憧れのエーゲ海クルーズ現地ルポ!2025年に個人で行くといくらかかる?

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Jan 4th, 2025

エーゲ海の島々を巡るクルーズの旅!「なんという贅沢なのでしょうか」と思ったら、意外にもまぁまぁお手軽なお値段でイケるかも。個人旅行で出かけたらどのくらいのお値段になるか計算しつつ、夢のクルーズに出かけてみたいと思います。実際に出かけたのは2024年6月、クルーズ船4泊、アテネに2泊、機中1泊で8日間の旅でした。記事では来年2025年6月を想定した旅にしています。

とりあえず東京からアテネへ

まずは東京からアテネへ。直行便はないのでどこかを経由することになります。お値段重視だと往復13万円台からありますが、2回乗り継ぎで20時間以上かかるような便に。きついです。1か所経由だと17時間から18時間で、18万円から20万円くらいで往復できそうです。

事前に調べた情報では、アテネはちょっとラフな街で、街のお掃除がきちんとできてなかったり、地下鉄や観光地ではスリも多発しているとのこと。特に到着便が深夜の場合には、事前にホテルは予約しておいて、タクシーまたはホテルの送迎サービスを使ってホテルに直行するのがいいらしいです。

アテネで1泊して、飛行機の疲れをとって翌日からのクルーズに備えます。ホテル代は1,500円くらいのスタンダードなところにしておきましょう。

Day1|アテネの港から最初の寄港地ミコノスへ

翌日の朝は、アテネの市街地からクルーズが始まる港へ向かいます。今回のクルーザーはアテネ中心部から南へ60㎞ほどのラブリオ港から出航。ホテルからだとタクシーで約10,000円です。

ラブリオ港を13時に出て、夕方には最初の寄港地ミコノスに到着です。大型のクルーズ船から小型のボートに乗り込んで島に上陸します。上の画像のように、操縦席にかぶりつきで臨場感たっぷりです。

ミコノス島

ミコノスの港に降りると観光案内所がありますが、もうここから白壁に青いドアや窓枠。これってギリシャの国旗の配色そのものだと改めて気づくのでした。

港の小さな教会も同じ配色。いかにもギリシャの島ですね。

風車

この島の目玉は6つ並んだ風車がある風景です。ここに至るまでの通りには、レストランやお土産を売る店がずらっと並んでいました。ちょっとお土産を買ったりしたら、すぐに5,000円位使ってしまいそう。それにしても夕方の光に映える絶景です。

Day2|トルコのクシャダスからパトモスへ

クシャダス

2日目の朝はクシャダスに帰港。エーゲ海沿岸のトルコの港です。クシャダスからはエフェソスの遺跡ツアーに参加できます。船をおりてからの陸でのツアーはいくつも用意されていて、どれも10,000円から20,000円ほど。

クルーズ船

クルーズ船の料金、お伝えするのが遅くなりました。4泊5日の今回のようなツアーだと、2025年6月で一人700米ドルちょっとから。でもこれだと窓がない部屋なので、ちょっと奮発して800ドルにすれば窓付きになります。そうすると日本円で120,000円前後です。

プール

そしてこの料金に含まれているのは以下の通りです。
• 乗船中の全ての食事
• 食事の際のお飲み物(対象のドリンクのみ)
• 乗船中のエンターテイメント
• 上陸ツアーに使えるバウチャー13,000円分
• 港湾利用料やチップなど

というわけで、寝て、食べて、夜のショーなんか見る分には追加料金はかからないということになります。一泊3万円位ということですね。

エフェソス

ちなみにエフェソスへのツアーは131米ドルですから20,000円ほどになります。これは別途トルコへ出かけるとそれなりに大変ですが、ちょっと立ち寄れるという感じで気楽でお得!です。

船に戻ってランチを食べて、プールでのんびりしているうちに、この日二つ目の寄港地パトモスに到着です。

このクルーズの途中にはいくつも世界遺産があって見学することができます。キリストの12使徒の一人、ヨハネが「黙示録」を書いたというのがこの聖なる洞窟です。

こちらは少し離れた丘の上の聖ヨハネ修道院です。正教会の巡礼地の一つだとか。この2つの場所を巡るツアーも船から参加できますが、自力で地元のタクシーを使って移動しても、運転手さんたちが慣れたもので問題なく簡単でした。

パトモス

そして港町にはお土産屋さんやレストランなどもあります。のんびり散策して、ちょっと飲み物をいただいたりとリラックスできました。そして船に戻って食事をしているうちに、次の寄港地ロードス島に向けて出港です。

Day3|終日ロードス島で過ごす日

アクロポリス

ロードス島と聞くとゲームなどで有名な「ロードス島戦記」を思い浮かべるのですが、それとは全く関係のないのがエーゲ海のロードス島です。3日目は朝食後から夕方まで一日中ロードス島に滞在しました。

圧巻は古代の砦リンドス村のアクロポリス!

エーゲ海

それにしてもエーゲ海って美しい! アクロポリスから入り江のビーチが見えて気持ちよさそうでした。

ロードス島

ロードス島はギリシャの島の中では4番目の大きさ。街もしっかりと広くて、その昔から栄えてきたのがわかります。街中には騎士団長の館が残っていて見学することができます。

レストラン

ランチは船に戻って食べてからまた上陸してもいいのですが、島内においしそうな店もいろいろ。せっかくなのでレストランでシーフードをいただきましたよ。新鮮な素材が使われていて美味。軽いものをいただいて3,000円位といった感じでした。

Day4|クレタ島で遺跡を見て、あのミコノス島へ!

クノッソス

この日は朝から、エーゲ海最大の島クレタ島に上陸。船主催のクノッソス宮殿のオプショナルツアーに参加します。

遺跡

これは歴史好きにはたまらないと思います。それに世界中の人たちが集まってきているので、いろんな言語が飛び交っていて楽しい雰囲気でした。

繁華街

出航までのひととき、お土産屋さんをひやかして歩くのも楽しいです。ただ、やっぱり特産のオリーブはいいものを探したい。お店の人とのやり取りも楽しめます。

さるタオル

船に戻ると、昼には出港です。部屋にぶら下がっていたのは、タオルアートで作られたサルでした!

サントリーニ

午後はいよいよ白亜の街並みが美しいサントリーニ島に上陸です。青いドームに白壁の教会が絵になる、映える、あの有名な島ですね。

なんとなくロマンチックな感じ、ファンタジーな感じを期待していたのですが、島のメインストリートには人がいっぱいでワイワイと賑やか。これはエーゲ海の竹下通りと言ってもいいと思います。この日はあいにくの曇り空でしたが。大勢の人たちと一緒に感動を分かち合ってる感じで、それはそれで楽しめました。やっぱり美しい島でした。

サントリーニ島

アテネに帰ってもう1泊!そしてこの旅おいくら?

アクロポリス

アテネに戻って翌日の飛行機の前に1泊。なにはともあれアクロポリスに出かけました。こちらもかなり人がいていかにもな観光地。なんとなく盛り上がるんですよね。人が多いだけで。入場料は20ユーロで3,000円ほど。

オリンピック

市内の移動はUberや徒歩で巡ります。第1回近代オリンピックが開催された会場も見学。夜は繁華街のレストランで食事してゆっくり地上のベットで眠りました。

というわけで、かかった費用の大まかな内訳です。

  • エーゲ海クルーズの予算
  • 航空機代 18万円
  • クルーズ料金 13万円
  • オプショナルツアー 3万円
  • アテネ2泊 3万円
  • 移動交通費 3万円

で、合計38万円でした。お小遣い入れて合計45万円位になりそうです。

旅行会社のツアーもいろいろあるので比べてみるといいと思います。実際に来年6月のツアーを検索してみると、費用がほぼ同じ位のものもありましたよ。また、今回のクルーズはCelestyal Cruise社の4泊5日のものを参考にしています。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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