世界で評判の良い国といえば、どの国が思い浮かびますか？ 「安心して滞在できる国」「社会福祉が充実している国」「友好的な人たちが多い国」など、人それぞれでしょう。そこで今回は、世界で評判の良い国TOP20をご紹介します。さて、日本は何位！？ 20位から順番に見ていきましょう。
目次
20位：シンガポール
マリーナベイサンズ
昨年と変わらず20位のシンガポール。街は整備が行き届いていて、治安の良さにも定評がありますよね。公共交通機関が日本と比べて安いのも魅力です。女性ひとりでも気楽に旅行できる国のひとつだと言えるでしょう。物価はやや高めですが、ホーカーと呼ばれる屋台はお手頃価格で利用しやすいです。
19位：ドイツ
昨年16位だったドイツは3位下がって19位に。美しい街並みが広がるドイツは、一度は訪れたい国です。毎年、11月最後の週末から各地でクリスマスマーケットが開催されていて、ロマンチックな時間を過ごせます。イルミネーションが輝くドイツの街並みは格別ですね。
18位：フランス
人気の観光国フランスが18位です。昨年の19位からひとつ順位がアップ。日本からフランスへは直行便で約12時間かかります。決して近い国ではありませんが、観光大国だけあり、観光資源が豊富。歴史的建造物や美術館など見どころが盛りだくさんです。治安は場所にもよりますが、世界規模で見ると、それほど悪くはないと思います。
17位：ポルトガル
ポルトの風景
ポルトガルは前年と同位の17位です。ここ数年でポルトガルを訪れる日本人が増えている気がします。EU加盟国の中では治安が良く、冬でも比較的暖かいので、1年を通して旅行しやすい国です。首都リスボンの旧市街も素敵ですが、リスボンから電車で約3時間で行ける歴史地区が世界遺産に登録されているポルトも魅力的。
16位：イギリス
イギリスは昨年の18位からふたつ順位がアップ。世界有数の経済大国で、一度の旅行では回りきれないほどの観光資源もあります。日本と比較すると治安の悪い地区もありますが、基本的な治安は悪くありません。しかし、2019年3月に完全にEUを離脱をするイギリス。それが来年以降のランキングにどのような影響を及ぼすのか非常に気になります。
15位：ベルギー
昨年と同位のベルギー。高い教育水準と生活水準を誇る国ですが、治安面ではやや注意が必要。欧州全体に言えますが、スリや置き引き、ひったくりが多いのです。ただ、普通に歩くだけなら（人のいない通りを歩いたり、夜間に外出しなければ）犯罪に巻き込まれる可能性は低いと思います。
14位：スペイン
バルセロナにあるグエル公園
スペインは昨年の13位からひとつ順位を落として14位に。スペインにはガウディ建築や美術館など魅力的な観光スポットがいっぱいです。ただ、バルセロナやマドリッドは治安が悪いのでは？ と思っている人もいるかもしれませんね。しかし、世界的に見ると、決してスペインの治安は悪くありません。ベルギー同様、警戒心を持って旅行すれば問題なさそうです。
13位：イタリア
イタリアがスペインを追い越し13位になりました。陽気で明るい人が多い印象で、観光資源にも恵まれているイタリア。多くの観光客が訪れる国としても有名です。ただ、ローマやナポリ、シチリア島のパレルモでは軽犯罪が多いと聞きます。スリやボッタクリには少し注意が必要でしょう。
12位：オーストリア
昨年の11位からひとつ順位を落としたオーストリア。ヨーロッパのほぼ中央に位置し、自然が豊かな国でもあります。首都ウィーンは音楽の都としても有名で、中世の面影が残る街並みも素敵ですね。オーストリアはEU加盟国の中でも治安が良く、女性ひとりでも旅行しやすいと言われています。物価は日本よりもやや安いようです。
11位：アイルランド
アイルランドの首都ダブリンのストリート
昨年よりひとつ順位を落としたアイルランドが11位。アイルランドの治安は、ヨーロッパの中では比較的安定しています。また、アイルランドの冬は厳しそうに思えますが、実は日本の方が冷え込むことが多いそうです。パブもたくさんあり、お酒好きな人にとっても最高な国だと言えます。
10位：オランダ
オランダも昨年からひとつ順位がダウン。オランダはヨーロッパの中では治安が良く、安全な国だと言われています。また、自転車普及率が世界トップで、自転車で通勤や通学、家族旅行をする人が多いそうです。環境先進国としても有名でさまざまなエコやリサイクル活動が行われています。
9位：デンマーク
デンマークは昨年8位からひとつ順位を落としました。男女平等が進んでいて、自然豊かなデンマーク。社会福祉が充実しているため、貯蓄率が低い国のひとつでもあります。税率が非常に高いのもあり、贅沢を好む人は少ないそうです。2018年の世界幸福度ランキングでも第3位に輝いています。
8位：日本
昨年12位だった日本が8位にランクイン！ 世界的に見てかなり治安が良く、安心して過ごせる日本の評判は、世界でも高まっているのかもしれませんね。2018年のランキングでTOP10に入っているアジアの国は、日本だけでした。2020年の東京オリンピックに向けて、さらに評判の良い国になれるといいですよね。
7位：カナダ
昨年、首位だったカナダが7位にダウン。順位が下がった要因として考えられるのは、2018年から2020年までに新たに約100万人の移民を受け入れる予定だと発表されたからかもしれません。それに伴い治安の悪化などが懸念されているのでしょう。来年以降のランキングがどのような結果になるのか気になりますよね。
6位：オーストラリア
オーストラリアは昨年からふたつ順位を落として6位になりました。日本からワーキングホリデーに行ったり、留学する人も多く、治安も比較的安定しています。医療やインフラも整っていて、過ごしやすい国だと言えるでしょう。日本と比べると物価はかなり高い印象ですが、その分、給料も高く、最低時給は世界最高水準です。
5位：ニュージーランド
ニュージーランドの首都ウェリントンの景色
ニュージーランドは昨年と同位の5位。日本と比べれば犯罪率は高いですが、世界規模で見ると治安が良い国になります。起こる犯罪も、盗難やスリ、車上荒らしなどの軽犯罪が中心です。ニュージーランドには大らかでフレンドリーな人が多く、エコ意識が高いのも魅力のようです。
4位：ノルウェー
昨年の6位からふたつ順位がアップしたノルウェー。美しい大自然が広がるノルウェーは、親切な人が多く、基本的に治安も良いです。街並みもキレイに整備されていて、バスや電車などの公共交通機関の電子化も進んでいます。また、オランダとドイツに続く自転車大国で、自転車で通勤や通学をする人が多いです。
3位：スイス
マッターホルンとゴルナーグラート鉄道
昨年2位だったスイスはひとつ順位を落としました。スイスは他国と比べると犯罪率が低く、治安が良い国です。ツェルマットやモンブランなど山に囲まれたスイスは自然が織りなす風光明媚なスポットも多く、癒されます。さらにスイスには穏やかでフレンドリーな人が多いと聞きますので、世界で評判が良いのも納得です。
2位：フィンランド
フィンランドの首都ヘルシンキの街並み
昨年7位だったフィンランドが2位に！ 2017年に独立100周年を迎え、同性婚が認められるようになったのも、世界での評判を上げた要因の一部かもしれません。フィンランド人はシャイだと言われていますが、温かく誠実な人が多いのも魅力。基本的に治安も安定していて、過ごしやすそうです。
1位：スウェーデン
ストックホルムの旧市街ガムラスタン
昨年の3位から首位に輝いたのはスウェーデンです。安全で過ごしやすく、自然が美しい国だと世界でより評判が上がっています。また、冬が長く、厳しいスウェーデンですが、自然を愛し、几帳面で真面目な人が多いそうです。社会福祉が手厚く、男女平等や女性の社会進出、キャッシュレス化が進んでいる国のひとつでもあります。
※このランキングは国や企業の評判に関する調査やマネジメントのサービスを提供する米コンサルティング会社「レピュテーション・インスティテュート」が毎年行っている調査結果を元に作成されています。2018年の調査期間は3月〜4月、調査対象者はカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、英国、米国の主要8か国5万8000人です。
※ランキング対象になった国は国民総生産（GDP）が高く、主要8か国での認知度が51％以上だった55か国になります。
TOP10に北欧の国が4つもランクインしています。手厚い社会福祉や性的な差別をなくす政策が高い評価につながったのでしょう。とはいえ、このランキングは主要8か国での調査結果ですので、全ての国で調査を行えば、少し違った結果になるかもしれませんね。
参考
[The World’s Most Reputable Countries]
[Forbes]
[Country RepTrak]
[World Happiness Report 2018]
[All photos by Shutterstock.com]
