旅は無計画で行くのも気ままで良いかもしれませんが、テーマを決めて行くと、深みが出てさらに楽しいもの。そこで、今回は納豆をテーマにした旅をご紹介します。
納豆といえば、まず思い浮かぶのが「水戸」。そう、あの水戸納豆で有名な茨城県の水戸市です。しかし、本当の納豆の発祥地って「秋田県」だったっていうこと、知ってました?
日本全国納豆巡り。まずは都内から近めの茨城へ、納豆トリップ!
納豆の聖地、茨城県
■笹沼五郎商店の納豆展示館(茨城県水戸市)
「天狗納豆」で有名な笹沼五郎商店。創業100年の伝統を受け継ぐ納豆です。納豆工場に隣接している納豆展示館で、納豆の歴史や納豆レシピを知ることができます。
茨城県によると、もともと関東地方以北で広く生産されていた納豆が、水戸の名産となったのは、100年以上の歴史を誇る「水戸天狗納豆」がきっかけだそう。明治になり茨城と栃木を結ぶ電車が開通し、人々の口コミでその美味しさが広まったとか。
ちなみに、「水戸天狗納豆」は水戸市内にもう一つ存在します。「笹沼五郎商店」の初代創業者の次男が分家した納豆店「天狗納豆株式会社」。どっちがどちらか見分けるポイントは天狗の“髭の色”。黒髭が本家で、白髭が分家。
■タカノフーズ納豆博物館(茨城県小美玉市)
納豆業界最大手と言われるのが、「おかめ納豆」で有名なタカノフーズ。こちらの納豆工場も見学できます。試食コーナーと直売店は一番のお楽しみ。
ちなみに、「バニラ納豆」という斬新なレシピも見つけました。ミントがのって、バニラアイスとからまる、オシャレ納豆です。
納豆発祥の地、秋田県
■横手市金沢公園(秋田県横手市)
納豆はもともと、秋田県が発祥だそう。地元の納豆メーカーであるヤマダフーズが建立したという「納豆発祥の地」という石碑があるそうですよ。
900年以上も前、八幡太郎義家軍が、後三年の役のおり、馬の背に乗せた俵詰めにした煮大豆を開けてみると大豆が糸を引いて、これが意外に美味しかった、とういのが納豆発祥の伝承。ちなみに、これは「ひきわり納豆」だったとか。
納豆のテーマパーク、三重県
■まちの駅 たぬみせ 納豆工房 (三重県松阪市)
納豆工場の見学や、納豆手作り教室への参加、レストランで納豆料理を味わう、納豆はかり売り、など、一日中納豆三昧で楽しめる「納豆」のテーマパーク!
納豆カレーには納豆かけ放題。もちろん納豆食べ放題もあります。「納豆菌入りの納豆コーヒー」はここでしか味わえない貴重な味。
福岡県で味わえる、納豆だらけの創作料理
■博多フードパーク納豆家粘ランド(福岡県福岡市)
名前が「納豆家」というだけあって、気合いの入った納豆創作料理専門のお店。ねりにねり抜いて、考え抜かれた洋食系納豆料理が楽しめます。
納豆トリップ、最後はいよいよ東京へ!
納豆工房せんだい屋 池尻大橋店(東京都世田谷区)
もともとは山梨県で半世紀に渡り納豆の製造や卸をしていた「せんだい」の東京店。納豆食べ放題で、780円!8種類の納豆をチョイスできるそう。また、納豆をドーナツ生地に練り込み納豆菌が入った、「納豆ドーナッツ」は人気商品のひとつ。
納豆は単純なようで奥が深いもの。納豆道を極めるはたくさん旅を重ねなくてはなりませんが、だからこそ楽しそう。