Patrick Roger(パトリック・ロジェ)
パトリック・ロジェは、フランスの国家最優秀職人章(MOF)を取得したショコラティエが手掛けるブランドです。ブランドの象徴ともいえる緑色のパッケージが目を引きます。1997年にパリで創業し、現在フランス国内に9店舗を展開しています。
代表的な商品:ドーム型ボンボンショコラ
特に有名なのは、半球型のドーム型ボンボンショコラ。中でも緑色のドームは、ライム風味のキャラメルが入った逸品です。ライムの酸味とキャラメルのコクが絶妙に調和しており、「味の彫刻家」と称されるロジェならではの計算し尽くされた味わいを楽しめます。2025年のラインナップは、
- ライムとミントのキャラメル「エメロード」
- キャラメルショコラ「リュヌ」
- 塩バターと蜂蜜のキャラメル「ミストラル」
とのこと!小さな宇宙が広がるその姿はとても美しいです。
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プラリネも絶品!
美しいドーム型ショコラが注目されがちですが、実はプラリネも「ロジェの真髄」と呼ばれるほどの人気商品です。特に緑の箱に詰められたキューブ型のプラリネショコラ「ロシェ」は、濃厚なナッツの風味が特徴。プロヴァンス地方の自家農園で育てられたアーモンドを使用し、ヘーゼルナッツのプラリネとともに、ダークチョコやミルクチョコでコーティングしています。
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Bernachon(ベルナシオン)
ベルナシオンは、フランス・リヨンで1953年に創業された老舗ショコラティエです。「Bean to Bar」の先駆けとして、カカオ豆の選定から製品化まで一貫して行っています。タブレット(板チョコ)であるにも関わらず、1年に1回、この時期に直輸入されると行列ができる人気っぷり!
特徴的なのは、チョコレートが分厚いこと! ずっしりとした重さを感じます。それもそのはず。主な商品は、150gのタブレット。私たちが幼いときから馴染みのある代表的なメーカーの板チョコレートの重さは平均60〜65gとのことで比較すると2倍以上の重さ。そのためただのタブレットではないのです!
特徴的なタブレット(板チョコ)
ベルナシオンのタブレットは、分厚くずっしりとした重量感が魅力。代表的な商品には、マロンクリームがたっぷり詰まった「ノワール クレーム ドゥ マロン」があります。割ると中からとろりとしたマロンクリームが溢れ出し、贅沢感が満載です。
また、「ノワール マンディアン」「イヴォワール アマンディーヌ」も人気商品です。チョコレートにハニーローストしたアーモンド、レーズン、ピスタチオ、ドライフルーツなどが敷き詰められており、一口ごとに異なる食感と風味が楽しめます。
日本での人気の理由
ベルナシオンは、リヨンの店舗だけでなくパリでも購入可能ですが、日本では田中みな実さんが大好きと公言していることが話題となり、一気に知名度が上がりました。2025年現在、円安や物価高の影響で1枚5,940円と高価ですが、一度食べればその価値を実感できるチョコレートです。
- 購入できる場所
- 三越伊勢丹
- 東武百貨店
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Philippe Bel(フィリップ・ベル)
フランス・リヨンからもう1人、人気のショコラティエが毎年、日本のチョコレート好きを魅惑します。その名は、フィリップ・ベル。彼もまた2004年にフランスの「MOF」という国家認定の最高職人の称号をショコラティエ部門で受賞した実力派、いや重鎮と言っても過言ではない存在です。チョコレートボンボンは茶色の洗練されたパッケージが特徴的で、個人的にはボンボンショコラが抜群においしいと感じるショコラティエの1人です。
キャラメルボンボンがとろけるおいしさ
フィリップ・ベルのショコラは、味だけでなく、その美しい見た目も魅力の一つ。シンプルながらもエレガントなデザインや、繊細な装飾が施されたチョコレートは、目でも楽しめます。特にボンボンショコラは、一粒一粒が輝き、その味もたまらなくおいしいのです。
おすすめ商品:カラマンシーのディスクチョコは唯一無二
フィリップ・ベルのカラマンシーのディスクチョコは、絶対買って後悔させない一品。薄いディスクの中にカラマンシーという酸味の強い柑橘のキャラメルが入ったものです。2022年に発売開始され、日本でも爆発的に人気になって、定番商品に。薄い1枚のチョコレートに、「どこに入っていたんですか?」と驚くほどのカラマンシーの濃いキャラメルに圧倒!
- 購入できる場所
- 三越伊勢丹
- 東武百貨店
- 天満屋
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Franck Kestener(フランク・ケストナー)
フランク・ケストナーは、フランスのロレーヌ地方の街・サルグミンからやってきたショコラティエです。2003年にMOF(フランス最優秀職人章)をショコラティエ部門で27歳の若さで受賞しており、フランス国内外でその技術力が認められています。ロレーヌ地方は、フランス北東部にあり、ベルギー・ルクセンブルク・ドイツに接している地方で、緑あふれる場所と言われます。そんな様々な文化、自然に触れられる場所で、ケストナーさんは、フランス伝統の技術を大事にしながら、独創性を加え、進化と深化を続けるショコラティエと言われます。
注目は美しすぎるタブレット
フランク・ケストナーで有名なのは、タブレット。カラフルなパッケージのタブレットは、ケストナーらしさが表れる一品です。チョコレートが好きなら1度は食べておきたいのは、タブレット ポム タタン。キャラメリゼした青リンゴをピューレにして、アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネと合わせたタブレットなのですが、チョコレートなのに青リンゴの味わいが強く感じた後に、チョコレートやナッツの甘み、コクを感じることができます。
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モンブランタブレットも人気
他にも人気なのは、タブレット モンブラン。昨年筆者もいただいたのですが、ただのモンブランではありません。ラム酒風味のマロンクリーム&ペーストとバニラ風味のマシュマロが2層になったタブレットなんです。マロンクリームだけでなく、マシュマロがタブレット(板チョコ)の中に入っているのは斬新ではないでしょうか? ラムが少し強めなものの、まわりのコーティングされたミルクチョコレートが甘く優しく口の中でとろけるので、永遠に飽きずに食べられる味わいです。
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- 購入できる場所
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BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)
続いては、ベルギーのブリュッセルからやってきたブノワ・ニアン。こちらもカカオ豆の選定から製品化までを自社で一貫して行う「Bean to Bar」のブランドです。実は、ブノワ・ニアンさんは元エンジニアという異色の経歴を持っています。
チョコレートの奥深い魅力に惹かれ、ショコラティエの道を選び、今やベルギー&ルクセンブルグ版のグルメガイド「ゴ・エ・ミヨ」では最優秀ショコラティエに選出されるほどに。ブノワ・ニアンさんのチョコレートは、自らがカカオ農園を訪れて選んだ最高級のカカオだけを使用しているので、「甘い」だけではないチョコレートを楽しむことができます。人気なのはタブレット。カカオの産地、濃さでここまで味が異なるのか! と感じることができ、元エンジニアだからこそ、計算され尽くした味わいと思うほど。
人気商品:ハート型ボンボンショコラ
筆者がたまらなくファンなのはハート型のチョコレートボンボン。中でもこの青いハートのボンボン「ブルー デ トワ」はプレゼントにしても、ご自愛チョコにしても美しい一品です。
鮮やかなブルーのハートには「愛」という想いが込められており、“あなたに夢中”という意味を持つ情熱的なコレクション。
とあるようにメッセージ性も抜群。また味はそれぞれ異なり、サクサク食感のピスタチオプラリネボンボン、カシスのミルクガナッシュボンボン、ハチミツとオレンジブロッサムのボンボンと目だけでなく、味わいでも楽しませてくれます。
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百貨店の催事だけでなく、2023年9月には、「BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)」の国内1号店「BENOIT NIHANT GINZA(ブノワ・ニアン 銀座)」もオープン! 1年中、ブノワ・ニアンさんの味を楽しめます。その他にも日本各地の催事でも出展しているので、お求めやすいブランドです。
所在地 東京都中央区銀座4丁目6−18 ギンザアクトビル 1F、B1F
営業時間 11:00~21:00
このバレンタインシーズン、ぜひお気に入りのショコラティエを見つけて、自分へのご褒美や大切な人への贈り物にしてみてはいかがでしょうか?
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
©︎Keiko Morota