在住者が伝授!美しきメキシコのお盆「死者の日」を現地で最高に楽しむ方法

Posted by: Miho Nagaya

掲載日: Oct 22nd, 2014

生と死が華やかに出会うメキシコのお盆、無形文化遺産『死者の日』

美しいメキシコのお盆「死者の日」代表スポットと現地イベント情報
メキシコシティ、ソカロ大広場の祭壇 ©Miho Nagaya

日本でメキシコのお盆、「死者の日」を祝うイベント』や『メキシコの旬の味、「死者のパン」を食べくらべ』の記事でも紹介したように、一年のなかで最もメキシコが輝く時期が、毎年10月31日~11月2日の『死者の日(Dia de muertos)』の期間です。故人の魂が下界へやってくるとされ、各家庭に祭壇が設けられ、先祖の墓を飾り付けます。『世界遺産だけじゃない!歴史と魅力を今に受け継ぐ7つのメキシコ無形文化遺産』でも紹介したように、「死者に捧げる先住民の祭礼行事」として、2003年にユネスコの無形文化遺産に登録され、メキシコのお盆にあたるこの時期は町じゅうがカラフルな切り紙の旗、楽しく笑うガイコツ人形や、オレンジのマリーゴールドの花で飾り付けられます。

この『死者の日』、元々は数千年前の先スペイン期の先住民の儀式や風習をルーツにもち、スペイン侵略後のカトリックの普及とともに混合されて、現在のような形になったといわれています。

首都メキシコシティでも「死者の日」イベントが満載!

さて、地方の「死者の日」巡りは魅力的ですが、メキシコに慣れていない旅行者にとっては、目的地まで行くまでにハードルが高いのが悩みどころ。でも、ご心配なく!首都メキシコシティ内でも、じゅうぶんに「死者の日」を楽しめますよ。

メキシコ国立自治大学(UNAM)では、10月30日〜11月2日まで死者の日フェスティバル『Festival Universitario de Día de Muertos』が開催。
目玉はメガ・オフレンダ(メガ祭壇)で、今年はフリーダ・カーロへ捧げる祭壇が並びます。

フリーダ・カーロとディエゴ・リベラのコレクションが豊富にあることで知られるドローレス・オルメド美術館(Museo Dolores Olmedo)では毎年死者の日のさまざまな祭壇の展示「Ofrenda de Muertos」が行われます(10月27日〜来年2015年1月4日まで)。

美しいメキシコのお盆「死者の日」代表スポットと現地イベント情報
ドローレス・オルメド美術館の祭壇 ©Miho Nagaya

11月1日と2日には死者の日にちなんだイベントが美術館内で行われます。メキシコの死者の日を象徴する貴婦人姿のガイコツ=カトリーナの仮装コンテストも開催されます。

美しいメキシコのお盆「死者の日」代表スポットと現地イベント情報
カトリーナの仮装をした女性 ©Miho Nagaya

また、カトリーナをテーマにしたメキシコシティ、クアテモック行政区主催のフェスティバル、「第1回ラ・カトリーナ・フェス」が10月23日から11月2日までメキシコシティの革命記念塔(La monumento de la revoclución http://www.mrm.mx/)前広場をメイン会場に、メキシコシティのギャラリー、ミュージアム、ホテル、墓地に至るまで、さまざまな場所で関連イベントを行います。

11月1日にはカトリーナに仮装した人々が一同に会しギネスに挑戦するイベントも開催。
【現地レポート】ゾンビのデモからケーキまで!メキシコはゾンビ大国』や『メキシコのプロレス、ルチャリブレの仮装で楽しむ愉快な「フラッシュモブ」』 でも紹介したように、メキシコの人たちは大の仮装好きで盛り上がること間違いなしなので、参加したらかなり面白そうですね。

[All about『無形文化遺産! 極彩色のメキシコのお盆「死者の日」』]

PROFILE

Miho Nagaya

長屋美保 ライター

メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。

メキシコシティの路地裏から見た生のラテン文化や社会を追い続けるフリーライター兼なんでも屋。雑誌、WEB、ラテン圏アーティストのCD解説、映画、コンサートのパンフレットなど、メキシコを中心としたラテンアメリカの記事を日本の媒体に執筆するほか、リサーチやスペイン語⇔日本語翻訳も行う。情報サイトAll Aboutのメキシコ公式ガイドでもある。

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