スペインとフランスを結ぶガロンヌ川。この川に架かるポン・ヌフ橋は、南フランス・トゥールーズの観光名所のひとつです。日中はもちろん、ライトアップされた夜も幻想的。夏真っ盛りの今の時期は、まるで京都の鴨川を彷彿とさせる賑やかな印象です。
ポン・ヌフ橋の河川敷では、8月末まで連日のようにサマーフェスティバル(夏フェス)が行われており、緑溢れる穏やかな河川敷がまるでビーチにように変身! トゥールーズの夏祭り「Toulouse Plages(トゥールーズ・プラージュ)」の様子をレポートしてみたいと思います。
河川敷でビーチバレーや水遊び
夏フェスのために設置されたビーチバレーコートにバトミントンコート。子どもだけでなく、大人も夢中になって遊んでいます。
デッキチェアでくつろぐ人々の姿。河川敷でビキニ姿になってしまうなんて・・・! と驚くのはまだ早い。天気がよければ、公園でも上半身裸の人を見かけることも少なくありません。
このために設けられたお砂場風の「人工ビーチ」では、スコップを手に砂遊びをする子どもたちの姿が目立ちます。
川で泳ぐことはできないため、簡易シャワーが設置されています。暑い日の水浴びはサイコー!
子どもから大人まで遊べる遊具が点在しています。夏が終わるとなくなってしまうのが残念。
夕暮れ時には大人向けのイベント多数
日中は思いっきり遊んで、夕暮れ時にはコンサートやダンスを楽しむ・・・。夜にはさまざまなジャンルのミュージックイベントで賑わいを見せます。ピアノコンサートにカラオケ大会、ダンスイベントに展覧会といった夏フェスに付随した催し物も街中で随時開催。街中にいながらバカンス気分が味わえるなんて、素敵ですよね。
突如出現! 夏季限定の「観覧車」
前述の通り、普段はかなりリラックスした雰囲気の河川敷。ある日訪れたら、なんと観覧車ができていました。関係者に尋ねてみたところ「夏だけのレジャー施設。9月上旬まで運営している」とのこと。実際に乗ってみたところ、河川敷に組み立てたとは思えないほど本格的でビックリ! レンガ造りの街並が一望できました。
ところで夏祭りには屋台料理がつきものですよね。こちらでも子どもに人気なのが「綿飴」。また、国内だとたこ焼きの感覚で食べられているのが「クレープ」。クレープはフランス人が大好きな屋台料理です。
観覧車を除き、すべての施設や催し物は無料です。フランスは福祉が充実していることで有名な国ですが、まさかここまで街の夏フェスが充実しているとは・・・! 毎年この時期になるとパリ市内に出現する「パリ・プラージュ」を始め、夏はどの地域でも無料フェスやイベントが充実しているようですよ。