レストランやカフェでの食事もいいけれど、現地の人々に混じってストリートフードを楽しむのも旅の醍醐味のひとつ。南ヨーロッパと北アフリカに挟まれた地中海に浮かぶマルタには「Pastizzi(パスティッチ)」と呼ばれる大変ポピュラーなストリートフードがあります。
パスティッチとは、パイ生地にリコッタチーズまたはマッシュしたグリーンピースを詰めて焼き上げた惣菜パンのようなもの。大きさはクロワッサンの半分程度で、パリッとした軽い食感です。マルタが誇るストリートフードのため、島のあちこちで「Pastizzeria(パスティツェリア)」の看板を見かけます。
パスティツェリアというのはパスティッチ専門のベーカリーのこと。店頭で焼き上げる新鮮なパスティッチを提供しています。地元の人たちによると朝食としては重いため、午前や午後のティータイムにパスティッチを食べることが多いのだそうです。ちなみにマルタの朝食の定番はシリアル。そう考えると確かにパスティッチは少々ヘビーかもしれません。
パスティッチと並んで地元の人たちに愛されているのが「Qassatat」。リコッタチーズにマッシュしたグリーンピース、ほうれん草などが入った、ずっしりと重く食べ応えのあるパイです。ひとつ食べればかなりお腹いっぱいに。
キャプ:ほうれん草とアンチョビ入りのQassatat