別名は世界一長い地下の美術館
別名「世界一長い地下の美術館」と呼ばれるストックホルムの地下鉄。なぜならば、全長110km・100駅の地下鉄駅のうち、なんと90駅にアートが施されているのです。この原点となったのは、「暗いイメージのある地下鉄を楽しい色が溢れる場所にしよう!」という働きから。公共事業の一環として、多くのアーティストが参加しました。また、それぞれの駅によって違ったテーマで描かれているため、電車を降りる度にまるで美術館を散策しているような気分に。それぞれのアーティストによるメッセージを読み解くのも、醍醐味といえるでしょう。
まるでバッティングセンターのよう。降りた瞬間、駅である事を忘れてしまいます。
地球にある駅とは思えないほど、不思議な空間。
特長ある赤い壁と、近代的なエスカレーターがモダンな雰囲気を醸し出しています
日が沈む中で山作業をする人。暗いコントラストがなぜか印象的。
ツアーも開催?!インパクト強の作品が集まる「ブルーライン」
中央駅から、レッド・ブルー・グリーンの3路線が運行されているストックホルム。中でも特にインパクトが強い作品が集まるのが、「ブルーライン」です。ここでは、それぞれの駅にあるアートを廻るツアーが開催されるほど。その代表といえるのが、クングストレードゴーデン駅で、真っ青な洞窟を思わせる不思議な空間や色とりどりのアートの世界が広がっています。
©Mikhail Markovskiy/Shutterstock.com
こちらは、最初にアートが施された中央駅(Tセントラーレン)。
クングストレードゴードン駅では、現代版“象形文字”のようなアートが楽しめます。
よく見ると、天井にも沢山のアートが。ひとつひとつ時間をかけて鑑賞したくなります。
この駅はまるで、マグマの中に作られた秘密要塞のよう。
一駅ずつ下車したくなってしまうほど、個性豊かなアートが施されたストックホルムの地下鉄。地下という暗いイメージを払拭させるアートは、不思議な物語の中に迷い込んだよう。駅の中から、自分のお気に入りスポットが見つかるかもしれません。