世界最大温帯草地で有名な、アメリカ合衆国のグレート・プレーンズ。ここは、小麦・トウモロコシ・大豆などの収穫が盛んなアメリカ屈指の農業地域です。春は青々とした草原が広がり、春小麦の収穫である秋には、穀倉地帯は絶景へと変貌します。
どこまでも続く、黄金の絨毯
黄金色に染まった美しい麦畑が、どこまでも果てしなく続く「グレート・プレーンズ」。テキサスからノースダコタまで続くこの草原は、約130万㎡という広大な面積を誇っており、その大きさは日本の約3.4倍だそう。この規模を考えると、アメリカの小麦輸出量が世界的に多いというのも頷けます。
青い空と黄金の絨毯が織りなすコントラスト。その絶景に、つい時間が経つのを忘れてしまいそうですね。
広大な草原に暮らす「アメリカバイソン」
グレート・プレーンズでは、放牧をしている地域があったり、時には野生動物に出会えることもあります。中でもシンボル的な存在が、「アメリカバイソン」と呼ばれているバッファロー。肩の高さ2m体重900kgを超し、草食とは思えないほど身体の大きな動物です。また、その身体の大きさからは想像が出来ないほど足が速く、時速65kmで走るそう。
天候の移り変わりが激しい空
そしてこの地は異常気象が多い地域としても有名です。時には渦巻いた雷雲が空を覆い尽くすことがあります。一度見たら忘れられないような迫力ある雲。自然のすごさを感じずにはいられません。場合によっては巨大な竜巻が発することもあるそうなので、この地域を訪れた場合は細心の注意が必要です。
アメリカ大陸の1/6を占めるグレート・プレーンズ。地平線の先まで広がる黄金色の絨毯は、美しくもどこか懐かしい気持ちにもさせてくれます。
[Photo by Shutterstock.com]