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【世界の小さな美しい国】富豪王族が君主、小さく豊かな国リヒテンシュタイン

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Aug 6th, 2017.
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ファドゥーツ城 (Vaduz Castle)
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

聖フローリン大聖堂(Cathedral of St. Florin)
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

首都ファドゥーツの夜景
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

入国記念スタンプ(有料)
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

美しい田園風景
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

山に囲まれたマルブンという町。スキー・リゾート地でもある
【世界の小さな美しい国】ヨーロッパ一の富豪王族が君主、小さくても豊かな国リヒテンシュタイン

日本は小さな島国ですが、世界には日本より小さな国が数々あります。青い地球に浮かぶ、小粒の宝石のように輝く国々。浜辺の砂から星の砂を探すように、私たちは小さな国に魅力を感じ、旅したくなるのです。小さな国ではどんな空気が流れ、どんな景色が見られるのでしょうか。

世界の小さな国について不定期シリーズでお届けする第2回目は、世界で6番目に小さな国で、ヨーロッパにある国土の2/3が山岳地帯の「リヒテンシュタイン」です。


リヒテンシュタインってどこにあるの?

リヒテンシュタインは、オーストリアとスイスに囲まれて、真ん中に在ります。

小さいってどれくらいの大きさ?

国土面積は160平方Km。小豆島とほぼ同じ大きさで、世界6番目の小ささです。

リヒテンシュタインに入国するには、ビザが必要?

観光の場合、ビザは必要ありません。滞在できる期間は、180日間で合計90日まで。
詳しくは、こちらを。

リヒテンシュタインでは何語を話すの?

言語はドイツ語です。

非武装中立政策の国

1866年ドイツ連邦から離れ、1867年「非武装国」になり、現在も軍隊は保有していません。1923年にはスイス連邦と経済・外交協定を結び、主な通貨はスイスフラン(ユーロも可能)です。

国のトップは公爵

ハンス・アダム2世(Hans Adam II)公爵(第13代公爵)が元首。王位・公位の継承は男子にしか認めていません。2013年12月のフォーブスによると、リヒテンシュタイン公ハンス・アダム2世の資産は50億ドル(約5500億円 2017年6月10日レート換算)。ヨーロッパ君主の中で最大の資産家とされます。2013年世界の国家元首や大統領の富豪ランキングで第7位。ただし、国から歳費は受けておらず、自ら運営するリヒテンシュタインの銀行、投資会社、美術品、不動産(オーストリアなど)にて収益を得ているそうです。

タックスヘイブンの国

法人税率が12.5%と低く、会社設立手続きが容易なため、本社の籍だけ置いている多国籍企業が多く、法人税が歳入の40%を占めているそうです。その恩恵から、個人には所得税や相続税など税金がかかりません。多くの金持ちが銀行口座を有しているのは、リヒテンシュタインの銀行は厳しい守秘義務が課されているため。主要銀行オーナーは、リヒテンシュタイン家。

Liechtensteinの経済レポートによると、国民の平均月収は、6,380スイスフラン(約72万5,000円 2017年6月10日レート換算)という高収入。しかしながら、主要産業が精密機械、医療機器であり、失業率が2.4%(2015年:リヒテンシュタイン統計局)のことから鑑みると、国外の実業家が国籍を置いていることも考えられます。

リヒテンシュタインの見所

ファドゥーツ城 (Vaduz Castle)
ファドゥーツ城までは急な坂道を20分ほど、歩いて行かなければいけません。リヒテンシュタイン公爵の官邸として利用されているので中へは入れませんが、丘の上にそびえ立つ姿は絶景です。現在の君主ハンス・アダム2世が、ファミリーでファドゥーツ城に暮らしています。日本の皇室とは交流があり、来日されています。

8月15日の建国記念日には、ファドゥーツ城に国民を招待して、軽い食事やドリンクを無料で振舞います。公爵ファミリーと直接話をしたり、記念撮影をして一般市民と直接触れ合います。夜には花火が上がるそうです。

[Vaduz Castle]

聖フローリン大聖堂(Cathedral of St. Florin)
ネオゴシック建築の教会。公爵家のための埋葬地があり、フランツ・ヨーゼフ2世と妻のジーナ妃が葬られています。

[Cathedral of St. Florin]

マルブン(スキー・リゾート地)
首都ファドゥーツより車で30分くらいの、リヒテンシュタインで最も標高が高い場所。各国のロイヤルファミリーがお忍びでスキーにやってくると言われます。日本の皇太子も訪れたとか。

リヒテンシュタインのお土産

【リヒテンシュタイン・ワイナリー】
ワインの名産地としても知られているリヒテンシュタイン、現在の国家元首である侯爵家が保有するワイナリーで醸造したワインは、紋章入り。輸出されていないので、現地でしか買えません。

【チョコレート】
プラリネのチョコレート

【記念切手】
切手が国の収入源の1割を占めると言われる切手国。世界で最も美しいと言われる切手は、切手博物館内のショップや町中の切手ショップ、ツーリストインフォメーション(リヒテンシュタイン・センター)で買えます。通りの路面も切手のデザインが見受けられます。

【入国記念スタンプ】
ツーリストインフォメーション(リヒテンシュタイン・センター)にて、3スイスフラン(3ユーロ 2017年6月10日現在)で押してもらえます。

小さな国とはいえ、なかなか中身の濃いリヒテンシュタイン。スイスやオーストリアへ行く時には、立ち寄ってみたい国です。

[外務省 リヒテンシュタイン公国(Principality of Liechtenstein)基礎データ]
[Liechtenstein]
[世界の国家元首、お金持ちランキング|The Huffington Post] 
[世界の小さな国 Top 10]
[コトバンク タックスヘイブン]
[【租税回避地】”タックスヘイブン”、リヒテンシュタイン公国の実態|ファドゥーツ リヒテンシュタイン]
[All Photos by Shutterstock.com]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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