人々が神様に色々なお願いをするために神社を訪れるお正月。
日本では様々な神様が崇められ、お願いごとによってお参りする神様も異なりますよね。
家内安全、交通安全、病気平癒などお願い事は様々ですが、商売繁盛を願う人も多いのではないでしょうか。
「えべっさん」とは?

関西人に「えべっさん」と呼ばれ親しまれている「えびす神」。
七福神のひとりで、右手に釣竿、左手に鯛を持ち、ニコニコとした笑顔をたずさえた大きな福耳の神様。きっと誰もがどこかで目にしたことがあるはずです!
古くから「漁業神」「五穀豊穣の神」「福の神」として信仰されてきましたが、関西では特に「商売繁盛の神様」として厚い信仰を集めてきました。「商売繁盛」とひと言で言っても、業績UP、出世、プロジェクトの成功など、「商売=仕事」運の上昇を叶えてくれるありがたい神様なのです。
関西商人も本気でお参りに来る「十日戎」
「商売繁盛で笹持ってこい!」の賑やかな掛け声で活気づく「十日戎(とおかえびす)」。
三が日が過ぎて間もない1月9日~11日に行われる十日戎は関西の年始に欠かせない神事で、この3日間、えびす神社には商売繁盛を願う大勢の人々が詰めかけます。
境内に流れる掛け声の通り、縁起物である大判や小判、鯛、米俵、打ち出の小槌、お札などが付けられた福笹を手に持つ人々で大賑わい。特に「日本三大えびす神社」の境内はえべっさんに熱心にお願いする人、福笹を手に入れようと奮闘する人でごった返し、本殿の前に設置された大きなお賽銭箱をめがけてすごい金額のお賽銭が宙を舞います。ものすごい熱気で、商売気質だと言われる関西人の本気さがひしひしと伝わってきます。
日本三大えびす神社
大阪の今宮戎と兵庫の西宮戎は、毎年、十日戎の3日間で100万人以上が訪れる大変有名なえびす神社。これに「京都ゑびす神社」を加えたものが「日本三大えびす神社」とされています。
■西宮神社(兵庫)
全国に三千社あるえびす神を祭る神社の総本山。
毎年1月10日に行われる「福男選び(十日戎開門神事福男選び)」 が開催される神社としても知られています。
■今宮戎神社(大阪)
古くから大阪の商売の神様として、人々の厚い信仰を集めてきた今宮戎神社。
聖徳太子が四天王寺を建立した際に、西方を鎮護するために建てたと伝えられています。十日戎には、大阪の新春に欠かせない300年の伝統を持つ「宝恵駕籠(ほえかご)行列」が行われ、今宮戎神社を中心とした大阪ミナミは大賑わいします。
■京都ゑびす神社(京都)
建仁寺を建立した際に、その鎮守としてえびす神を祀り創建された京都ゑびす神社。
「京のえべっさん」として関西で親しまれており、福笹の発祥地としても知られています。十日戎には京都らしく、舞妓さんの奉仕による福笹や福餅の授与が行われます。
えびす神の参拝の仕方
耳が遠いとされているえびす神。そのため、えびす神にしっかりとお願いを聞いてもらうために、神社本殿の正面からお参りするだけではなく本殿の裏側に回り、銅鑼などを叩いて大きな音を立ててお参りする習慣がある地域もあります。
今宮戎神社などに行くと本殿の裏で銅鑼を鳴らしながら「えべっさん、たのんまっせ!」と、大声で念押しのお願いをしている大阪商人の姿を見かけますか、それはこのためです。
お参りに行く際には今年のお願いだけではなく「えべっさん、去年はありがとうございました」とのお礼の気持ちも忘れずにお伝えしたいですね。
[Photo by Shutterstock.com]
小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
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