わたしたち日本人が大好きな異国料理の1つ、イタリア料理。そんな中でも、パスタ人気は衰えを知りません。イタリアでは、地域によって食べるパスタの種類、使用する具材が大きく異なります。今回は各地のパスタを紹介しながら、イタリアを一周してみたいと思います。
カルボナーラ(ローマ)
日本でも大人気のカルボナーラは、実はローマ名物なのです。カルボナーラは、「炭鉱夫」という意味があり、それは炭鉱夫が昼食を食べている時、掘り起こした炭が宙に浮き、皿の上に落ちました。その黒い粒々をカルボナーラの最後にかける黒コショウになぞらえて、「カルボナーラ」と呼ばれるようになったそうです。現在は、イタリア全土で食べられていますが、ローマでこだわりのカルボナーラが食べられるお店も未だ多く残っています。
ボロネーゼ(ボローニャ)
イタリア国内でも、美食の街と知られるボローニャ。そんなボローニャが発祥のラグーソース。日本ではミートソースとしても知られています。ボローニャの旧市街には、食欲をそそるレストランが溢れています。
イカ墨スパゲティ(ヴェネツィア)
さすが海に面する都市、ヴェネツィアが誇るイカ墨スパゲティ。
新宿にある、イル・バーカロはヴェネツィア料理専門のお店です。在日イタリア人も通うお店で、まさに店内はヴェネツィアの大衆食堂!ヴェネツィアの伝統でもある立ち飲みバーも併設しています。
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ新宿3丁目 B2〒160-0022
Tel: 03-5269-8528
営業時間:月~金 11:30~15:30 17:30~23:00、土・日・祝 11:30~23:00
ジェノベーゼ(ジェノヴァ)
リグーリア海に面した、ジェノヴァを首都とするリグーリア州は、オリーブオイルの生産が有名な地域です。新鮮なオリーブオイルとバジルを使用して作られたジェノヴェーゼパスタは、この地方の郷土料理です。
5: カラスミスパゲティ(サルデーニャ島)
イタリア半島西方に位置するサルデーニャ島の名物は、なんといってもカラスミ(ボラなどの卵巣を塩漬けにしたもの)。少し値が張りますが、サルデーニャでは乾燥したカラスミをパスタとあえて頂きます。シンプルでいておいしい、素材の良さが生かされた一品です。
フィレイヤ(カラブリア州)
南部カラブリア州の料理はなんといっても、「辛い」事で知られています。暑い気候にあわせて保存が効くようにと唐辛子を多く使用しています。フィレイヤは、この地方の名物パスタ。辛いトマトソースなどと絡めていただきます。辛い物好きの方にはたまらない一品です。
オレキエッテ(プーリア州)
耳の形をしたオレキエッテは、南部プーリア州の郷土パスタ。野菜をふんだんに使用した料理がこの地方の特徴であり、オレキエッテも野菜とからめていただくことが多いです。南部ならではの、素朴な味が自慢です。
南青山にある、リストランテ・コルテジーア。プーリア州で修行されたシェフがふるまうプーリア料理は、素朴でいながら日本人ならではの繊細さもしっかり感じられるお味です。
地域の地理的条件、歴史が大きく関わるイタリアのパスタ事情。イタリアを訪れる際は、ぜひその土地の郷土パスタを楽しみたいですね。
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