挨拶の仕方、お客さんのもてなし方、公共の場でのマナーは国によって大きく異なりますよね。そこで今回は、旅先で避けたい行動をリストアップしてみました。
1:数に関するマナー
日本の結婚式のご祝儀を偶数で包むのはタブーであるように、国やその時のシチュエーションによって、不吉な数字が存在します。 ロシアでは、偶数の数の花のブーケをお葬式で贈る伝統があるそうです。ですから、大切な人にブーケを贈る際は、必ず奇数の数で準備する事が大切です。
また、これは日本でも似ていますが、中国では4という数字は「死」を連想させる数字です。ですので贈り物をする際などは、4という単位を避けるのがベストですね。
2:ボディタッチに関するマナー
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東アジアの仏教国では、「頭」は体の中で最も神聖な場所として考えられています。頭に触れるという行為は、もはや侮辱的行為。日本では、愛着の意味を込めて頭を撫でる習慣がありますが、タイやマレーシアなどでは避けたい行為です。
また、人と人の物理的な距離感も国によって大きく異なります。例えば北ヨーロッパでは日本人のように少し距離を置いて相手と話す傾向にある一方で、南ヨーロッパでは人と人の距離がとても近いです。
3:公共の場での会話のマナー
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日本では、公共の交通機関の車内では静かに話す事が常時機で、携帯電話での会話はタブーとされちますよね。海外では、日本ほど厳しくはありませんが、やはり国によっては日本に似た文化を持っています。
ボディタッチに関する習慣と同じく、北ヨーロッパと南ヨーロッパでは大きな違いがあります。北ヨーロッパはかなり日本寄り。電車の中で大声で会話をする人は少なく、「プライバシー」をより重んじる傾向にあります。
その反面、南ヨーロッパの人はおしゃべりが大好きです。公共機関でも大きな声で話をする人が多いので、初めは少しびっくりしますが、慣れると楽しくなってきます。電車やバスの中でも気軽に話しかけてくれる人が多く、予期せぬところで旅の楽しさを見出せるかもしれません。もちろん、南ヨーロッパでも大声で話すべきでないシチュエーションはありますので、周りに合わせて常識ある振る舞いをする事が大切になってきます。
4:食事の際のマナー
これはご存知の方も多いかもしれませんが、欧米諸国では食べる際に音を立てるという行為は非常に下品な事としてみなされています。スパゲティをズルズル音を立てながら食べると、ものすごく嫌がられますので、旅を際は気をつけたいものです。
便利な他国のマナーや文化を事前に少し学んでおくと、より心地よい旅ができそうですね。
[BBC TRAVEL]
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