【ブラジル「サンパウロ市営市場」は無料でフルーツ食べ放題!?】市民の台所の試食天国楽しみ方完全ガイド

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Aug 18th, 2025

ブラジル最大の都市・サンパウロ。摩天楼が立ち並ぶビジネス街のすぐ近くに、まるで“食のテーマパーク”のような活気あふれるスポットがあります。それが、地元では「メルカダン(Mercadão)」の愛称で親しまれるサンパウロ市営市場(Mercado Municipal de São Paulo)。ステンドグラスが美しい建物の中で、地元の人々や観光客が集まるのは、南国フルーツの宝庫! しかも試食し放題!その勢いは海外だからこそ「騙されてるのではないか?」と心配になるほどの大盤振る舞い! しかしご安心を。この記事を読めば、そんな心配を払拭して楽しめます! 市場最大の名物「モルタデッラサンドイッチ」もご紹介。

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 パッションフルーツ

ここは市場?アールデコ×ステンドグラスの美しき「食の殿堂」

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 ステンドグラス

まず一歩足を踏み入れて驚かされるのが、建物自体の壮麗さです。1933年に開業したこの市場は、外観こそクラシカルな荘厳さを漂わせていますが、内部にはブラジルの農業風景を描いた美しいステンドグラスが天井高く埋め込まれ、まるで美術館のよう。

市場のシンボルとして多くの観光客の撮影スポットとなっています。市場は2階建てになっており、1階は生鮮食品やカウンター形式で楽しむレストラン、2階は大きめのテーブルがある座れるレストラン。ステンドグラスを撮影する際は2階に上って撮影するのがおすすめです。

見るだけでテンションが上がる!南国フルーツの宝庫

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 陳列

サンパウロ市営市場のもうひとつの名物は、試食天国ともいえるフルーツ売り場。ドラゴンフルーツ(ピタヤ)、アセロラ、ジャボチカバ、クプアス、カシューの実……。どこを見ても、日本ではなかなか見かけない南国の果物が、宝石のように整然と山積みにされています。

そして何より驚くのが、試食の勢い。気になる果物に目をとめると、店員さんが「これも!」「こっちも!」と、次々に陳列してあるフルーツを手に取り、商品をカットしていくのです!

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試食でこれをもらうのは当たり前

パッションフルーツに至っては、ほぼ全部。イチゴなど小さいものは「好きなの取っていいよ」と「本当にそれ全部食べていいの?」と戸惑うほど、盛大なウェルカム感。まるでフルーツビュッフェのようで、知らぬ間にお腹がいっぱいになってしまうほど。

ただし、試食は無料なのですが、そのサービス精神は「気に入ったら買ってね」のスタイル。気に入ったフルーツは100g単位で購入できるので、ホテルに持ち帰って冷やして食べるのもおすすめです。

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 値段表

値段表も付いているので、購入時はここで確認

必食!インスタ映え間違いなしの「モルタデッラサンド」

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 モルタデッラサンド

市場最大の名物といえば、やはりモルタデッラサンドイッチ(Sanduíche de Mortadela)。モルタデッラとは、ボローニャソーセージのこと。一見「ハムサンド?」と思うかもしれませんが、そのスケールに度肝を抜かれるはず。パンより厚みのあるのモルタデッラが山のように挟まれ、重さは500g近いものも。

特に有名なのが、「Bar do Mané」や「Hocca Bar」の2店。両店とも、市場内の食堂エリアにありますが、常に長蛇の列ができているほどの人気店です。焼きたてのパンに、塩気と旨みの強いモルタデッラ、チーズやピクルスを加えたアレンジバージョンもあります。ビールとの相性は言わずもがな。1つを2人でシェアしてちょうどよいサイズなので、ぜひ誰かと一緒にチャレンジを。

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 モルタデッラサンド レストラン

有名店にはイラストもあるので見つけやすい

スパイス・チーズ・干し鱈料理…買って帰る楽しみも満載

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食 バカリャウ

市場の楽しみは「見る」「食べる」だけではありません。ローカルなスパイスやハーブ、ドライフルーツ、チーズやサラミなども種類が豊富で、お土産選びにぴったり。チーズはその場で味見させてもらえる店も多く、好みに合わせた商品を選ぶことができます。

もう一つ忘れてはいけないのが、干し鱈(バカリャウ)。ポルトガル移民が多いサンパウロでは、バカリャウを使ったコロッケや揚げ物も名物で、軽食として楽しむのが人気です。

観光客向けでもローカルに根ざした市場

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食

多くの観光客が訪れる一方で、地元の人たちにとっても「日常」の市場であるのがこのメルカダンの魅力です。とくに午前中は、地元のシェフや主婦たちが新鮮な魚や野菜を目利きする姿が見られ、地に足のついた“市民の台所”という雰囲気も感じられます。

【訪問のコツ】時間帯とちょっとしたポルトガル語で快適に

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食

市場を訪れるベストタイミングは午前10時〜昼前。午後になると混雑が激しく、またぜひ試したいフルーツの試食も、できるだけ新鮮なうちに楽しみたいですよね。

試食を楽しむなら、英語が通じない店員さんも多いため、簡単なポルトガル語を覚えておくと便利です。例えば、

  • Posso experimentar?
  • 試食してもいいですか?

  • Quanto custa?
  • いくらですか?

  • Muito gostoso!
  • とてもおいしい!

を知っているだけで、市場での食べ歩きが楽しくなること間違いなし! ブラジルのサンパウロで楽しむ、地元の胃袋・サンパウロ市営市場はサンパウロに訪れたら必見スポット。ぜひお楽しみください。

サンパウロ市営市場 フルーツ食べ放題 試食

サンパウロ市営市場
所在地 R. da Cantareira, 306 – Centro Histórico de São Paulo, São Paulo – SP, 01024-900 ブラジル
営業時間 6:00~18:00
https://www.mercadomunicipalsp.com

©︎Keiko Morota
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。

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PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

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