アイスランドってどこ?
アイスランドの位置は、イギリスよりもさらに北。北大西洋にあり、ヨーロッパとアメリカ大陸の間にある、北極圏に近い国です。暖流があるおかげで、緯度の高さの割には、比較的温暖。火山活動が活発なので、地形に影響を及ぼし、温泉や滝など自然豊かなアクティビティを楽しむことができます。
アイスランドの魅力・自然を一気に感じるゴールデンサークル
アイスランドの自然を満喫するのに、一番人気なのがゴールデンサークルめぐり。ゴールデンサークルとは、アイスランドの自然を感じられるシンクヴェトリル国立公園、ゲイシールの間欠泉、グトルフォスの滝を繋いだコースのこと。首都・レイキャビクから日帰りでも訪れることができるスポットです。
https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=12-IRRxhkLxRrdoBuZZJIXeJ3vaU&femb=1&ll=64.25863608746602%2C-21.30735597190551&z=8
シンクヴェトリル国立公園 Þingvellir National Park
シンクヴェトリル国立公園は、アイスランドに3か所ある国立公園の1つで、ユネスコの世界文化遺産に認定されています。一番の見所は、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの裂け目! 地球の割れ目を見られるなんて!
ほとんどの場所では、地下にあるため割れ目を見ることはできず、地表に現れているここはとても貴重なのです。この割れ目は今もなお続く地下変動で毎年数cmずつ広がっているそうです。こっちはヨーロッパ、こっちはアメリカという体感をぜひしてみましょう。また、トレッキングだけでなくアクティビティの種類も豊富です。ダイビングやシュノーケリング、乗馬、キャンプ、釣りなどがあり、時間があればプラスアルファで体験したいですね。
ゲイシールの間欠泉 Geysir Geothermal Area
アイスランドのガイドブックを見ると、よく目にするのは吹き上がる水柱。これは「間欠泉」と呼ばれ、熱湯や蒸気が噴き出す温泉のことを指します。アイスランドは火山国なのもあり、いくつか間欠泉があるのですが、このゲイシールはアイスランドで最大規模と言われています。しかし、ゲイシールは休眠状態に入っており、この近くにある、ストロックル(Strokkur)と呼ばれる間欠泉が、現在見所となっています。
こちらは数分ごとに10mから40mの熱湯が地上から噴出するので、今か今かとカメラを構えながら待っている観光客がたくさん。噴き出す熱湯は、ドーン! という音ともに地球の鼓動を感じられる瞬間。もちろん危ないので、ロープより先には行かないようにご注意を。近くで見るのもよし、少し小高い丘に登って複数ある間欠泉を眺めるのも素敵です。ここには、カフェやお土産を販売するエリアも多いので休憩スポットとしても最適です。
所在地 806 アイスランド
グトルフォスの滝 Gullfoss Waterfall
グトルフォス(Gullfoss)は、アイスランド南部にある大きな滝。2段になっている滝が見所で、落差は32mといわれています。筆者は冬に訪れたもののそのスケールの大きさ、ゴーっと聞こえる音の大きさに圧倒! さら氷点下14度の時期だったのですが、水が凍らずに流れていく様子も、地球を感じる瞬間です。夏の水量が多い時期には多いとき、毎秒140立方メートルもの水量になるようです。
グトルフォスは、アイスランド語で「黄金の滝」という意味で、滝が太陽の光に照らされ黄金に輝くこと名付けられたそう。筆者が訪れた際も西陽に当たって水がキラキラと輝いていて、その名前を感じることができました。冬になると、日が出ている時間が短いですが、ぜひ太陽が出ているタイミングで訪れるのがおすすめ。
所在地 846 アイスランド
アイスランドの魅力・冬はオーロラが見える
冬のアイスランド旅行の魅力、オーロラ。実はアイスランドは国全体がオーロラベルト(オーロラが見えるエリア)に覆われているので、オーロラが見られる確率が非常に高いのです! オーロラ観測の計画を立てるためにはオーロラ予報のサイトを活用するのですが、オーロラの力が強くなると時には首都でも観測できることも!
筆者は、オーロラ予報を見て、「これはいけるかも!」という日にバスツアーを申し込み、観測することができました。実はこの観測エリアは前述したシンクヴェトリル国立公園。もしこの周辺で宿泊を考えている方がいれば、オーロラチャンスは広がるかも!
アイスランドの魅力・私たちが大好きな温泉も!
火山活動が活発なアイスランドは、実は温泉が豊富。有名なのは水がコバルトブルーになっているブルーラグーン。日本人が感じる「温泉」よりは少しぬるい温度で、水着を着て楽しめます。温泉よりはプールに近い感覚です。そこでビールなど飲み物を楽しめるのも至福の時。2023年に発生した火山活動でブルーラグーンは入れないニュースが届いたのですが、なんと2024年8月から完全復活! 人気がさらに高まっています。
首都近くにもブルーラグーン同様の温泉施設・スカイラグーンがあります。スカイラグーンもブルーラグーンも人気なので事前に日付指定のチケットを予約しておくのがおすすめです。
所在地 Norðurljósavegur 9, 240 Grindavík, アイスランド
営業時間 8:00~22:00
https://www.bluelagoon.com
また郊外へ行くと、セリャヴァットラロイグというアイスランド最古のプール(温泉)が存在します。1891年に作られたもので100年以上の歴史があります。温泉は1年中38度から40度ほどに保たれているので、いつでも楽しむことができます。しかも嬉しいのはプールと更衣室の利用は無料なこと。地元の皆さんにも大切に愛されていることがわかります。
所在地 H98V+FC9, 861 Evindarhólar, アイスランド
営業時間 24時間
自然にあふれて、ヨーロッパの中で1番治安のよいアイスランド。どんな季節に行っても魅力は溢れるばかり。旅先の参考になれば幸いです。
参考
[Global Peace Index]