©Evgeni Dinev/500px『Heralds Of Autumn』
紅葉狩りに味覚狩りと、私たちは大忙し。だけど何だか切なさも・・秋はそんな季節ですよね。
しかし、秋を楽しんでいるのは何も人間だけではないようです。動物たちも深まる秋を感じて、冬眠の準備に備えています。その姿は真剣そのもの。今回は海外の人気サイトboredpandaに投稿された写真の中から、赤々と染まりゆく秋を満喫する、動物たちを紹介したいと思います。
©Michael Whittaker/500px『Backyard Barred』
夜行性であることから、人目に触れる機会の少ないフクロウ。秋にはたくさんのネズミを捕獲して冬に備えるそうです。美しい紅葉を目の前にし、フクロウ達はどんな事を考えているのでしょう・・冬の寒さに耐えるべく、心身共に強化していくのは私たち人間も同じかもしれませんね。
©Oscar Dewhurst/500px『Young Red Fox』
日本文化の中では「いたずら好き」なんて少しずるがしっこいレッテルを貼られている狐。だけどこうして、紅葉に包まれた「秋のカーペット」の上をちょこまか動く姿はとっても可愛いですね・・。
©Irene Mei/500px『And Yet It Moves!』
「可愛い~!」思わずそう叫びたくなってしまう動物、リス。お口にあいそうな木の実を探して辺りをグルグル。リスと聞くだけで、落ち葉やどんぐりと、秋を連想させるキーワードが思いついてしまいますね。
落ち葉の間からひょっこり「こんにちわ」と現れたハリネズミ。冬眠する前に、しっかり秋の美を満喫してほしいものです。頑張って生き抜いてね。
©Alex Saberi/1x『Realm of the Deer』
秋の季語として、俳句などでも頻繁に使用されている「鹿」という単語。百人一首の中には、歌人・猿丸大夫が「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」(小倉百人一首文化財団より)と詠んだ一首がありますよね。日もどんどん短くなり、暮れていく秋の寂寥感が伝わってくる一首です。
©Tony Goran/500px『The colours of autumn!』
多くの動物たちにとっても、冬眠に備えるべく食糧確保に大忙しの秋の季節。私達人間にとっては、寒さも深まりちょっぴり寂しさの募る季節ですね。だけどそんな寂寥感も言い換えてみると、四季を持つ日本に生まれた我々日本人だからこそ味わえる特権かもしれません。季節の移り変わりと同時に伴う感情の変化。それも「美」と捉え、前向きに日々を過ごしていきたいですね。