花の歴史
蛇行した高麗川に囲まれた形が巾着の形に似ていることから「きんちゃくだ」と呼ばれています。田んぼの田の字がある通り、かつては稲作が盛んでした。日和田山のハイキングコースや高麗神社の文化財などがあることから、遠足の聖地として人気があった巾着田ですが、人が集まれば集まるほどゴミが増えていきました。そこで、観光客を呼ぶ環境を整えるため、ゴミを処分し、もともと生息していた彼岸花を徐々に増やしていきます。
その後、巾着田のシンボルであるあいあい橋を建設したり、草刈りの時期を工夫したりして、現在では500万本の彼岸花がこの地に咲き誇っているのです。
見学方法と見頃
巾着田までのアクセスは車がおすすめ。巾着田の近くを通る県道15号線沿いに駐車場があります。料金は1台500円で、駐車場から徒歩3分ほどであいあい橋に行くことができます。あいあい橋は高麗川に架かる歩行者専用の橋で、木製トラス構造の橋では日本一の長さです。この橋を渡っていると、眼下に真っ赤な彼岸花が見えてきます。
あいあい橋から道なりに進むと巾着田の入り口があり、そこで入場料を支払います。巾着田曼珠沙華まつりの期間中は入場料が500円(中学生以下無料)。2024年は9月18日(水)から10月2日(水)の期間が巾着田曼珠沙華まつりとなっています。まつり期間中は混雑するので、土日は特に車での来場が困難な場合があるので注意してください。
公共交通機関で行くなら西武池袋線の「高麗駅」で下車後、徒歩約15分。道路が混雑している場合は、駅から徒歩で行く方が早くアクセスできることもあるので検討してみてください。
例年、9月中旬〜下旬あたりが見頃となっていますが、今年は猛暑の影響で例年よりも開花が遅れそうな見込みとなっているので注意してくださいね。
入場後は、園内に一面に咲く真紅の花畑を自由に見て回ることができます。
園内の道はコンクリートでの舗装などがなく、砂利道になっているのでスニーカーで行くことをおすすめします。
お花畑の間には、小道がたくさんあるのでご自身の好きな撮影スポットを探してみてください。
おすすめの撮影方法
もしクロアゲハを見かけたらシャッターチャンス! 真っ赤な彼岸花と一緒に撮影しましょう。太陽に照らされてキラキラしている宝石のような赤い彼岸花とクロアゲハの黒のコントラストが最高の一枚になるのでおすすめですよ。
住所:埼玉県日高市高麗本郷125-2
TEL:042-989-2111(日高市観光協会)
入場料:500円(中学生以下無料)
開催期間:2024年9月18日〜10月2日
時間:9:00~16:30 ※曼珠沙華群生地内への入場は7:00〜17:00
アクセス:西武池袋線高麗駅下車後、徒歩約15分
駐車場:有り(乗用車1台500円 バイク1台100円)
公式URL:https://kinchakuda.com/
曼珠沙華まつり特設ページURL:https://hidakashikankou.gr.jp/manjushage/
[Photo by sorano]