まるで異世界!神隠しに遭いそうな、情緒ある台湾の町「九份」

Posted by: 山口彩

掲載日: Jun 21st, 2014

暗がりに浮かぶ数々の赤提灯、細くうねる路地、心惹かれる屋台の匂い、人々のざわめき。お祭りの夜や縁日特有の懐かしく妖しい情緒がここ、台湾の九份(チョウフン)ではいつも味わうことができます。

まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」

山あいにあるこの町は、その昔金鉱の町として栄え、閉山後さびれてしまった歴史があります。ここで暮らす人が9世帯しかなかった頃、生活物資がいつも9世帯分運ばれていたことから、九份という名がついたそう。

まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」

その後、台湾の大ヒット映画「悲情城市」のロケ地となったことで注目を浴び、訪れる人が増えるとともに商店街もにぎわいを取り戻していったのです。

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商店街で童心に返る

商店街には所狭しとお土産屋さんや飲食店が並びます。こういった情緒ある雰囲気の地にふさわしい、子ども心を刺激するものや、レトロキュートなへんなものもいっぱい。

レトロ調のおしゃれなカフェも増えているそうですが、やはり屋台散策ははずせないお楽しみ。こちらは九份名物、魚のつみれです。

芋圓(お芋の粉で作ったダンゴ)も名物。これを煮てシロップをかけたり、かき氷に入れたりしていただきます。

まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」まるで「千と千尋」の世界!神隠しに遭いそうな情緒ある台湾の町「九份」

漢方で煮たピータンはさほどクセがなく、食べ歩きにもおすすめだそう。

夜の訪れとともにもうひとつの世界へ

さて、九份は昼間の温泉街的な情緒もいいものですが・・・

やはり真骨頂は夜! 灯される赤提灯とともに、町中が不思議な情緒で満たされていきます。まるでお祭りや縁日のよう。

子どもの頃、お祭りの喧噪の中でふと後ろを振り返ると、暗がりの中から何かが出てきそうな、その暗がりにふっと吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚がしたことを思い出します。

実際のモデル地ではないそうですが、九份の風景にジブリ映画「千と千尋の神隠し」を思い出すのも、そんな不思議な縁日情緒のせいかもしれません。

夜の九份観光付きの台湾ツアーは3万円台からあるそうですよ(九份観光付き台湾ツアー3日間 3万3,300円〜)。レトロな台湾の町に迷い込みに行くのも楽しそうです。

[Some Photos by shutterstock.com]

PROFILE

山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE(タビジン)」「イエモネ」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。

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