世界の時間に関する感覚って、すいぶん違うようです。
中米出身の人は集合時刻に遅れることがよくあるといわれています。
しかも、1~2時間遅れても、まったく悪びれもせず、フレンドリーな態度でやってくるのだそう。
例えば、パーティーが17時スタートと告知されていたなら、だいたい19時頃にスタートするものと思っておくのが正解のようです。
間違っても17時10分前に到着して、相手に好印象をもたれようという認識で行くと大変なことになりそうです。相手はまだパーティの準備の真っ最中で、大ヒンシュクをかってしまうことも。
むしろ集合時間よりも早く着くのは、中米では嫌われてしまう行為のようです。
世界では、「時間厳守」の考えが日本よりゆるいのは確かです。
各国の「定時より遅れる」の感覚もそれぞれ。例えば電車の遅延でいえば、イタリアでは「15分以上」、イギリスでは「10分以上」、ドイツでは「5分以上」という一説もあるそうです。
日本では1分遅れただけで「電車遅延」扱いですし、普通の日本人なら「人身事故でもあったのか?!」と思うのは当たり前ですよね。
特にブラジル人は、基本的には「大丈夫!なんとかなるさ」の精神があるのだそうです。よって、時間の感覚も実にゆるやかだと考えられます。
一方で、相手に親切にする精神も併せ持っていて、道案内をお願いすると、自分が知らない場所であっても、「大丈夫大丈夫!ここをこう行けばなんとかたどり着けるさ!」的に道案内してくれるらしいです。
そんな陽気で親切な人たちに、5分前行動や時間厳守を強いるのは心苦しいものです。
海外旅行に行ったり、移住したりした時に、日本人の時間に対するシビアな感覚を強いるのはもってのほか。現地の人たちと認識の食い違いを感じてしまうことでしょう。
大事なのは、その国の文化に同調し、尊重することですね。
間違っても、待ち合わせに1時間遅れた相手にイライラして八つ当たりしてはいけません。
文化の違いをいかに受け入れられるか、これが大事なのです。
日本人は島国文化。自覚ありなしに関わらず、海外の人からすれば、少なからず排他的なところはあるようです。海外へ足を延ばした際には、相手の文化を批判するより先に、自分たちの排他的なところを取り払うよう意識しても良いのかもしれません。